私が失敗した理由は (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1279
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065156704

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりにめちゃくちゃ疲れる読書だった。
    読後感は、やり切った…
    とにかく登場人物が多い、そして関連事項が多いため気を張って読む必要がある!

    ただ最後にスッキリ繋がったことと、真梨さんの遊び心が好きなので、読後感は良し。
    とても!おもしろかったです…。
    最後ホラーだったけど。

  • どこかで『あの人』にチェックされているかもしれないから声を大にして言おう、「この本、サイコーです!」と…(笑)。いやー、冗談抜きで大好きな作品でした。

  • イヤミス。
    わたしにとってこの本は、読み始めたからには最後までと、『いやいや読むミステリー」だった。
    最初の主人公、彼女を取り巻く周りの女性たち、彼女の夫と元カレ、元カレの家族、話は白い紙にボトリと落ちた黒いインクの染みのように広がっていくのだが、いくら読み進めても本筋が見えてこない。

    成功するには失敗しないこと。
    『ときめき』が、人を動かす(必ずしも良い方向へとは限らないが)大きな原動力となること。
    そうやって精力的に動いていく人がいて、それに引き摺られるように動かざるを得ない人がいて、沢山の人が殺され、失敗したと思ってた人が一転成功者になり、でも結局は皆不幸になっていく。
    読んでいるうちに、誰が誰を殺したのか、その真相はどうでもよくなってしまった。主人公が次々と入れ替わり、目まぐるしく騒がしく物語が進行し、読んでいるわたしだけがそのテンポに乗ることができず取り残されてしまった。
    読む人を選ぶ本なのだろう。
    つまらないとかそういうのではなく、わたしは向いていなかったということ。
    タイトルに惹かれ、読もうと思ったのが、そもそも失敗した理由だ。

  • 登場人物が多いので一気読み必須。最初の登場人物の悩みは、最後にはなんだっけ?となるくらい、要素がたくさん。真犯人は結局あの人だけど、あの事件の犯人も?これは読み返し必須。

  • あれれー?
    意外と評価低いですね!
    個人的には、すごく楽しみました^^
    小説の中に自分を登場させるところと、自分の作品をネタにしちゃうその内容もブラックで、なんか面白い・・・。
    最後まで読んで、、ん?って思って、今、2度目を読んでいます。
    怪しい人物が多すぎて、ちょっと推測しにくかったです(笑)
    まあそれが作者の意図でしょうけど。
    真梨幸子さん、なんかドロドロしてて好きです(笑)

  • 登場人物多くて頭がこんがらがった。何回も前に戻って確認しながら読みました。失敗に見えても成功に見えても、良かったり悪かったりで、転がる人生何が起こるかわからないなぁと。

  • 人の不幸は蜜の味

  • 文庫化。
    些細な失敗がきっかけで、転がり落ちるように悪いことが連鎖する。イヤミスというジャンルにこれほど相応しいテーマがあるだろうか? 面白過ぎて一気に読んでしまった。楽しかった!

  • 人生に失敗した……

    ということを本にしてみたらどうか?

    そう思いついた美緒は、元彼氏の編集長に出版企画を持ちかける。
    着想の原点は、同僚が起こした一つの殺人事件だった。

    正直、殺人事件を巡る、真犯人探しルートは、人が入り組み過ぎて、段々訳が分からなくなってくる。
    なので、私の中では、あくまで殺人事件はサブルートで落ち着き、美緒の『私が失敗した理由は』企画そのものがメインルートになってしまった(笑)

    なるほど、美緒という人物については、スポットの当て方でくるくる表情が変わり、彼女に関わって芋づる式に周囲が破滅していく所まで、とても魅力的に描かれているように思う。
    大失敗を引き起こす女の直感。

    あな、恐ろしや。

  • さすがイヤミスの女王。なかなか面白かった。最後の方で私の理解力や注意力がないのがいけないのか、人の名前がこんがらがって「誰がどれだっけ?」となってしまった。面白かった。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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