ふしぎな図書館と魔王グライモン ストーリーマスターズ1 (ストーリーマスターズ 1)

  • 講談社
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本棚登録 : 387
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065266328

作品紹介・あらすじ

学校の図書館でひさしぶりに読んだ『世界の名作』。でもこんなにつまらなかったっけ? 何百年も生き残った、最高にワクワクする名作たちが、だれかの手によって、めちゃくちゃつまらない話になっちゃった!
こんなのありえない! 物語の世界を救うには、物語から盗まれた「大事なキーパーツ」を探しださなきゃ!
本好きならだれでもあこがれる、名作の世界に飛び込んじゃおう!

第1巻は『グリム童話集』。
みんなが知っているあの童話たちの主人公が、大変なことに!

ワクワクできてドキドキする、名作謎解きシリーズがはじまった。

グリム兄弟といっしょに物語を救うたびに出よう!

感想・レビュー・書評

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  • ブクログさんの新刊情報コーナーで知ったシリーズ。
    「ふしぎな図書館シリーズ」と言うべきか、「ストーリーマスターズシリーズ」と言うべきか、とにかくシリーズの第1巻です。
    表紙には「ストーリーマスターズ1」と表記がありますが、背表紙には巻数表示がないので、つけてもらえると購入時助かるとおもいます。

    驚愕なのはこちらのシリーズ、第1巻が2022年3/7の発行なのですがその後現時点(2023/03/06)までに既刊3巻あります。
    なんすかこの驚異的な発行ペースは…(廣嶋さんの著作のときは毎回言ってるけども…)
    しかも他の作品も刊行ペースたもったまま…なんですよ…
    ナンテコッタ…!!

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    久しぶりに図書館を訪れた宗介(多分小学生)は、そこで話が書き換えられているグリム童話と出会う。
    混乱する宗介は突然まばゆい光に包まれ、世界の図書館へと移動していた。

    そこにいたのは世界の図書館の司書のひとり・ヴィルヘルム・グリム。
    彼はグリムワールドのストーリーマスターだった。

    宗介はグリムから、魔王グライモンによってめちゃくちゃに食い荒らされた物語の修復を頼まれる。
    その方法とは、グリムの童話の各お話のキーワードをページに書くことだった。
    しかしキーワードを3回間違えると宗介は物語から抜け出せなくなってしまう!

    そんな危ない橋を誰が渡るもんか…!断ろうとした宗介だったが、有無を言わさぬ不思議な力によって物語に取り込まれ…

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    ザ・ゲームファンタジー!のような展開!
    先に小4娘に手渡しましたが、さくさく読み終わり、「おもしろかった。次の巻も読みたい」といっていました。

    このお話には魔王グライモンに食われた童話として「ヘンゼルとグレーテル」「ラプンツェル」「白雪姫」が登場します。
    狂ってしまった物語をもとに戻すお話なので、もとの童話を知っていたほうがより面白い(ハズ)。
    小さい頃にメジャーな童話をよんで知っていることは、それをベースにした物語をたのしむためにも、大事なんですね。
    廣嶋さんはきっと、この「ストーリーマスターズ」をきっかけに、グリム童話を読むことなく大きくなった子どもたちに「こんなおもしろいお話があるよ!」と、読むきっかけを作りたかったのかな??

    第2巻の主人公が引き続き宗介くんなのかは何とも言えないのですが、また次の巻も読んでみようとおもいます。
    ちなみに作中には廣嶋さんの別シリーズの主人公・桃仙翁(とうせんおう)の名前も…!
    そちらのお話は十二支と漢方薬がモチーフの、ちょっと銭天堂シリーズのような雰囲気もある「怪奇漢方桃印」シリーズ(おなじく講談社より刊行)。
    こちらもおもしろいですよ!
    気になった方はぜひ手にとってみてくださいね。

  • とにかく面白いです!!1巻から4巻まで全て読んでしまいました!

  • 銭天堂の廣島玲子さんの本で、グリムのお話の中に行く?それは気になる!ということで読んでみました。おーっと、鬼灯の冷徹の江口夏実さんが挿絵ではないかぁぁぁ。表紙も裏表紙も素敵ですが、中の白黒挿絵も良いです。日本の漫画家、本当に絵が上手(という単語だと安っぽいな)だよな。
    グリムのなかでも、ヘンゼルとグレーテル、ラプンツェル、白雪姫にグリムではない民話のくぎのスープが混ざり、瓜子ひめも登場します。テンポよくお話が進むのと、小4男子主人公と一緒にキーパーツ(物語を変化させた根幹)を探す気持ちになれます。
    中学年向けですが、完ルビなので早いと2年位からかなぁ。最後の悪役目線物語紹介が面白かったです。

  • 子どもたちがよく話している都市伝説のたぐいの話。人気アニメを歪曲したストーリーには、悪意を感じている。この話を読んでると、廣島さんのいろんな作品への畏敬を感じた。

  • 銭天堂の作者さんの新シリーズ。
    銭天堂の時も感じたのだけど、ちょっと悪意がキツい書き方をするなぁと思う。
    「消えたもの」の2、3個目の発想は面白いのだけど、似ているのも気になる。
    でも読みやすさ、テンポの良さはさすが。

  • 最初ただの修復する作業かぁつまらないと思いながらも読み進める。が、それなりに考えさせられる内容で悪役がいないと物語は面白みにかけると、確かに悪役が善人だったらラプンツェルは外に出たいと思わないし、塔の中で一生を暮らす事になる。
    1番最後のプロローグでどう感じるかは読み手次第と言っているが塔の中で一生を魔女と暮らすのが幸せだと思う人もいる。そして魔王が物語を変えているのは人間の想像力を衰えさせるため。確かにゲームは死んでもまた復活するし暴力も痛くない。想像力がなくなっている現代の警告になっている本。薄いし読みやすいので、真剣に向き合って考える時間も充分取れる本。
    やはり自分はこの作家全ての作品が好きだし児童書を読んでこなかった今までの時間をムダに過ごしていたんだなぁと思う。

  • ネジ曲げられた物語を修復する宗介の冒険談。
    ある意味予想を越えた展開に驚いた。

  • 話が壊れたグリムを元に戻す冒険異世界ファンタジー。
    ヘンゼルとグレーテル、ラプンツェル、白雪姫など誰もが知ってるあの童話の中に飛び込みます。どれもハッピーエンドのお話だけど、たしかに何か一つキーとなるものが抜けていたら全く違った話になってるんだよね。目の付け所が面白い‼︎
    装丁の絵からもわかるように、児童書の中でも子ども向けの作品です。短めであっという間に読めてしまうので、ちょっと物足りなさがあったかなぁ。

  • ワクワクドキドキが止まらない。ストロングページターンナー。

  • 子どもの頃から馴染みのある、有名な童話が、ヘンテコな結末になってしまった!
    無理やり物語の世界に入れられてしまった宗介の心情がリアルで、同じ気持ちになってドキドキしながら読んだ。
    ラスボス的な魔王グライモンを倒すまでには至ってないから、これから色んな童話の世界に飛び込んでシリーズ化されるのかな?
    次はどんなお話が出てくるのか、2作目も楽しみになる読書体験でした!

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著者プロフィール

神奈川県生まれ。『水妖の森』で第4回ジュニア冒険小説大賞、『狐霊の檻』で第34回うつのみやこども賞受賞。作品に『送り人の娘』、『おっちょこ魔女先生』、『盗角妖伝』、「怪奇漢方桃印」シリーズ、「秘密に満ちた魔石館」シリーズ、「十年屋」シリーズ、「鬼遊び」シリーズ、「妖怪の子預かります」シリーズなどがある。

「2023年 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂1・2・3(3冊セット)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

廣嶋玲子の作品

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