砂漠と草原の遺宝 中央アジアの文化と歴史 (講談社学術文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065264423

作品紹介・あらすじ

カザフ・ウズベク・タジク・キルギス・トルクメンの、いわゆるファイブスタン=中央アジアは、中国・ロシア・アフガン・イランに囲まれた地政学的な重要性にくわえて、豊富な地下資源と近年の経済発展で、ますます注目度を増している。長く「東西文明の十字路」として興亡を繰り返し、さまざまな民族が行き交った旧ソ連領中央アジアの複雑な歴史を手軽に知る入門書。
紀元前5千年紀、農耕文化はどのように始まり、牧畜はいつ、遊牧に移行したか。アレクサンドロスの東征や、張騫の西使は何をもたらしたか。仏教やゾロアスター教の文化・芸術を、イスラム教はどう変容させたか。チンギス・カンの軍隊が破壊した都市はいかに再生したか――。新石器時代の原始農耕から、サマルカンドを中心に栄えた15世紀のティムール帝国まで。スキタイ・エフタル・匈奴・烏孫・突厥・ソグド・モンゴルなど、砂漠と草原を往来した遊牧民の世界を、遺跡と遺物を手掛かりに説き明かす。
巻末解説を、『スキタイと匈奴 遊牧の文明』の著者・林俊雄氏(創価大学名誉教授)が執筆。〔原本:角川書店、1963年刊〕

感想・レビュー・書評

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  • <閲覧スタッフより>
    カザフ・ウズベク・タジク・キルギス・トルクメンの、いわゆるファイブスタン=中央アジアの複雑な歴史を、考古学の観点から紐解いた本です。牧畜の始まりから遊牧に移行するまで、仏教やゾロアスター教との関わり、サマルカンドの繁栄など。中央アジアの歴史がまるっと分かりますよ。
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    所在記号:229.6||カヤ
    資料番号:10264459
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  • 失われた文化を求めて
    中央アジア古代史の史料
    シルク・ロード
    考古学的史料
    ヴェートの中央アジア考古学

    農耕と牧畜のはじまり
    アナウ文化
    テペコペト・ダグのふもと
    最古の農耕文化
    ナマズガ・テペホラズムの文化
    フェルガナの股耕文化
    アンドロノヴォ文化の成立
    アンドロノヴォ文化の発展
    初期遊牧民

    パルティア皇帝の宮殿
    国家の発生
    アケメネス王朝の支配
    アレクサンドロスの中央
    アジア侵入
    パルティア帝国
    ニサの旧都
    西域の国々
    張盛の西使
    オクサス遺宝
    バクトリア
    タジク考古学調査隊
    コバディアン・オアシス
    古代バクトリアの都市
    トゥプ・ホナの墓地
    クシャン帝国
    フェルガナ
    弐師城
    汗血馬
    ソグド
    アフラシアプ都城址
    ソグドの神々
    タリ・バルズー

    草原の民、高原の民
    古代から中世へ
    百、千の城
    中世都市ヴァラフシャの廃墟
    赤い広間
    ピャンジケント
    ハープを奏でる女
    ゾロアスター教徒の墓
    ムーグ山の城
    エフタル貴族の姿

    オアシスの夕映え
    コーランと剣
    学芸の繁栄
    死の塔
    幾何学的模様と植物模様
    モンゴルの爪あと
    英雄ティムール
    東方の真珠
    生ける王と死せる王
    ウルベクの悲劇

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著者プロフィール

1915年生まれ。京城帝国大学法文学部史学科を卒業後、東京大学大学院に学ぶ。主に旧ソ連中央アジアの古代史を専門とし、1960年に日ソ交換研究者として初めてソ連を訪れ、中央アジアの各地を歴訪。東海大学文学部教授を務め、2005年没。著書に『沈黙の世界史6北ユーラシア 騎馬民族の遺産』『ブルガリア 歴史の旅』(いずれも新潮社)ほか。

「2021年 『砂漠と草原の遺宝 中央アジアの文化と歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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