「メタルの基本」がこの100枚でわかる! (星海社新書)

  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065228111

作品紹介・あらすじ

“メタルの始祖”であるBLACK SABBATHの神盤から、メタルに一大革命を巻き起こした“メタル・ダンス・ユニット”BABYMETALのアルバムまで、メタル約50年の歴史を彩ったアルバムの中から、いまこそ聴くべき「メタルの基本」アルバム100枚を厳選。

感想・レビュー・書評

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  • ライナーノーツの濃度を期待してはいけない。執筆人の方向性はないゆえに、多面的に名盤を振り替えることができる。濃さがあるということだ。

  • 雑誌「ヘドバン」編集長 梅沢直幸が中心となり、伊藤政則、増田勇一ら13名のライターがメタルアルバムを100枚紹介してます。基本的には雑誌「ヘドバン」で取り上げられるアーティストや作品が中心で、HR/HMを既に聴いているリスナーにとっては作品の取捨選択に不満が残る内容になっているかもしれないです。それでもBABYMETALあたりから興味を持った人には、80年代~最近のものまでまんべんなく選ばれているので、ちょうど良いのではないでしょうか。QRコードがあってすぐに作品を聴けるのもサブスク全盛の現代ならでは。

  • 100名盤ではなく、100組のアーティストをセレクトしているので、なんとも言いがたい組み合わせ。並列に見比べるアルバムか?という思いがふつふつとわくが、かえって面白いとも言える。
    知らないバンドが多数あるので、早速色々聴き始めた。

  • この手の音楽ガイド本には共通して言えることであるが、満点評価は難しい。「あのアーティストがない」、「このアーティストであればこのアルバムかな」、さらに「評価の仕方が違うな」といったところが散見されるからだ。あくまでも、音楽を聴いて、さらに「考える」ための参考書である。サブスクリプションで音楽を聴く時代になり、ガイド本が必携である。音楽は知らなくても楽しめるが、知れば知るほど楽しくなる。まあ、知るほど興味深くなるのは音楽に限らずなんでもそうか。興味の追求と知識の獲得とは相互行為過程である。

  • この手のレビュー本は、これまで何冊も読んできました。その目でみると、選ばれた100枚について、洋楽のほうは、まあ順当なセレクト。ぼくとしては、ハードロックに属するようなものは除外して、スラッシュメタル以後で選出してもらってもよかったですが。あと、日本のバンド勢からのセレクトがすこし多めかな、という印象。
    なぜ似たような本を何冊も買うのかというと、こういう本でいいレビューに出会うと、今まで何度も聞いてきたCDを、新鮮に聞き直すことができるからです。この本も、これをきっかけに、何枚ものCDを聞き直せました。いやあ、メタルって、本当に、いいものですねっ。
    レビュアー別でみると、特に川嶋さんのは、どれも非常に興味深く読めました。たとえば、エンペラーがシンセをブラックメタルの標準にしたとか、メイヘムはエピソードはブラックメタルだけど音楽の中身はそうじゃないとか。カーカスのエピソードでも初めて知ったものもあったし、総じて、書いていることがとても明確です。
    それに対して、武田砂鉄さんという方のレビューは、私には合いませんでした。たとえば、ある箇所で「イリーガルな音楽」という表現を使ってるんですけど、前後の文章を読んでも、なぜその表現を使わねばならないのかがさっぱりわからないんです。自分に酔っている、概念規定があいまいな表現に見えてしまいます。また、連続する文章がつながっておらず、流れが途切れて、パラグラフ全体でなにを言いたいのかつかめないことも多いです。ぼく自身の文章の考え方すると、典型的な悪文。こういうレビューは、読んでも全然響かないんですよね。でもまあそれは、あくまで個人的な評価にすぎず、他の多くの方たちの意見は別かもしれません。このひとの文章の雰囲気が好きな人には、たまらないレビューなのでしょう。【2021年4月18日読了】

  • 伊藤政則氏(セーソク先生)自身が、ラジオ番組で言っているように、「これ本当に入門なのか?」というものも入っている。また、1アーティスト1アルバムのため、漏れている名盤もかなりある(そもそも、編者自身が「あのアルバムが入っていない と怒りの声をあげるのもよし」と述べているが...)。

    それでも、個人的には楽しめる内容であり、聴いたことのないアルバムも結構入っていたため、これを参考に気になったアルバムを聴いてみようと思う。

  • 読むのは専らB!誌で、折からメタル熱が冷めてきたこともあり、ヘドバンはたまに立ち読むくらい。本書は、そっち目線で編まれたものだけに、B!ではあまり大きく扱われないような作品が、ちょくちょく取り上げられているのが興味深い。8割方は体験済みだったけど、未聴のものをいくつか聴いてみた。歴史的名盤かと言われるとちょっと…ってのが多かったのは、きっと自身の感性変化の問題か。『どうしてあのバンドは入ってない?』とか、『このバンドはむしろあっちでしょ』ってのも多かったけど、そういうのって、自問自答じゃなく、誰かと語り合いたいよな。そんな一冊。

  • Deep Purple, Whitesnake, Led Zeppelin
    上記有名バンドが一切紹介されていない。
    これは HR/HM ではなく Heavy Metal に特化した
    音楽 / バンド だけを紹介している。

    ゆえに Rainbow は掲載されているが
    個人的には微妙な境界線www

    いずれにせよ私は Hard Rock が好きなんだな
    Heavy Metal 寄りの・・・を再認識させられた。

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著者プロフィール

音楽評論家。日本のハード・ロック/へヴィ・メタル界のオピニオン・リーダー的存在。アルバムのライナー・ノーツ、音楽専門誌のレギュラーページはもちろん、ミュージシャンの伝記など幅広い執筆活動を展開。また、ラジオDJとしても活躍中。海外のアーティストからの信頼が厚く、“MASA” の愛称で親しまれている。

「2021年 『「メタルの基本」がこの100枚でわかる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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