夫のちんぽが入らない(5) (ヤンマガKCスペシャル)

  • 講談社
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本棚登録 : 55
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065201930

作品紹介・あらすじ

生きづらさの底にある希望の物語。ついに堂々完結。ひとりの女性が二十年の歳月をかけ、辿り着いた答え。

三十代半ばを迎えた倉本さち子はすべての性活動を終了させる。ずっと悩み続けていたコンプレックスから解放され、やっと手に入れた安寧の暮らし。
そんな時、高校教師である慎の携帯電話に警察から連絡が入る。問題を抱えた生徒にも根気よく接する夫の姿を見て、全面的に支えたいと願うさち子。
だが、身を削り生徒指導にあたっていた慎に異変が起きてしまう。
世の中の「普通」に呪われた女性が、絶望の果てに見つけた希望とは‥‥!?

「そう思えただけでも 私が死にたい気持ちと向き合った日々は 無駄ではなかったと思う」

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    生きづらさの底にある希望の物語。ついに堂々完結。ひとりの女性が二十年の歳月をかけ、辿り着いた答え。
    三十代半ばを迎えた倉本さち子はすべての性活動を終了させる。ずっと悩み続けていたコンプレックスから解放され、やっと手に入れた安寧の暮らし。そんな時、高校教師である慎の携帯電話に警察から連絡が入る。問題を抱えた生徒にも根気よく接する夫の姿を見て、全面的に支えたいと願うさち子。だが、身を削り生徒指導にあたっていた慎に異変が起きてしまう。世の中の「普通」に呪われた女性が、絶望の果てに見つけた希望とは‥‥!?
    「そう思えただけでも 私が死にたい気持ちと向き合った日々は 無駄ではなかったと思う」

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    この本(コミックではなくエッセイのほう)が書店で平積みされているのを見つけたとき、正直、目を疑ってしまいました。そして、一緒にいた妻に「見て見て、このタイトル」と言ったのも覚えています笑 妻はドン引きでした。
    ただ、内容は全然笑えないんですよね。感じ方は人それぞれですが、踏んだり蹴ったりな半生を送ってきた筆者の自伝とも言える内容です。病気、鬱、そして性交渉すらまともにできない…なぜみんなができていることができないのか、という悩みで、読んだらこちらまで灰色になってしまいそうです。
    ただ、それを文章に起こしてしまう作者はすごいとも思います。ご本人は何の気なしに書いているようですが、逆にそれは普通の人ではなかなかできないこと。嫌なことを何度も思い出して、形にするなんて辛すぎますもんね。要するに「何かができない人は、逆に何かができてしまう」ということなんだと思います。辛い思いをしている人を無理に上向かせようとせず、とりあえず何も言わずに隣で待ってくれているような優しさと強さを感じました。

  • 温泉の、妻の独白が聞こえてしまうところとか本当に泣ける。どうして。
    慎さんそりゃ壊れちゃうよね。。
    そして知るところとなり。
    慎さんの器のデカさとこだまさんの気概に涙が出る。



  • こんな先生がいるんだな、救われる子がいるんだろうなって思う。そのために壊れちゃう先生がいるのがつらい。
    「じゃあ やろっか」の時の表情かっこいい。
    悪夢から目覚めた時のねこの位置に胸がキューッてなごむ。要所要所でナイスプレイねこちゃん。
    「私の声 届くだろうか」から最後の手書きのタイトルまでの描写に、これからに向けての気持ちが揺らがないんだな、と感じる。
    往復書簡にパフェの重要さを実感した。パフェ文化だ。わたしがパフェ食べるのと全然違うパフェ文化への愛を感じる。
    カバーの下にふたりのハッピーエンドがあった。

  • 何度も読み返している「夫のちんぽが入らない」。

    最終回は原作にない場面が出てきてドキッとしたけど、慎さんならそう言うのだろうなって思った。

    小説版を読む時いつも胸がいっぱいになって読み終えるけど、漫画版も同じだった。
    最後の最後のさち子さんの表情は静かにとても強い。

    こだまさんの思いをここまで汲み取って絵にすることのできるゴトウユキコさんってすごい…。

    毎回発売日がとても楽しみでした。

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著者プロフィール

主婦。ブログ『塩で揉む』が人気。同人誌即売会「文学フリマ」に参加し、『なし水』に寄稿した短編を加筆修正した私小説『夫のちんぽが入らない』で2017年にデビュー。翌年には2作目となる著書『ここは、おしまいの地』を上梓した。現在、『クイック・ジャパン』『週刊SPA!』で連載中。

「2020年 『夫のちんぽが入らない(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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