アイの歌声を聴かせて (講談社タイガ)

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本棚登録 : 126
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065250013

作品紹介・あらすじ

ポンコツAI、約束のうたを届けます。

大反響『イヴの時間』『サカサマのパテナ』の吉浦康裕監督
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映画化決定『僕が愛したすべての君へ』『君が愛したひとりの僕へ』の乙野四方字
人気クリエイターのタッグでおくる、青春SFアニメーション公式ノベライズ!

☆☆☆

サトミが通う高校に転入してきた、変わった少女・シオン。
彼女が母によって製作されたAIだと知ったサトミは、それを知られまいと大奮闘。

幼馴染みのトウマをはじめとする仲間とともに、
いつしかシオンのひたむきな姿と歌声に心を動かされていく――。

『イヴの時間』『サカサマのパテマ』監督・吉浦康裕の世界を、
乙野四方字が色鮮やかに描き出す、歌って踊れるSF青春小説!

感想・レビュー・書評

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  • 人とAIが心を通わせて暮らす時代が遠くない
    未来に訪れるかもしれないと、そんな可能性を
    感じさせてくれる物語。

    AIが人を幸せにするという一方通行ではなく、
    人がAIに幸せだと感じてほしいと思う感情や
    人間とAIを隔てない主人公たちが素敵でした。

    半分はミュージカルのようで、半分は新喜劇
    みたいなドタバタ劇は軽快かつ愉快。

    思うように伝えられない意地っ張りな恋愛と
    もどかしい距離感の恋心も可愛らしいです。




  • ポンコツAIが歌で学校を、友達を救う!? 青春SFアニメーション公式ノベライズ!

  •  映画原作のノベライズ。
     原作通りだが、原作のミュージカルをどうやって文字に書き起こすかが、この作品の大変なところだと思う。

     日常の周りにロボットがいる世界。
     サトミの母親はAIの大企業の研究職だ。
     ある日、母親のスケジュールをこっそりと覗き込むと、社外秘のテストがあるようだ。
     ディスプレイに映ったのは、少女型のAI。
     こんなの人間と見分けがつかない。
     そう思ったサトミだった。

     そしてその日、その少女が同じクラスに転校してくるとは。
     開口一番、彼女は問いかける。

    「サトミは今、幸せ?」

  • 映画で感動してしまい、遂にノベライズ本まで購入…。

    「幸せとは何か」という問題の答えは、そうそう簡単に答えられるものではない。それは、AIも同じことだと思う。最後の秘密が涙を誘う原因となったのは確かだが、それよりも1つのことを成し遂げようとするAIの素晴らしさに心打たれた。今後、世界はよりAIと共に歩んでいくことになる。そんな日が来たら、私は詩音みたいな人に出会いたい。

  • 脚本みたいなシーン説明の短文が多く、本を読んだ感は薄い。ストーリーも王道。でも、ハッピーになれるなら、いいよね。ミュージカル的なところは流石に映像と音響有りの方がいいのかもだけど!

  • とても面白かった!
    『幸せ』を探す物語だからなのか、読みながら元気をもらえる
    シオンちゃんのやることなすことは時に空回りするけれど、誰かの幸せを探し求めることは沢山の愛に溢れていて、響き渡っていた
    いつか、もしかしたら、シオンちゃんのようなAIが生まれるかもしれない
    機械が人間を支配するような物語も多いけれど、私はこの物語のように共存し、友として共にある未来が良いなと思う
    シオンちゃんの歌を聴きに、映画も観てみたい!

    視点がコロコロ変わるけれど、その分彼らの感情や考え方が身近に感じられる
    ゴッちゃんのどうあっても100点には届かない自分自身の悩みや、アヤちゃんの一途さに私は惹かれてしまった

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著者プロフィール

1981年大分県生まれ。2012年、第18回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞した『ミニッツ ~一分間の絶対時間~』(電撃文庫)でデビュー。初の一般文芸作品『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』(ともにハヤカワ文庫JA)を同時刊行して、大きなヒット作となる。ほかに『ラテラル ~水平思考推理の天使~』(電撃文庫)、『正解するマド』(ハヤカワ文庫JA)など、トリッキーなアイデアを武器とした作品を得意とする。

「2021年 『アイの歌声を聴かせて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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