- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065238141
作品紹介・あらすじ
幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。医師は早めに手術を進めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」。
趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。好きなことをやってやるんだ! と。病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭のどこからどうみてもホストである男が現れ、突然話しかけてきた。「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。
この日から唯とこのピンク頭との奇妙な関係が始まるーー。
感想・レビュー・書評
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未来屋大賞の入賞作品ということで、図書館予約。
けっこうあっさりと順番来ました。
タイトルどおり、がんで余命宣告されてホストを買う(飼う?、タイトルはダブル・ミーニングなのかも)女子(といっても40)の話。
主人公・唯の貯金だけが趣味、収支トントンで人生を終えたい、という極端なキャラ設定が、とてもいい。
それなりに資産形成ができている唯だが、誰にも迷惑をかけず死を迎えるためには、看取りと死後処理をしてくれる者が必要と感じる。
だったら好みの顔のホストを思い切って買っちまえ!、という話。
なるほど。
まあ、結婚なんてしょせん契約ですから。
ひとつの形としてアリだと思いました。
ただ、この結婚によって、唯の目算は微妙に狂っていく。金で買ったホストとはいえ他人が絡んでいると、何事も思いどおりには進まない…
主人公ががんだけど、それほど暗い雰囲気にならず淡々とストーリーが進んでいく。そこもまたいい。
評価は、血が出るところが痛そうなので3点にしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
唯の考え方が徹底していて面白い。
できれば最後までそのまま突っ走って欲しかったなぁ。
ハッピーエンドもいいけど、あのまま持論を貫いていたらどうなっていたかな。
そっちの展開を期待していたので、前向きな終わり方に拍子抜けしてしまった。
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節約は最高のエンターテイメントであり暇つぶしの片倉唯。1ページ目からゆいぴの節約生活に釘付けでした。
健康診断の精密検査で訪れた病院で、ホストのリョーマと出会い、怒涛の展開が繰り広げられるが、テンポがよく進んでいくので、どんどん読み進む。
「人生は楽しくなきゃ、生きてちゃいけないの?」
なんの楽しみもなく、ただ生きてるだけの人間がいたってよくないですか?
と唯が同僚に言うんだが、そーだそーだ楽しくなくたって生きてるし、一票と共感した。
唯も瀬名にあって少しずつだけどかわる。
瀬名が唯に
「見た目とか雰囲気だけで勝手に人を判断して、勝手にカテゴライズする」
唯は気づいてなくて反論するけど、瀬名が自分に言ってるような、思い当たるような、気をつけようと反省した。
唯と瀬名の続きが読めたらいいな、続編が読みたいです。
続編も唯の破天荒ぶりや節約生活が楽しみです
吉川トリコさん、初めて読みました。また好きな作家さんが一人増えました。
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貯金と節約が大好きな女が、がんで余命1年と知り、偶然出会った男に70万円払ってその男と残りの人生ぱーっと散財しまくろうとする話。
あくまで軽いトーンの話だった。
がんで余命1年とはいえ、治療する気もなければ、痛みに苦しむような描写も皆無。悲壮感もなく、むしろやっとこの世から解放されるーという感情。
ただ、偶然会ったピンク頭のホストと一緒に過ごしたり過ごさなかったりするようなストーリー。
実際そんな状況になるとある程度自暴自棄になるのかもしれないけれど、この主人公はあまりにも軽くて、男が出会ったばかりの主人公をやたら気にかけるようになるのも、なんか自分とは違う感覚で、いまいち共感できなかった。不倫の設定は不要だった。
リアリティがなく辛い描写も皆無なので、軽い気持ちでさらっと読んだ。ライトノベルというか、少女漫画っぽい。
後半の、母親のエピソードにだけはちょっとぐっときた。主人公が編み物、募金、そして節約が習慣になった理由。
SNSで実写動画広告をたくさん出して売り出している割には、想像していた通りの「あるある」な結末で、そんな期待して読むほどじゃなかったなあ…と。
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面白かったんだが、子宮頚がんで余命一年と言われた話しだから、面白いって言うのもちょっと複雑。
タイトル通り、余命一年と宣告された日に見知らぬ男にお金を貸してくれと言われて貸すのでなく男をかうことに
ずっと節約して、がん検診も受けないでいたら
まさかの子宮頚がんで余命一年
節約も大事だけど、死んだらどうにもならないよなぁ。
検診は大事。
見知らぬ男にお金を貸して、そのままホテルへ
真面目な女性がとんでもない行動。
10歳以上年下の顔はイケメンなホスト
お金を全てあげるから結婚してと女からプロポーズ。
とんでもないストーリーなんだけど、ぐいぐい引き込まれていく。
不器用な女の話しで、考え方も共感できない
男は、人情味のあるいい人で
恋愛のない結婚だったが、やがてお互いを大事に思っていく姿は感動。
喧嘩したときに、男が出て行ってしまったが彼女が倒れたと聞きつけ早引きまでして駆けつけ
女が、もう来ないかと思ったと強がってたところは切なく。
救急車を呼べはよかったのにと言われても、お金がもったいないって…笑
余命一年は手術のおかげで伸びたが、今後も気になる。
ドラマ化して欲しいなぁ。
ホスト役は髪がピンクってことで、あのお笑い芸人しか検討つかないけど。 -
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【DESIGN DIGEST】CDジャケット『dawn/NELN』、書籍カバー『余命一年、男をかう/吉川トリコ』、商品パッケージ 『別鶴 そ...【DESIGN DIGEST】CDジャケット『dawn/NELN』、書籍カバー『余命一年、男をかう/吉川トリコ』、商品パッケージ 『別鶴 そよ風のクローバー・別鶴 お日様のしゃぼん玉』(2021.8.20) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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40歳おひとりさまが老後資金で契約結婚?! 共感必至の一冊。 『余命一年、男をかう』 | BOOKウォッチ
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https://books.j-cast.com/topics/2021/09/10015997.html2021/09/11 -
40代独身女性とホストの共通点は? 人生の“杖”になる物語『余命一年、男をかう』〈週刊朝日〉 | AERA dot. (アエラドット)
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https://dot.asahi.com/wa/2021091500044.html?page=12021/09/18
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アラフォーの超がつくほどの節約女とピンク頭のホストの男。
この2人の関わり合いが面白い。
超真面目な女が余命宣告されても生きることに執着は皆無。
ただ貯蓄が趣味の人生。
その実情は、半端なく凄いとしか言いようがない。
それが、このホストと関わることによって変わっていく。
なかなか本音が言えない、伝えられないもどかしさもありながら展開していく。
コロナ禍の時期であることの設定なので、こういう事もあるよなぁ…などと思いながらも読み進める。
余命宣告されている話だが、重苦しい雰囲気もなくサラサラと読めた。