僕が答える君の謎解き 明神凛音は間違えない (星海社FICTIONS)
- 星海社 (2021年2月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065225257
作品紹介・あらすじ
『継母の連れ子が元カノだった』の新時代ラブコメの旗手・紙城境介が放つ、極上の学園青春ラブコメ×「日常の謎」本格ミステリ!
感想・レビュー・書評
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【収録作品】第1話 澄ちゃんさんと女子の証明/第2話 チビギャルさんと乙女の逆鱗/第3話 カマトト先輩と囚われた体育倉庫/インタールード
どんな事件の犯人も天啓の如くわかるが、その道筋を論理的に説明できない明神凛音。生徒相談室に引きこもる彼女を教室に連れ戻すよう凛音の姉でカウンセラーの芙蓉に頼まれた伊呂波透矢は、彼女の解答に至る過程を推理で補完する。
第2巻が『2022本格ミステリ・ベスト10』で第11位だったので、読んでみた。表紙どおりの甘酸っぱい青春ストーリーに論理を組み込んだ感じで、微笑ましい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
謎の答えが何故か分かるがなぜわかったか理由がわからないヒロイン明神凛音に対し、主人公がその理由をたどるお話。答えが最初に提示されたミステリーであるが、なぜその答えが最初に提示できたのか、含めて解決を測っている所は面白いし、色々とミスリードも効いていたところも凄かった。
勢いで読めば全然問題ないが、ミステリーとして細かく見ると、なんでだっけ?と思ってしまう事象もチラホラあったのは少し残念。 -
探偵役の少女は推理を自覚する前に真相を見抜くため、語り手である少年が代わりに看破した真相から推理を推理するという、探偵側からの倒叙ものと言えるミステリ。そして、少女の心の動きを読み解いていくことにより、二人の距離がもどかしく縮まっていく様子がラブコメとしても楽しめる、お得な作品。
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2022/02/13読了