エウレカの確率 経済学捜査と殺人の効用 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065186527

作品紹介・あらすじ

建設会社社員・飯田功の死体が、自宅近くの崖下で発見された。現場に遺書が残されていたことから警察は自殺と判断して捜査を終える。だが、海外出張から戻ってすぐだったことや、新しい命を授かっていたことなどから、経済学の理論で事件を解決してきた異色の捜査員・伏見真守は疑問を覚える。行動経済学の「効用」に当てはまらないのだ。人事交流で来日した中国公安部エリート捜査官・王花琳とともに再調査に乗り出す伏見。談合疑惑、建築偽装、裏金問題と、事態は思わぬ方向へ!

感想・レビュー・書評

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  • 経済学の知識で事件を解く異色の捜査員・伏見真守。行動経済学の理論から、自殺と断定された事件に迫る。

    談合疑惑、建築偽装、裏金問題など、事件は複雑に絡まり、思わぬ展開を見せる。

    果たして、伏見はその異色の力で、謎を解けるのか?

  • 前作よりは面白く読めた。
    偽装建築の話はもうちょっと深くても良いのになぁと思った。中国公安からも人事交流で来てたわけだし。

  • 殺人事件の推理小説だけども、ドロドロした描写がなくて読みやすい。主人公のキャラも好みだったので、他のシリーズも気になる。

  • 一人の男性の自殺から始まり建築偽装や裏金が絡んでいく展開に、続きが気になり一気に読んでしまいました。最後にはきちんとまとまるのですごく満足しました。
    個人的に建設業界の談合の話が興味深かったです。価格競争は受注側にも問題があるというのははっとさせられました。

  • 自殺と断定された事件を伏見真守が経済学的視点で覆す。大人気警察小説シリーズ第3弾!

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著者プロフィール

1985年神奈川県生まれ。25歳のときに書いた『グレイメン』で2011年に国際的小説アワードの「ゴールデン・エレファント賞」第2回大賞を受賞。’12年に同作品が日米韓で刊行となり、26歳で作家デビューを果たす。『エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守』は、経済学を絡めた斬新な警察小説として人気を博した。また’18年に『60(ロクジユウ) 誤判対策室』がドラマ化され、『20(ニジュウ) 誤判対策室』はそれに続く作品。その他の著書に『小鳥冬馬の心像』『法廷外弁護士・相楽圭 はじまりはモヒートで』『ため息に溺れる』『キリングクラブ』『第三者隠蔽機関』『本と踊れば恋をする』『この色を閉じ込める』『断罪 悪は夏の底に』『いたずらにモテる刑事の捜査報告書』『私はたゆたい、私はしずむ』『闇の余白』など。現在は医療系企業に勤めながら、執筆活動に励む。

「2022年 『ゾンビ3.0』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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