君主論 (まんが学術文庫)

  • 講談社
3.38
  • (2)
  • (5)
  • (7)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 65
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065187708

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 借りたもの。
    マキャヴェリが見たチェーザレの君主としてのブレない姿勢、『君主論』の内容をマンガで紹介したもの。
    他国(列強大国)の影響に翻弄されたイタリア半島でにおいて、ただの権力争いに留まらず、半島統一という野望を胸に秘めていたチェーザレ。
    その実現のために彼が君主として行ったリーダーシップと、彼が失脚していく…その誤った判断は何だったのか。物語としてとても分かりやすくなっている。

    惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』( https://booklog.jp/item/1/4063722015 ほか )とも併読。

    イースト・プレス『君主論 ─まんがで読破─』( https://booklog.jp/item/16/10187977 )と比較するのはどうかと思うが、上記が現代にも活かせる要約を後半にまとめているのとはまた異なる。
    歴史物としても楽しめた。
    後半の、ユリウスⅡ世に拘束されているチェーザレに面会するマキャヴェリのシーンなど。

  • 君主論の超入門編。
    君主論本文は途中までしか読んだことないので、いつか読破したい。

  • ストーリー仕立てですぐ読める。
    難しい本は簡単にしてくれた本から入るのが良いね。

  • ●マキャベリは政治を左右できるお偉方ではなく、いわばノンキャリアの官僚であった。
    ●国軍の創設がマキャベリの生涯をかけたフィレンツェへの提言であり「自己戦力の保持」は「君主論」の主要テーマの1つでもある。
    ●立場を鮮明にする事は中立に勝る。なぜなら「勝者」は己の逆境に力をかさなかったものを、わざわざ味方にはしない。「敗者」はともに剣を取らなかったものを、決して受け入れはしない。勝ち馬に乗ろうと見物している間に、行くあてがなくなる。
    ●教皇アレクサンデル六世の子、チェーザレ・ボルジア。
    ●恐れられることと愛されること。君主はどちらを求めるべきか?人間は恐れている人より、愛情をかけてくれる人を容赦なく傷つける。
    ●恐れられる際気をつける事は、憎まれないこと。市民や臣下の財産や婦女子に手をつけない。人は親の死より、財産の喪失の方を忘れない。
    ●慈悲深さ故に臣下に反乱を許し国を混乱させる君主と、残酷さ故に国を平穏に保つ君主。真に慈悲深いのはどちらだ?
    ●人は慎重であるより、むしろ果断に進む方が良い。なぜなら与えられた運命に全てをゆだねて自己を見失う人より、与えられた運命に適切な対処を持って行動する人に、人間はついていきたいと思うからだ。

全4件中 1 - 4件を表示

マキャヴェッリの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×