ダーウィンクラブ(1) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065251737

作品紹介・あらすじ

CEOと従業員の経済格差が千倍以上の巨大企業への犯行予告があった。それから3年、犯行予告された企業の一つ・ワイルドスペース社がロケットの発表中に襲われた。さらに日本のロケット発表会の現場も襲われる。その放送を見ていた石井大良は、幼少時父親を殺したと思われる男の顔をそこで発見。現場に向かうが…。格差が生まれ続ける世界を横断するクライムサスペンス、開始!!

感想・レビュー・書評

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  • 経済格差の拡大と少子高齢化が進む日本。
    謎の集団による犯行声明が、、、

    『現在、トップと平社員の給与格差が千倍以上の大企業は、3年以内にその差を200倍未満にせよ。
    従わない場合には、、、』

    そして、幼い頃、父を何者かに殺害された石井は刑事になり、忙しい日々を送る。

    ある日、連続爆破事件の真相をを追ううちに、その影に見え隠れする謎の男性に気がつく。
    『あの男だ!』
    決して忘れる事のないあの時の顔。
    父を殺めた憎き顔。

    しかし、大事な防犯カメラの映像が消される。
    もしかして、警察内部に内通者がいるのか?
    いったい、誰が?

  • 経済格差と少子高齢化が進む現代社会。CEOと従業員の年収格差が千倍以上の巨大企業への犯行予告。「格差を減らさない企業は世界から消滅する」その予告通り、3年後に世界規模のテロが発生する─。

    医療サスペンスシリーズを手掛けた朱戸先生の今回のテーマは格差社会。タイトルからして進化論も核になってきそう。大企業を標的にしたテロとは対照的に、いたって平凡な家庭に見える主人公・石井大良の父を殺した事件は何を意味するのか。その犯人がテロ現場にいたのはなぜか。父は何かを察しているようだったのが気になる。

    大良は刑事になり、この事件にあたることに。人の顔を100%覚えられる特殊能力で愚直に食らいつく。相手は謎の組織で不気味の一言。警察内部にも昔から内通者がいて、大良の父殺しも握りつぶされたように見える。ビーグルもダーウィンにちなんでるんだよね。人類を淘汰して進化を促そうとしてるとかかな?

    宮本の背後に忍び寄る不気味な影、一方で大良は犯人との対面のチャンスをうかがう。一見すると格差を正そうとしているのに、その格差を巧みに利用して人を使い、犯行を繰り返させているのが皮肉。

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著者プロフィール

2010年、アフタヌーン四季賞冬のコンテストにて、準入選を受賞。
「アフタヌーン」にて2013年『ネメシスの杖』を、2016年『インハンド 紐倉博士とまじめな右腕』を連載。
医療サスペンスの新たな描き手として注目を集めている。


「2019年 『インハンド プロローグ2 ガニュメデスの杯、他』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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