- 講談社 (2020年11月18日発売)
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感想 : 44件
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Amazon.co.jp ・本 (226ページ) / ISBN・EAN: 9784065211212
作品紹介・あらすじ
「『負け犬の遠吠え』著者が50代女性の心を代弁。こんな人生の先輩がいてくれると心強い」
(NHKひるまえほっと「中江有里のブックレビュー」)
共感の声、続々!
グレイヘアをきらめかせ、好きに生き始めるお年頃。
なのに職場では怖がられ、恋の8050問題を抱え、母親はさらに重さを増す。
女性の生き方をリアルタイムで捉え続けてきた人気エッセイストのライフステージエッセイ、最新版。
「令和の50代」のリアルがここに!
Webマガジン「ミモレ」大反響連載、単行本化
巻末に「50代読者大アンケート」結果を収録
「今、ハマっていることを教えてください」
「これから挑戦してみたいことを教えてください」
「誰にも言えない秘密を教えてください」
「50代までにしておいてよかったと思うことを教えてください」
「50代になったらやめた方がよいと思うことを教えてください」
「50代でできるようになったこと、好きになったものを教えてください」
ほか
みんなの感想まとめ
50代の女性たちのリアルな日常や心情を描いたエッセイ集で、著者自身の体験を通じて共感を呼び起こします。特に、セクハラ問題に関する考察や、50代に必要な「お金」「筋肉」「近所の友達」という三つの「キン」...
感想・レビュー・書評
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内容紹介 (Amazonより)
グレイヘアをきらめかせ、好きに生き始めるお年頃。
なのに職場では怖がられ、恋の8050問題を抱え、母親はさらに重さを増す。
女性の生き方をリアルタイムで捉え続けてきた人気エッセイストのライフステージエッセイ、最新版。
「令和の50代」のリアルがここに!
Webマガジン「ミモレ」大反響連載、単行本化
巻末に「50代読者大アンケート」結果を収録
「今、ハマっていることを教えてください」
「これから挑戦してみたいことを教えてください」
「誰にも言えない秘密を教えてください」
「50代までにしておいてよかったと思うことを教えてください」
「50代になったらやめた方がよいと思うことを教えてください」
「50代でできるようになったこと、好きになったものを教えてください」
ほか
私は著者より先に就職しているので微妙に違う部分もありますが 同学年だからか共感することばかりでした。
50も過ぎると身体のあちこちにガタがきて いつの間にか自然と老化を受け入れている自分がいましたね。50歳なんてまだまだ若い!という人もいるでしょうが 持病が見つかったこともあるのですが こうして歳をとっていくんだ...と自覚する頃でもあるんじゃないのかなぁ...
そして、コロナでマスク生活になり化粧もしなくなって もうまた化粧するのなんてちょっとめんどくさいって思ってしまっています。
どちらかというと内向的なので コンサートや舞台を観に行けなくて寂しいですが 観たい映画や海外ドラマを観て過ごす日々にも慣れてきました。
会社でも年下ばかりになってきていて 話も合わないので仕事の話以外はしないし 気乗りしない付き合いも必死に仕事することもやめたら 気持ちが楽になりましたね。
仕事は自分の人生に必要なお金を稼ぐ手段と割り切っています。
会社っていろんな人達が集まるところなので 何かとめんどくさいことが多いですよね。
50歳の頃って私にとって考え方も変わった頃でした。周りを気にし過ぎても仕方ないし それって自分の人生を歩けてない、苦になることは出来るスルーはしようと考えるようになったら 自分は自分と思えるようにもなった。
自分勝手はダメだと思うけど 自分の意思は持っていたいですよね。
子育ても終わりかけた50歳頃だからこういう事を考える余裕も出来たのでは?とも思っています。
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いつもどおり、とても面白い
酒井順子さんのエッセイ。
今回は読者アンケート
驚愕の事実が、そこに! -
タイトルを見て、ローラースケートと諸星和己が脳内再生されるなら、読めばもう、強く頷き膝を打つ事が多い内容。
基本は女性向けだが、酒井順子の飾り気の少ない読みやすい文体は、オッサンの私が読んでも。あーそうだよなー、分かるわー。と、同世代あるあるなエッセイが満載。ガラスだけに心に刺さりまくり。
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読んだことの無い作家さんだったが、図書館の新刊コーナーで題を見てまさに私の事?と読みたくなった。
「50代あるある」が満載で、一つ一つに笑ったり頷いたり共感して読んだ。両親が健在で、母親の重さは全くないのは幸せだ。そんな日が来ることがあるのだろうか?彼女の方が私より余程外交的で趣味も多く、むしろ未だに私が頼っているような気もするので反省。
もう若くない自分を受け入れながら(まさに痛みと共存しながら生きて行かねばならないのかという現状)、3つのキンの中のひとつ位は何とかしなければと思う。1番今出来そうなのは筋力かなぁ。金と近所友達は私にはハードルが高い。 -
ドンピシャ世代として共感すること多々あり。
潔く老いに抗わない。
老いは負けではない。
人と自分の老いを比べない。
老い濃淡は人それぞれ。
ステイホームでいかに自分が無理をしてたかに気づいたというくだりは、とても共感。
汚い言葉、流行り言葉をなるべく使わないというのもよくわかる。
わたしも歳をとったからこそできることを掘り下げていこう。聞き良い美しい言葉とともに。
付録のアンケートがとても興味深かった。 -
ささることがたくさん書いてありました。
酒井さんは独身・子供なしで、通常、別の立場から、結婚をしている人や、子供がいる人など別の立場の人々を含めて論じるのは難しいと思います。
でも、すごく客観的で一歩引いていて、しかも自分の感情に正直でもあるので、綺麗事ではなく誰もが自分の経験に照らし合わせて、共感できるように書かれているのがすごいと思います。 -
著者は子なし独身者。わからんでもないが…子ありの50代の本も読んでみたいかも。
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名著『負け犬の遠吠え』のアンサーソングのような『ガラスの50代』。発行は2020年、そこから5年が経過して50代半ばというドンズバのタイミングで読了する幸運に恵まれました。かつての酒井さんは負け犬と自己分析しながら、ひとりで居るよりパートナーが居た方が良いと遠吠えしていたわけですが、50代になると、色々なことを、自分のことも含めて俯瞰して冷静に淡々と分析する傾向がさらに強まって、もう遠吠えもせず、あれやこれやを静かにあるがままに受け入れているような感じ。文体はごくごくざっくばらんでくだけているのでとても読み易いのですが、書かれていることは昭和の時代背景やその時をリアルタイムで過ごした一個人としての体感温度みたいなものを的確に言い表しており、老若男女問わず全方面の人たちができるだけ大勢読んでくれたらいいのに、と思いました。50代の我々がセクハラをセクハラと指摘して戦わずにのらりくらりとやりすごしてきたために、今の20代30代の若者たちに声を上げなければならない役回りを引き受けさせることになってしまったのではないのか、さらにせっかくNO!と声を上げたところに「私たちの頃はもっとひどいことを言われたけれど笑ってやりすごしたのよ~もっと大人になりなさいよ」などと水を差すようなことを言っては煙たがられている、という指摘は痛いところを突かれた感じがして申し訳ない気持ちになりました。申し訳ない気持ちになりつつも、それでも一方では現在はNOと言える状況にやっとなったから彼女彼らはNOと言えるようになっているわけで、昭和の頃は嫌な気持ちを押し殺して自分が我慢して笑ってへらへらとやりすごす他なかったのだよ、そこんところを少しだけ汲んでくださいよ、と正直に泣きをいれているところも、とても共感しました。自分は40代で会社を辞めて自営業になりましたが、組織の中で50代のおばさんは若者にとって「怖い存在」になっているのだ、という話も思い当たるフシだらけ。大変面白かったです。そして私も、ヤバイはわかるし使うことも時々ありますが、「萌え」「エモい」という感覚はよくわからないです。
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50代の私には共感しかない!
ガラスなのは10代(これがわかるのも40代から50代か?)ではなく50代なんだよね。
ただ、50代にしか、わからないだろうなってところも多々あった。これから50代になる人は50代になってから読み直したら良いかもです。
いろんなものに、抗って生きてきたけど、そろそろ、自然体で、好きな様に生きて、自由に老けさせての心境に入りかけている。
酒井順子さんの本はとても読みやすい。
酒井さんの他の本も読んでみたい。
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50代前半の独身、子なしの筆者が、同世代が置かれている状況や50代になって思うこと、自分の変化などについて綴ったエッセイ。
夏目漱石が満49歳で亡くなったことに触れていて、当時は人生50年の時代だったそうだが、現代の40代との違いに、本の読み始めから衝撃を受けてしまった。
50代は、世間では、いつまでも心は若く、好奇心を持ち続けることを求められつつも、精神的には成熟であれと言われる世代。
だが皆、心では老いているとは思っていないわけで、年齢で老いを判断するのも馬鹿馬鹿しいように感じてしまう。
筆者は本人が言うように心が実年齢よりも老けこんでいるような印象を受けた。50代は初老で、もう年寄りに近いのだから。もっと自覚しろと言っているように感じると同時に、必要以上に若作りせず、好きに老いよと言ってるようにも感じた。
淡々と穏やかに語りつつも、所々にクスッと笑いを誘う表現(貫頭衣って?と思い調べてニヤリ)や鋭いツッコミ、みんなが心の奥底で、ぼんやりと思っているのだが、言葉にできない事だったり、言いにくい部分を上手く掬い取って形にしている。
筆者の表現を借りれば、頚椎が痛くなるほど頷き共感する部分が多い。
なんとなく辛酸なめこ、と切り口が似ている気がする。
巻末の読者アンケートを読んで意外と、はっちゃけた人もいて、他の国の50代って、どんな感じなのだろうと思った。
印象に残ったのは以下の部分。
懐かしむというレジャー
母を嫌いになりたくないのに。
母親にとって息子はいつまでも面倒を見てあげたい存在だが、娘は実用品(介護要員)。昔は母親のことを娘は実用品と見ていたが、年を取ると娘が実用品化する。
相手と特別な愛情を育んでいないのについ「して」しまった関係性について、相手からしたら「身体だけが目当て」などではなく「据え膳感覚」「珍味感覚」だったのではないか。
50代の女に必要なものは、
お金、筋肉、近所の友達の3つのキン
心の老化を隠さず、自然のままにふけていきます宣言。
グレイヘア宣言をした近藤サトは、白髪を隠さないが心は若い。自分は白髪は隠すけれど心は老けている。 -
ローラースケートを履いて歌いたくなるタイトル。
現在54歳になられた酒井さんのエッセイ18篇と巻末には「50代読者大アンケート」9つが収録。
夏目漱石が亡くなったのは満四十九歳の時。
その頃は人生五十年の時代だったが、今は人生百年時代。
そう考えると50代はまだ人生半ば。
そんな中、肉体の衰えを感じつつも、仕事や趣味、子供や孫の事、親の介護、性欲、老後など、考える事が尽きない50代の日常がリアルだ。
印象に残ったのは「母を嫌いになりたくないのに」
「再会と再開の季節」数年前に参加した高校の同窓会を思い出してニンマリ。 -
エッセイにしては一つ一つの文章が長くて、少し長いように思った。
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著者の負け犬の遠吠えを読んで、面白い視点を持っていたり表現をする方だなあと思い。自分の母親世代が何をどう考えてるかを知りたくて読んでみた。自分の今後の人生をぼんやり考えるにも、少し参考になった。我が母も頑張って生きてきたし今も生きているんだなあと思う。
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負け犬の〜の他に2、3冊読んでつくづく合わないと思い以来ずっと避けてきた。ホントに久々に読んでみたが、1ミリも変わっていなかった。内容にはうなずけるし共感する部分もあるのだがひたすら文章語り口が嫌い。
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2022年10冊目。
大好きなポットキャストで紹介されていて手にした一冊。それはもう頷きか止まらない。
巻末付録のガラスの50代読者大アンケートまでも面白い!!!読み終えたばかりだけどまたすぐに読みたい一冊。 -
負け犬の遠吠え以来の酒井順子さんのエッセイ。unlimitedだったので手を伸ばした。
元気な等身大の50代の様で良かったです。
私自身は、女子大生の頃に負け犬の遠吠えを読み、社会人になって婚期を逃したらどうしようと慄いていた一回り下の世代にあたるので、自分がアラフォーに突入しようというこの時期に50代の先輩女性の素直な価値観を見せて貰えるのはとてもありがたい。
何度か、「セクハラ」というキーワードに触れられた箇所が興味深かった。
セクハラが流行語大賞になったのは平成初頭。だけどそれが明らかにNGな行為だという共通認識ができるまで30年かかった、という…
セクハラに明確にNOと言える若者世代の価値観を頼もしく思い、ついついセクハラ発言をしてしまう昭和・老人世代に気持ちは分かるよ昔はそうだったねと優しさを見せるバランスが、読んでいてちょうどいい。 -
読んでいる間中、光GENJIの「ガラスの10代」を口ずさんでしまった世代。
酒井順子はタイトルが秀逸。抑制の利いた文章で世代、時代を語るスタイルは相変わらず。だけど、その作風には飽きがきて最近は読むのをやめていた。
なのにこの本を手に取り、投げ出さずに最後まで読んだ理由。
それは「母を嫌いになりたくないのに」の筆致。
p77
同世代の友人が集まれば、母親の愚痴は鉄板の話題となります。さんざ愚痴をこぼした後の、
「もうこれ以上、ママのことを嫌いになりたくないのに……」
という友人のつぶやきに、その場にいる全員、頚椎が痛くなるほどにうなずいたものでした。
p81
「ママって、うちの弟にはいい顔するのに、私にはわがまま放題っていうのが、ムカつく」
息子はいつまでも恋人のような「面倒をみてあげたい」存在だが、娘は「実用品」
p86
「うちの母が同級生だったとしても、すっごく仲良くなっていたと思う」
と言う人もいますが、それはレアケース。多くの人は「この人とは合わない……」という淀んだ気持ちを、母親を看取るまで持ち続けるのではないか。
p99
昔を思い出せば、相手と特別な愛情を育んでいないのについ「して」しまい、発展しないままに関係が霧散する、といったケースはなきにしもあらず。とは言えそのような時でも、相手からしたら「身体だけが目当て」などでは、決してなかったはずです。「いきがかり上」とか「据え膳感覚」もしくは「珍味感覚」で、何となくそうなったに過ぎなかったのだと思う。
↑
こういう書き方、すごくうまいと思う。
p188
(新型コロナウイルス騒動が始まったころ)
見えない恐怖が迫りくる中で私が最初に思ったのは、「これを親が知らなくてよかった」ということでした。親が存命で合ったら、どんなに心が乱れたことか。既に親が他界している友人知人も、口をそろえて、
「親がいなくてよかった」
と言っています。
p205
日本のメディアでは今、「老人」「老いる」「老ける」「初老」といった「老」の字を使用した言葉の使用が忌避され、まるで差別用語のような扱いとなっています。「老人」は「高齢者」や「お年を召した方」に、「老ける」は「加齢による変化」となり、「初老」は「プレシニア世代」などと言われるようになりました。
~~
この手の言い換えは、「年をとる」ことが望ましくないことだと認識されているからこその気遣いなのです。
~~
しかし私は、ここであえて問いたい。ふけること、そして老いることはそんない悪いことなのか、と。人間の心身が自然のままに老いたり老けたりすることに無抵抗でいるのは、怠惰であり罪悪なのでしょうか。
巻末のアンケートは不要だったかも。 -
環境は自分とは少し違うが、愉快に痛快に、あるある!が止まらない酒井さんの著書。「負け犬の遠吠え」の吠えておられた頃から思うと、年齢に争わず静かに老いていこうと記される最後のあたりなど、月日の流れを感じ感動的ですらあった。
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人生100年時代となると50代は単なる折り返し地点。60代以降と違い、環境やら立場やら家族構成やら人によって千差万別。ということは他人が気になる世代でもあります。それが辛いのよね多分。
著者プロフィール
酒井順子の作品
