空気を読む人 読まない人 人格系と発達系のはなし (講談社現代新書)
- 講談社 (2021年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065259030
作品紹介・あらすじ
【すべての人はどちらかに分けられる】
空気を読みすぎる〈人格系〉。
空気は読まない〈発達系〉。
あなたは、どちらのタイプですか?
人間どうしが嫌ったり嫌われたりするのも、
自分の心のなかがつらいのも、
二つの傾向が、いつも激突していることから始まっています。
生きづらさから解放されるには、
心のしくみを知るのが一番の近道です。
***
【空気を読みすぎる人格系】:
周囲が気になり同調圧力に苦しみ、軽微な神経症的な状態でいる。
最も極端な場合が人格障害(自己愛性人格障害)……。そういう傾向が「人格系」です。
【空気は読まない発達系】:
天真爛漫で、後先を気にせず、いつも今・この瞬間に集中しているユニークな人。
最も極端な場合は発達障害と呼ばれるかもしれない……。そういう傾向が「発達系」です。
空気を読むタイプは、空気を読みすぎて苦しみます。
空気を読まないタイプは、周囲と衝突して苦しみます。
どちらのタイプも結局は自分を押し殺して生きづらさを強くします。
そのうえ、どちらのタイプも、おたがいが嫌いです。
人と人の不仲、いさかい、憎み合いの裏には、かならず二つのタイプの激突が潜んでいます。
二つのタイプは、どうして、わざわざ相手を嫌うのか?
人は必要以上に憎んだり、必要ないはずなのに嫌われたり、必要以上に自分自身まで苦しめてしまいます。
そうなってしまう理由を解き明かして、人間関係と心のつらさを同時に改善する本です。
■本書の内容■
第1部 心と性格のしくみ
【第1章】 すべての人は人格系と発達系に分けられる
【第2章】 天真爛漫な発達系
【第3章】 周囲が気になる人格系
第2部 生きづらさから解放される
【第4章】 私のなかの「もうひとりの私」
【第5章】 自分と仲直りする方法
感想・レビュー・書評
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文章が分かりやすくて読みやすい。
僕は自分が人格者の割合が多いと思っている。
発達系の人が羨ましい。でも嫌いなとこもある。
僕の中に潜んでいる発達系の部分をもっと前に押し出してあげたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/460481 -
優しい語り口ながら、骨太な内容であった。わたしにはむずかしいと感じたが、世の中は「繊細な人VS天真爛漫な人」という簡単な構図ではないということ、自分ともう1人の自分がいること、これがわかっただけでもためになったと思う。
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「生きづらさを解消するための本」としての冒頭での紹介。従来の切り口とは違っていて、新鮮かつ明瞭で、興味を持って読めた。後半の「もうひとりの私」について、腹落ちのために再読が必要かなと。
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第4章までは理解しやすく読み進めることができた。[投影]という言葉を知っておくだけで他者に対するストレスは減らすことができる。アクティブ・イマジネーションのくだりから少しだけスピリチュアルな空気を感じ取ったが(個人的にはAさんなどの具体例が多すぎて混乱した)ユング心理学への興味も出てきたので今はこれで良しとする。他の著書も読んでみようと思う。
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人はみな、空気を読む人格系と、空気を読まない発達系のブレンドでできているという。さらに、自分の中には「もう一人のわたし」がいて、誰かと対立しているときには、相手の中に「もう一人のわたし」を投影しているので、自分が「もう一人のわたし」と対話して認めることができれば、自分以外の人との対人関係はうまくいくという。人の心って面白い。
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図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」
クラブ・サークル名 吹奏楽部
請求記号 K-2637
所蔵館 2号館図書館 -
〝聴く講談社現代新書〟というラジオ番組で紹介されていたことがきっかけで読んだ。
ヒトは空気を読む人と読まない人の二つに分けられる。どちらのタイプの人間が良い悪いの問題ではなく、それぞれの要素を持つ人々と上手く付き合っていくためのメソッドが書かれていた。世の中いろんな人がいるよね〜