- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065191668
作品紹介・あらすじ
『殺戮にいたる病』を凌ぐ驚愕作!
この家は悪魔に乗っ取られた。
恐怖、嫌悪、衝撃。
そこは地獄。初恋の女性を救い出せるのか。
女の毒が体内に入り、蝕まれていく--
簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を中年女性・優子に目撃され、彼女の家につれていかれる。
そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。
おぞましい儀式を経て一員となった晴男は、居住者は優子に虐待されていることを知る。
一方、区役所で働く北島は、中学時代の初恋相手だった愛香と再会し「家族」での窮状をきく。
北島は愛香を救い出す可能性を探るが、“悪魔”が立ちはだかる。
感想・レビュー・書評
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人間の儚さ
非現実的な内容の小説だと思っていたが、まるっきりそうでもない。人の弱みをうまく利用して人を極限まで動かす。警察ごとにならない程度に人に命令し動かすが、決して直接の加害者になるわけでもなく、他人から金をせびることで満足する。弱みを握られた人物はその指示司令に反抗できずやもうえず最後には罪を犯す。腐った、闇の人間社会を見るようでやる切なく許せない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館でどうしてかタイトルだけで手に取ってしまった。 悪魔に乗っ取られた家。監禁され全てを搾取され続ける家族。うぅ、読み切れるだろうか。虐待のシーンが辛い。あれ?もしかして この作者さんって わたしが断念した「死刑にいたる病」の人?って思ったら それは櫛木理宇さん! こちらは「殺戮にいたる病」の人!読んだことないけど。
もう、何故 逃げない!
そこ救急車チャンスだろ!
110番しちゃえただろ!って何度も思ったけど、これが「洗脳」の怖さなのか。恐怖と苦痛で支配される。いつまでこんなシーンが続くんだ。
心が折れそうになった頃。
突然現れる 北島という区役所で働く男。
この頼りなさそうな男が 監禁されている同級生(初恋の相手)愛香に出会うことから話しが 私の思っていなかった方向へ。
作者さんのコメント読んだら尼崎で実際に起きた凄惨な事件をモチーフに書かれたミステリーらしい。
そか、ミステリーだったのか!
北島は愛香を助けだすことができるのか?!
でも星は☆
今回 改めて確信したこと
「ケモノの城」は一生 読めなそう。-
2023/06/28
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2023/06/28
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簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を中年女性・優子に目撃され、彼女の家につれていかれる。
そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。
おぞましい儀式を経て一員となった晴男は、居住者は優子に虐待されていることを知る。
一方、区役所で働く北島は、中学時代の初恋相手だった愛香と再会し「家族」での窮状をきく。
北島は愛香を救い出す可能性を探るが、“悪魔”が立ちはだかる。
(アマゾンより引用)
そういうことかーーーって後半の展開でやられた。
そして、ラストはさすがと言うか何というか…
イヤミス界に我孫子さんあり、という感じの終わりかた(笑)
ただ解決があまりにあっさりし過ぎてる感じがしないでもないけど -
なんの前説もなく読み始めたら、、とんでもない話だった。衝撃!まともな人は北島くんしか出てこないやと思ったら、どんどんおかしくなっていき最後どうなっちゃうの?と思いながら頑張って全部読んだ。苦手な人には苦手な部分がいっぱい、てかほぼ全部やばい。怖すぎるし気持ち悪かったし、読んだ後どっと疲れた。
最後はもっと強烈に救われる何かが欲しかったかな。 -
北九州監禁事件を思い起こさせる舞台。初恋の同級生がそんな地獄のような家で暮らしていると知った区役所職員の北島は、どうにか彼女の救出を企てるも…
呆気なく支配の沼に転がり落ちてしまう家族が痛ましい。胸くそ悪い描写の連続に背筋が寒くなりながらも、ついページを読み進めてしまった。 -
かなり恐ろしい内容でした。
「消された一家」を昔読んだ事があったので免疫はあったけど‥
これに近い事が現実にも実際起こってるって、本当に怖すぎる。
北九州監禁殺人事件だけではなく、ちょこちょこと同じような事件があるっていうことは、マインドコントールしてこのような残酷な事をさせられる事件に巻き込まれる可能性は誰にでもあるという事。
今、平穏な生活を送れていることは当たり前ではないと肝に銘じて生きていかなければと思います。
「消された一家」はノンフィクションだったので、物語性はなくただただ怖かったけど、こちらの本は、一応フィクションなので、主人公の正体に驚いた。面白い展開でした。