マンガ 投資のことはなにもわかりませんが、 素人でも株でお金持ちになる方法を教えてください

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 134
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065208724

作品紹介・あらすじ

投資術のバイブルと呼ばれている『臆病者のための億万長者入門』『臆病者のための株入門』『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』の著者、ベストセラー作家の橘玲が語る投資についてなにひとつわからない「素人でもお金持ちになれる方法」をマンガでわかりやすく紹介する株入門。誰もが持つべき金融リテラシーとはなにか? 株式投資とは何か? さらには経済的に合理的で正しい投資法までこの一冊でよくわかる。

感想・レビュー・書評

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  • 株式投資の有効性をわかりやすく教えてくれる本だ。投資について真剣に学ぼうと思った人が入門書として読むのにおすすめだと思う。だが、ある程度の知識がある方は他の本を読まれたらよいと思う。他の橘玲さんの本とは違って明るい雰囲気の内容なので、読みやすい方も多いと感じる。

  • 漫画なので内容が薄く感じるが、要するに著者の橘玲が出している別の本を焼き直しただけの本です。
    内容も株式投資はギャンブルだと言い切っていたり、株主優待を批判的に論じていたりと、その内容に100%は同意できないが、大筋で株式投資のキホンが書かれている。
    どの本も、この著者の書き方の特徴は、人が心理的に受け入れられないことをいくつかのデータを使って並べ、著者の論を展開するやり方を取っており、インパクトのある書き出しで読者の心をつかみ、読み進めるように促す方法で、決して魅力的な文章でもない。
    すでに株式投資を実践している方には必要ない本で、まだ株式投資をしたことがない方には誤解を招きかねない内容だと思います。

  • これから株を始める人や株に対して気になっている人は、この本を読んだほうが良い。

    個別株を買わないで、インデックスファンドを買った方がリスクが少なく時間はかかるが、確実にリターンが入ることを描いている。

    自分もインデックスファンドをやって、15年くらい経っている、。
    もちろんその間には、好景気、不景気で株価上下を経験しているが、確実にプラスになっている。

    銀行に預けるよりは、はるかに価値があると思っている。

  • 2021年8月1日記述

    マンガ 投資の事は何も分かりませんが、
    素人でも株でお金持ちになる方法を教えて下さい

    著者:橘玲
    漫画:北野希織
    2020年11月27日第1刷発行
    2020年12月1日発行
    本作品は2020年11月、小社より単行本として刊行されたものを電子書籍化したものです。

    北野希織 : 漫画家。京都府出身。東京大学文学部哲学専修課程卒業。
    2008年第62回小学館新人コミック大賞奨励金、
    同年ChuChu(小学館)銀のクローバー賞受賞、デビュー

    橘玲氏の普段発言している内容を元に知識ゼロからでも何をどう投資すれば良いのかが分かる。
    漫画本なので難しい内容までは踏み込んでいない。
    一言で言えばネット証券で口座を開いてインデックスファンド投資をしろということだ。
    三田紀房氏の描くようなインベスターZの投資を素人が再現できるはずもない。
    判断も結局は常に適切な情報や自分の気づきが投資のタイミングまでに発見できるとは限らない。
    だいたい何事もそうだが、不十分な中で判断していくしかない部分がある。
    だから個人投資家では情報量をはるかに上回る機関投資家に勝つのはそもそも無謀なのだ。
    だから時間を味方につけドルコスト平均法でインデックスファンドを積立購入することが個人における投資の最適解となる。
    橘玲氏は1554というETF上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本 (愛称:上場MSCI世界株)をずっと推薦していた。
    今ではほぼ同様の投資信託やETFが増え、それらを積立投資する人が増えた。
    時代は変わるものである。
    また橘玲氏は昔と違いPT(永遠の旅人)などはもう主張していないようだ。
    水や食事が日本人に合わない場所もあるし全員が海外移住など現実味は無い。
    また経済的自由の達成は変わらない主張なのだが、いわゆる早期リアイア(FIRE)ではなく、生涯現役で働く時代であると主張している。
    私もFIREというものには再現性や現実味は少ないと思う。
    ただ60歳を越えてもフルタイムで若い時と同じ感覚では働き続けるのは難しいと思う。その為にもインデックスファンド投資などで金融資産を増やし続ける努力をする意味があるのだと思う。

    印象に残った点

    お金は大事だけれど、必要以上のお金はたいして意味が無い。
    富を獲得することがゴールではありません。
    経済的自由を実現して自由な生き方を手に入れ、その土台の上にどのような人生をつくっていくかは、あなた次第なのです。

    お金の限界効用は逓減する

    人的資本(働いていないと)新しい出会いも無くなり、人間関係はどんどん細っていくばかりだ。すなわち、人的資本は社会資本の源泉でもあるのだ。

    人生100年時代に60歳で定年退職してしまえば、残りの人生は40年もある。
    20歳から60歳まで40年間働いて積み立てたお金で、残り40年間を悠々自適に暮らすことなどできるはずはないのだから、これからの時代は生涯現役になる他はないし、日本に先行する欧米は既にそのような社会に変わりつつある。

    個人投資家がヘッジファンドのマネージャーに勝とうとするなら、彼らにはない「時間」という武器を有効に使うことが大事なのだ。

    問題なのは「リスクがなくて儲かる商品を教えて下さい」という人が多いことだ。
    それも、ものすごくたくさん・・
    生き馬の目を抜くような投資の世界で、そんなウマい話が素人(あなた)の所に回ってくるはずがない。
    この単純な(子供でもわかりそうな)理屈を理解できない人が、マルチ商法の類にはまって有り金全てを失うことになる。

    色々な会社の株が含まれるインデックスファンドならこの世から資本主義が無くならない限り全財産を失うなんてことはないはずなんだ

    特定の個別銘柄の株だったら最悪の場合、買い続けた挙句倒産してしまう事もあるかもしれない

    そもそも日本人が日本株を保有する必要があるのかも疑問だ。
    なぜなら日本で暮らし、日本で働いているというだけで「円」の為替リスクを負っているから。
    日本の会社から支払われる給料や、国から支給される年金は全て円建てだ。
    マイホームを購入すれば、円建ての不動産資産に多額の投資をすることになる。
    そう考えれば、全ての日本人が「円」の為替リスクを過剰にとっているのだから株式投資でさらに円のリスクを追加する必要は無い。東証に上場している外国株ETFの中には、世界株インデックス(MSCI)の銘柄から日本株を除いたものがある。
    こうしたETFは円建てだが、投資対象は全て海外(先進国)の大手企業なので、円安で株価は上がり、円高で株価は下がる。
    これを「円高になると損する」と考えるのは間違いで、円高で円の価値が上がれば国内の円預金や日本株、マイホームのドル建て評価だけでなく、給料や年金の購買力も上がるのだから、それで十分相殺できる。
    外貨建投資の最も重要な目的は、将来、日本円が大幅に減価した時(日本国の財政破綻はその極端なケースだ)の為に、リスクをヘッジする(保険をかける)ことなのだ。

    日本人なのだから日本の株式市場に投資するのが当たり前とかよく知っている
    日本株を買えば儲かるというのは何の根拠も無かった。
    株式投資に成功するには「成長する市場の成長する企業」に投資しなければならないのだ。

    人生の全てを企業分析に捧げるような覚悟が無ければ、バフェットのようにはなれないのだ。
    もうひとつは、そのバフェットですら、自分が成功した理由を訊かれて「一番はアメリカ経済の長期的な成長に乗れたこと」と答えている事だ。

    資本主義が人間の欲望によって自己増殖していくシステムであれば、長期的には株式市場に投資することによって、
    (経済成長率とほぼ同じになる)銀行預金や債券投資より大きな利益を手にすることが出来る。

    誰でもわかるように、良い貯金箱の条件は2つしかない。
    1より低いコストで資金を調達する
    2より高い利回りで資産を運用する
    ファイナンスの教科書には難しい数式がたくさん出てくるが、
    突き詰めれば、言っているのはこれだけのことだ。

    インデックスファンドだけにして仕事や趣味に打ち込むのもおすすめよ

    インデックスファンド(経済学的に最も正しい投資法)
    メリット 簡単で考える必要が無い
    デメリット 平均的にしか儲からない

    個別株投資法(バフェット流投資法)
    メリット 資本主義の原理に忠実なので最も大きな利益が期待できる
    デメリット 企業調査に時間と努力が必要

    トレーディング(デイトレードを含む)
    メリット ゲーム性が高く一度はまるとやみつきになる
    デメリット ゼロサムゲームなので初心者の大半は敗退していく

    分配金・・そのまま受け取るか再投資するか!
    もちろん再投資がおすすめよ

    素人投資法実践編
    その1世界市場全体に投資するインデックスファンドを選ぶ
    その2手数料の安いインデックスファンドを選ぶ
    その3分配金を自動的に再投資できるインデックスファンドを選ぶ

    こまめに分配金を引き出してしまうよりその分を元金に加えて再投資した方が複利によって雪だるま式にお金が増えるのでお得です

    マイホームの購入はレバレッジをかけた不動産投資で、しかも個人にとっては金額がすごく大きいので、いったん家を買うと資産ポートフォリオの殆どが不動産で占められてしまう。
    これはまさに資産運用理論でタブーとされる「タマゴを一つのかごに盛る」状態だ。
    資産の殆どが不動産なのだから、資産運用の成否は不動産価格で決まるほかはない。
    いったんマイホームを買ってしまえば、あとは地価が上がるのを祈るだけで(住宅ローン金利の管理は別にして)それ以外にやることはない。

    資産運用のもうひとつの鉄則は「自分が理解できないものには手を出さない」

    最もコストの安い金融商品を選ぶのが資産運用の鉄則だ

    株主優待をする「個人株主にやさしい会社」がパフォーマンス(期待収益)の高い会社である保証はどこにもない。飲食店や航空会社の優待券をもらって得をしたような気になっても、株価が下がって損してしまえば元も子もない。
    個別株でポートフォリオを組む時は、あくまでもパフォーマンスを基準にすべきだ。

    株式投資とは「将来の利益の予想を他の投資家がどう予想しているかを予想する」ゲームだ。

    将来を正しく予想したとしても、投資家は損をすることがある。
    なぜこんな理不尽なことが起きるかというと、株価というのは、短期的には他の投資家の予想によって決まるからだ。

    お金持ちになるには次の3つの方法しかない
    1収入を増やす
    2支出を減らす
    3運用利回りを上げる(資産を上手に運用する)

    収入を増やす方法は2つある(というか、2つしかない)
    1金融資本を金融市場に投資する
    2人的資本を労働市場に投資する

    日本人は「貧困」にばかり目を奪われて、世界で起きている「富の爆発」と
    いうもうひとつの側面をうまく理解できないでいる。
    豊かな先進国では、スタンリーのいうように、億万長者はあなたの隣にいるのだ

    資産運用には3つのルールがあります
    1資産運用のリスクを最小化する
    2資産運用のリターンを最大化する
    3資産運用に必要なコストを最小化する
    *一番重要なことは3のコスト
    3のコストの最小化だけはよく検討するだけで誰にでも確実にできて効果がある

  • 薄い本。橘玲の黄金の羽あたりを読んでいることを前提に、復習する用途に良い。
    この用途ではよくまとまっている。
    また、書かれている理論の裏付けに興味がない方にも、とりあえず暫定的にこうすれば良い
    という内容なのでお手軽入門書にもなる。

  • たんたんと世界株、米国株のインデックスファンドを積立て行きながら、人的資本を高める。

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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