南極ダイアリー (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 57
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065217733

作品紹介・あらすじ

深夜2時、白夜のに写るペンギンの長い影。
暑い氷の下のカラフルな海の表情ーー。

20年に亘り通い続けたからこそ書けること。
温暖化で変わるゆく南極の動物たちや景色を
貴重な写真83点と、
カラー口絵32ページで展開。

はじめに
第一章 温暖化の波のなかで――南極半島
第二章 南大洋に浮かぶ生きものたちの楽園ーーサウスジョージア島
第三章 コウテイペンギンの国ーーロス海、ウエッデル海の奥懐へ

感想・レビュー・書評

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  • 水口博也の見続けた南極のペンギンの生活を中心に、この20年の変化を記した本。

    水口博也といえば、オルカを追ってる海洋ジャーナリストというイメージが強かった。だから正直、南極へまで足を伸ばしているとはビックリした。
    南極の定義から、南極に住むペンギンのこと、南極を巡る歴史や、その地で営みを続けてきた生物が直面している危機や、氷山のことなど。
    専門的なことが、とても分かりやすく、筆者の立場から感じたこととして記されている。

    だけど、やはり専門的なので、もう一度ゆっくり読み返したい。
    そして、水口博也の話を聞いてみたいと思った。

  • ふむ

  • 【推薦コメント】
    地球温暖化が決して人ごとではないということを考えさせられる傍ら、懸命に生きる動物たちの姿に、心洗われます。
    (生命環境科学域 4年)

    【所蔵館】
    総合図書館中百舌鳥

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000951817

  • 南極の大自然やそこに息吹く生命の壮大さのみならず、南極探索の歴史や、現代において観光渡航する場合の実情なども織り交ぜながらぐいぐい引き込まれる文章を展開する。人間社会との断絶した厳しい環境が生み出す生態系の素晴らしさを、文明機器を持ち込んで活動し世に伝える自己矛盾を著者自身も感じているだろうが、南極に惚れ込んでしまった人の書くありのままの物語に嫌らしさは感じられない。
    願わくばいつか熟練カメラマンさえも言葉を失うほどに衝撃的だという何万というペンギン達のコロニーをこの目で見てみたい。

  • 12月16日新着図書:海洋生物写真家水口氏が複数回に及ぶ南極渡航で感じた南極海域の動物たちの様子や南極の温暖化による変化などを記した1冊。水口氏には「世界で一番美しいペンギン図鑑」「世界で一番美しいシャチ図鑑」などの著書があります。
    タイトル:南極ダイアリー
    請求記号: 400:Mi
    URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28176069

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著者プロフィール

1953年、大阪生まれ。1978年、京都大学理学部動物学科を卒業後、出版社にて自然科学系の書籍、雑誌の編集に従事。1984年に独立し、写真家、作家として世界各地で海生哺乳類を中心に調査、撮影し、生態のレポートを行う。研究者との交流も多い。この十数年は、野生動物への影響を考慮しながら撮影を続けると同時に、地球環境の変化を追い極地への取材も多く行う。近年は、自身の活動が環境に与える影響も視野に、身のまわりの自然に視点を移している。
主な著書に、『オルカ――海の王シャチと風の物語』(早川書房)、『オルカ アゲイン』(風樹社、講談社出版文化賞写真集賞受賞)、『マッコウの歌――しろいおおきなともだち』(小学館、日本絵本大賞受賞)、『世界で一番美しい ペンギン図鑑』『世界で一番美しい シャチ図鑑』『世界で一番美しい クラゲ図鑑』(誠文堂新光社)、『黄昏』『世界で一番美しい アシカ・アザラシ図鑑』(創元社)、『南極ダイアリー』『クジラの進化』(講談社)ほか多数。

「2023年 『世界アシカ・アザラシ観察記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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