介護施設は「人」で選べ 親を安心して預けられる施設とは? (介護ライブラリー)
- 講談社 (2020年10月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065209264
作品紹介・あらすじ
本書は、よくある介護ガイドブック、ハウツー本の類とは違います。認知症の要介護親を持った子の立場で、介護施設探しから看取りまでに経験する難問の数々をいかに解いていくかを「本音で」書いたものです。
介護施設選びに関する本はすでにたくさん出ていますが、とおりいっぺんの情報やノウハウを列挙しただけのものが目立ちます。それらを読んで、私たち利用者側は「なるほどそうなのか」と勉強していくわけですが、いざ実際に体験してみると、「え? 聞いていた話とはずいぶん違うではないか」ということが多々あります。
特に、特養だからこうだ、民間の老人ホームだからこうだ……といった「一般論」は、現実にはあまり通用しません。特養や老人ホームとひとまとめに言っても、施設ごとに、雰囲気も、対応のきめ細かさも、その施設なりのローカルルールも大きく違うのです。
ここ数年で介護業界は激変し、かつての常識や通説が通用しなくなってきました。今までのマニュアルや通説通りに施設探しをしても、よい施設にたどり着くことはまず難しいのです。
そこで本書では、表に出てきにくい情報や、よい介護施設にたどり着くための具体的な戦略について、赤裸々に、「超本音」でストレートに語ってみました。
よくある類書のように、制度や仕組みについて建前を厳密に説明するのではなく、筆者の経験や取材を交えて「そうはいっても実際にはこうなのだ」という介護現場の実状・実態を、極力分かりやすく書いています。
さらには、運よく介護施設に入居できたとしても、その後、親を看取るまでに起こりうる典型的な事例として、骨折や肺炎による容態急変の際の医療機関との関わり方についても、実例をもとに詳しく説明しました。
2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症により、世界中の医療機関や高齢者施設は戦場のようになりましたが、医療現場や介護施設は、ある意味、平時でも気を抜けない戦場です。その厳しい戦場でも、スタッフのみなさんは、毎日、笑顔で、精一杯の努力をしています。そのことを忘れずに、利用する側の私たちも、目の前の介護問題に真摯に向き合い、合理的な解決策を探っていきましょう。
【おもな内容】
1 施設選びの前に知っておくべきこと
2 「特養」の最新事情・裏の裏
3 「老健」の最新事情・裏の裏
4 「民間老人ホーム」への大誤解
5 よい施設を見分ける技術
6 介護と医療を連携させる難しさ
7 施設で看取るために必要な覚悟
感想・レビュー・書評
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これもためになる一冊
介護日記がなんとも壮絶
夜中に騒ぐお父さんに対する施設の対応
これはすばらしい一例
そして骨折した時どうするか
スタッフや医師、施設長まで一緒になって
考えてくれる
そんなところもあるんだなぁと感心、感動
しながら読んだ。
人でえらべ、その通りだと思う。
だが、しかし、施設長だけ、介護士だけでは
ダメなんだろう、
どこまで、誰を見ればよいのか?
まぁ、施設長の意向によってその施設の在り方が
決まるとも思うけれど。
どちらにしても、入所する本人の意思がしっかり
伝わらない状況だと、家族が考えるしかない。
ある意味自分の感覚や勘を信じるしかない
でもその前に知識を入れておくことが大事かな
困ったことは起こらない
考えても仕方がないことは考えすぎない
父がよく言っていたこと
その父の介護、、これまた一つの試練なのかな
いや、経験だな、
しかし介護の本って山のようにある
社会問題だもんなぁ、、
未経験のことをやるには知ること
知ると怖さもなくなってくる
本音の本は大事だなぁ
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介護保険制度施行以降、たくさんの施設ができました!そのため職員確保がきびしく介護現場はますます劣悪になっています。施設を起ち上げるだけで型通りのきれい事ビジョンを掲げるだけで中身が劣悪の施設もたくさんあります。介護を学ばないで、医療の知識だけで立ち上げる経営者も多くこれまた大変。仕事を探している方も、介護は簡単にとれる資格だし資格取得するためのお金も負担してくれるからと安易に福祉業界に送りこむのもありますます大変に!
正しい情報を世間に知らせていない現状があります。人間全員はおじいちゃんおばあちゃんになりますよ、いつかお世話になる福祉に関心もたないといつか自分にかえります。
利用する家族や、利用者も人間ですが、介護するかたも人間。お互い思いやれる心が必要ですね!こまった家族や利用者も多数いるんですよ〜 -
一般的には参考にならない。恵まれたケース。