鬼灯の冷徹(31) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
4.28
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本棚登録 : 606
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065203613

作品紹介・あらすじ

長年のご愛獄に感謝! 地獄の沙汰も描き終(じま)い!
ついにきました最終巻! 最終話では地獄に一つの転機が訪れる!
それは人事異動。命じるはもちろん鬼灯。命じられるはなんと桃太郎ブラザーズ!!
約9年にわたってお届けしてきたわりかし楽しげ地獄DAYS、ここに完結!
でもこれからも地獄は鬼灯を中心に回り続けていくことでしょう!

感想・レビュー・書評

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  • 終わってしまったー。おもしろかった!
    描き込みようがすごくて、たっっっくさんのキャラが出てきて、画面の密度はめちゃくちゃ高いのに、お話はカラっとしているのが良かったな。
    思い返してみて、覚えてないキャラもたくさんいるんだけど、好きなのは唐瓜&茄子のコンビや、リリス、マキミキ、樒さんとかかなー。閻魔大王ももっと喋ってるところが見たかったかも。
    行方が気になるカップルは春一&アメノ(笑)あとミキちゃんと檎って、そう・・・なの・・・?

  • 完結巻。
    最後までいつものノリで楽しかったです。

  • いかにもモーニングらしい、と言える上品なギャグ漫画。アニメで「ふしぎ発見!」ネタに大笑いして原作に手を出し、最終巻までお付き合いさせて頂きました。

    巻が進むにつれ、キャラクターも舞台もどんどん大きくなりましたが、作品のカラーは1mmたりともブレませんでしたね。シロの腹回りはふくらみましたけど(笑)。単純なお笑いにとどまらず、地獄の、ひいては日本の(いや海外もか)宗教観に踏み込んだウンチクの数々も素晴らしかったです。

    どんちゃん騒ぎから次のステージへ、という最後の締め方もいかにも長期連載らしくほっこりしました。

  • 地獄の勉強になりました。最後の地獄の数と話数が同じになる偶然って凄い!番外1話は19巻の『面接』の事かな。

  • 鬼灯の冷徹これにて完結の31巻。
    表紙の鬼灯の表情がなんとも言えない感じですが、これは多分、深淵を覗く時、深淵もこちらを覗いているのだ、ということなんだろうな。
    こわいよ。

    最終巻ということを踏まえて読むと、スカーレットの回や檎の回は趣が変わってくるような気がします。
    最終話の人材育成についてのセリフ。鬼灯が管理職であること、お話の主人公であったために目立った活躍をしているような描かれ方ですが、本来の業務は縁の下の力持ち的なことなんですよ、という意味合いを込めてなのかなぁ、と思いました。
    このセリフというかナレーションなのかな。振り返ると鬼灯もさることながら、寺子屋で面倒みた麻殻先生の有能さに脱帽です。

    お話はここで終わりですが、地獄の面々は何ら変わりなく日々を送っていくのでしょう。朝起きて出社して定時に帰ってきて、余暇を楽しみ眠りにつく。
    メンツが個性的ですが、そこにあるのは現世の自分たちと変わりのない日常。

    日本の地獄は自慢の地獄。
    罪に合わせておもてなし。

    手遅れかもしれませんが、少しでも量刑の軽い判決受けれるように、地獄のおもてなしを受けないように用心したいと思います。

  • ついに終わってしまったか。
    全部で272話、地獄と同じ数の話数が偶然の産物とは、最後まで伝説を作ってくれるなあ。

    最終巻らしく、サザエさん的時間軸の流れから(いやまあ多少の時間の流れはあったけど、ものすごく緩やか)一気に加速した感じ。
    禊萩さんの結婚話は本気でびっくりした。
    いや、まさかあなたが結婚か!
    漢さんじゃないけど、お祭りだったよ。
    まあただの結婚式ではなくなったけどね。
    補佐官さんたち総動員のアクションシーンは見物でした。
    269話は扉絵の鬼灯さまもかっこよくてだねえ……

    桃太郎も自分のお店に向けて新たな一歩を踏み出せたし、お供トリオに至っては、最終話でまさかの人事異動。
    成長したなあ。

    最終巻でもスカーレット嬢のエピソードが入ってくるのは個人的には意外だった。
    いい話だったけども。
    ごんちゃんとミキちゃんの話もよかった。
    この二人の幼馴染みのような、兄妹のような関係性、いいなあ。

    という訳で、意外なキャラの意外な一面が見られる話もありつつ、全体的には最終巻らしく時間的移動が見られた(キャラの成長が見られた)いい最終巻でした。
    これで終わりかと思うと本当に寂しいけれど、無事最後まで駆け抜けられたことをまずは祝福したい。
    江口先生、本当にお疲れさまでした!!
    あと、参考文献、非常にありがたいです。
    気になったの読もうと思います。
    (以前挙げられていた本は取り寄せて読みました。良書だった……)

  • 殿堂入りです。江口先生、また一つ、私の心の本棚に、名作を一つ増やしてくださり、ありがとうございました。
    完結、それは物凄く寂しいです。ここで、寂しくない、と嘘を吐いたって仕方ありません。けど、文句なしのラストだったからこそ、殿堂入りですし、次回作が楽しみに待てるんですよ。
    次回作に対する期待度は、それこそ、藤田和日郎先生の連載が終わった時と同じくらいに大きいです。江口先生からすると、シャレにならないプレッシャーはかけないで、って感じかも知れませんが、私的に、江口先生は藤田先生と互角に殴り合える存在なので。
    ブラックユーモアな内容に、自分の人生について考える上で、大切な「何か」が含まれていて、最初から最後まで読み応えバッチリな作品でした。
    この作品、最大の魅力、それは断トツで、主役である鬼灯様の存在感でしょう。怖いけど優しい、厳しいけど甘い、しっかりしているようでいて時に緩い。鬼神だけど実に人間臭いですよね、鬼灯様は。
    そんな主役らしさを持つ鬼灯様が作品の主軸となり、各キャラたちと関わり、ストーリーを盛り上げ、オチをしっかりと付けていたからこそ、ここまでの人気になったのではないか、と私は感じています。
    この(31)も、読み手の心に強く残る回ばかりでした。そんな中でも、私の印象に残ったのは、第267話「檎ちゃんの杖」でした。
    一番に好きなのは、鬼灯様なんですが、次点が檎なんですよね、私。飄々としていて、ちゃらんぽらん、金にがめつく、ちょっと卑怯。男としてマイナスな部分が多いようでいて、何故か、憎めない。
    檎ミキ派な私ですが、ぶっちゃけ、実際に、ミキちゃんが檎に恋愛感情を抱いているか、その辺りは微妙だな、とは思っています。ただ、少なくとも、ミキちゃんの中で、檎は特別な存在である、とは確信しています。兄たちへの好意や、鬼灯様に対するリスペクトとは異なる、温かな感情をミキちゃんは檎に対して抱いているように思えます。
    なので、『鬼灯の冷徹』そのものは完結しちゃいましたが、檎ミキが恋愛方向に進展してほしい、とはマジで思っています。ほんと、檎がメインのスピンオフが読めなかったのだけが、ある意味、心残りかもしれません。
    最後の最後で負の感情が漏れてしまいましたが、江口先生、本当に心から楽しめる漫画をありがとうございました。そして、次回作が、この『鬼灯の冷徹』の質を超えるモノになる事を楽しみにしております。

    この台詞を引用に選んだのは、こういう事をサラッと、女性に照れずに言えちゃうから、鬼灯様はカッコいいんだよなぁ、と憧れてしまうので。
    無変化、と言うと、悪いイメージに囚われがちだけど、変えないからこそ保たれる素晴らしいもの、もこの世にはあるでしょう。
    何がある、そう聞かれると、まぁ、困るんですけど、あるのは確かだと思います。
    大事なのは、あるがままを受け入れられる心に育てる事かと。
    「あと、座敷童子さんは、そのオカッパが似合っていますよ。変えるよさもありますが、変わらないよさもあります。変える必要のない、素晴らしい状態ということですよ。あくまで、私の主観ですが」(by鬼灯)

    そして、もう一つ、この(31)で私の心に響いた名言を紹介。
    断言しますが、この言葉で〆ているからこそ、『鬼灯の冷徹』は、私の中で殿堂入り作品になりました。
    確かに、と読み手を納得させるパワーを持つ言葉を出せる、それは漫画に限らず、小説を書く上でも大切な事でしょう。
    自分は、カリスマにも、陰の傑物にも、陰の傑物の育成役にもなれそうにないが、せめて、一人でも多く、読み手の心にガツンッとぶつかっていける言葉を発すキャラを、自分の小説に登場させていきたい、とやる気が増しました。
    「この世でも、あの世でも、統治に欲しいのは、冷静な後始末係である。が、そういう陰の傑物は、ただのカリスマなんかより、ずっと少ないのだ。そして、陰の傑物を育てられる者は、更にもっと少ないのだ」(by天の声)

  • ついに最終巻‼︎
    毎回、楽しみにしてたので寂しいな( ; ; )
    最後までワイワイガヤガヤ
    面白かった☆

  • ついに終わってしまった。地獄の住人達が次のステージにいいそうなエピソードがあり、読後感よし。

  • えー!
    普通にまだまだ続くと思ってたのに!!
    白澤さん出て来なかった!!
    檎ちゃんの話はよかったね。

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著者プロフィール

2010年、『非日常的な何気ない話』で第57回ちばてつや賞佳作を受賞。
その中の一編「鬼」に登場したキャラクター・鬼灯を主人公にした『地獄の沙汰とあれやこれ』が「モーニング」2010年32号に掲載されデビュー。
その後数回の掲載を経て、タイトルを『鬼灯の冷徹』と改め、約9年間連載。新連載『出禁のモグラ』は絶賛連載中!

「2023年 『出禁のモグラ(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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