チェンジ 警視庁犯罪被害者支援課8 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.67
  • (17)
  • (35)
  • (41)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 411
感想 : 34
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065240588

作品紹介・あらすじ

都内で通り魔事件が発生。
現場に偶然居合わせたのは、追跡捜査係の沖田。
沖田はいったい、誰を、何の事件を追っていたのか。
村野は不審を抱きながらも、被害者支援に奔走する。

そして、村野に転機が訪れ――。

大人気シリーズ第8弾!<文庫書下ろし>

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • '22年11月5日、Amazon audibleで、聴き終えました。

    事件の内容はさておき、大満足のラストでした。

    追跡捜査課のオキタが大活躍で、凄く楽しかったです。次は、追跡捜査課のシリーズを読もうかと思ってしまいました。まあ、audibleには無いようなので、紙の本で、ということになり…今はちょっと、眼に不自由があるので、難しいかしれないけど。

    本シリーズ、とても面白かったです。堂場瞬一さん、大好きになってしまった!

  • 犯罪被害者支援課シリーズ8作目にして、今年に入ってから続いていたコラボシリーズの第3弾。
    今回は追跡捜査課の沖田とのコラボ。
    東新宿で起きた通り魔事件。
    男性一人が重傷を負い、村野は彼を担当することに。
    しかし、その男性は追跡捜査課の沖田が8年前に起きた未解決の強盗殺人の関係者として、追っていた男性だったことから、村野と沖田は衝突する。
    被害者として守りたい村野と、事件の関係者として話をしたい沖田は最初は衝突するものも、通り魔事件の特捜の動きが強引なことから、協力して、事件の真実に迫るうちに、どんどん不都合な過去の真実が明るみになる。
    一方、常に村野と協力関係だった元恋人の愛は新たな医療技術を求めて、アメリカで手術を受けることに。
    支援課内でも、不穏な雰囲気を感じていた村野には、愛の件も含めて、新たな転機が迫っていた。
    このコラボシリーズ。
    軸となるシリーズより、コラボしている方がたくさん出て来るので、沖田の話もあり、大友の出番も多く、そして支援課や村野の転機、これを通り魔事件と8年前の未解決事件を含めて書いているので、何を主軸で書きたいのか、イマイチ理解出来ない。
    支援課がこれで一旦終わるようなので、いろいろ書きたかったんだろうが、最近この風呂敷を広げ過ぎて、事件の動機がかき消されてしまうパターンが多い気がする。
    SNSの普及で、当初描いてきた「被害者支援」だけではどうにもならなくなり、新シリーズに突入するのだろうが、まとめるならば、シリーズ単独で終わって欲しかった。
    今回の被害者がずっと面会謝絶で、本来の村野の良さもあまり描かれておらず、ちょっと残念。
    しかも、もうすでに新シリーズが発売されていたのには、ちょっとがっかり…少しは溜めてもいいのではないだろうか。

  • シーズン1完結。支援課としての色は薄いなと思いながら読み進んだけど読み終わってみると良い終わり方だったんじゃないかな。内容としても事件の裏側が入念に練られていて楽しめた。シーズン2は柿谷が主役になるのかな?

  • もともと、著者の小説には他のシリーズの主人公たちが顔を出すことが度々あったが、それを売りにした今回のコラボシリーズ第3弾。
    通り魔事件が発生し、被害者支援課が出向く。
    被害者の一人は、8年前の事件の容疑者で、追跡捜査係の沖田が追っていた。
    意識不明の容疑者から事情聴取したい沖田と、被害者を守ろうとする村野。
    時には対立するが、刑事課に復帰している大友鉄も加わり、事件の解明に当たり、3者そろい踏みとなる。
    しかし、意識不明の被害者=容疑者を巡ってだらだらと続き、ダメージ気味の村野とともに454頁も費やす必要があるのだろうか。
    題名にもなっている「チェンジ」の出来事を記す最終の数頁が肝で、それまでの頁は単なる前振りに思えてしまう。
    このシリーズ、女性刑事が主人公のシーズン2が始まるようで、期待してもいいだろうか。

  • 最近は複数シリーズの主役を総動員してなんとか持ち堪えてる感じでストーリーには物足りなさを感じる。前作から貼られていた伏線にファンなら気づいたはずで最後に結実したのは嬉しい。

  • なんか主人公が全部集まったやんか。
    面白いといえばオモロいけど、ワシは好かんな。ネタ切れなんか?堂場瞬一くん。

  • 作者のなかでは全てのシリーズを読者が読んでいる前提なのだろうが、支援なのか失踪なのか追跡なのか全くわからない状態になっている。

  • このシリーズは、最近、3つのシリーズを同時に読んでいるような気がします。

  • 都内で起きた通り魔事件。負傷者に詰め寄っていたのは、追跡班の沖田? クライマックスは荒れてるな。

  • 東新宿で発生した通り魔事件は、偶然なのか支援課と追跡捜査課のというより沖田刑事と村野の個人的な合同捜査になってゆく。
    更に大友刑事まで合流して、シーズン1の完結に相応しい豪華な内容でした。
    シーズン2になると支援課の体制が進化すると共に、村野と愛の関係も進化するのかな。

全34件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堂場瞬一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×