ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065266595

作品紹介・あらすじ

誰も見ない書類をひたすら作成するだけの仕事、無意味な仕事を増やすだけの上司、偉い人の虚栄心を満たすためだけの秘書、嘘を嘘で塗り固めた広告、価値がないとわかっている商品を広める広報……私たちはなぜ「クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)」に苦しみ続けるのか? なぜブルシット・ジョブは増え続けるのか? なぜブルシット・ジョブは高給で、社会的価値の高い仕事ほど報酬が低いのか? 世界的ベストセラー、デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』の訳者による本格講義!

【目次】
第0講 「クソどうでもいい仕事」の発見
第1講 ブルシット・ジョブの宇宙
第2講 ブルシット・ジョブってなんだろう?
第3講 ブルシット・ジョブはなぜ苦しいのか?
第4講 資本主義と「仕事のための仕事」
第5講 ネオリベラリズムと官僚制
第6講 ブルシット・ジョブが増殖する構造
第7講 「エッセンシャル・ワークの逆説」について
第8講 ブルシット・ジョブとベーシックインカム
おわりに わたしたちには「想像力」がある

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    本家『ブルシット・ジョブ』は面白くていい本だったが、非常に分厚く、内容が複雑で、かつ高い。身近な要素(ブルシット・ジョブの類型など)は楽しく感じられるのだが、書の後半(ネオリベラリズムや封建制など)に進むにつれ、難しくなって止めてしまった、という人もいるだろう。
    本書は、訳者の酒井氏によって書かれたブルシット・ジョブ解説本である。酒井氏自身、「本家は議論があっちこっちに戻り複雑である」のように述べており、やはり訳者としても「よりシンプルにまとめられたら」という思いがあったのかもしれない。重要項目の概要を作りつつ、要所要所でポイントを抑えながらわかりやすく解説している。

    しかし、本書でもまだ難しい部分がある。そこで、「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載された、訳者の酒井氏とほぼ日の田中氏との対談、『ブルシット・ジョブについて学ぼう』を読んでみるのがいいと思う。というよりも、このコラムがあまりにもよく出来すぎており、未読者にはもうこちらでいいんじゃないかと思えてしまう。この記事を読んでブルシット・ジョブの概要を把握し、深く知りたくなったら本書かブルシット・ジョブ本家、という使い方がベターじゃないだろうか。

    ●ほぼ日刊イトイ新聞
    https://www.1101.com/n/s/bullshit_job

    ●本家 ブルシット・ジョブのレビュー
    https://booklog.jp/users/suibyoalche/archives/1/4000614134

    ―――――――――――――――――――――――――
    【まとめ】
    1 ブルシット・ジョブ(BSJ)とはなにか
    BSJとは、被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でさえある有償の雇用の形態である。とはいえ、その雇用条件の一環として、被雇用者は、ブルシットではないと取り繕ろわなければならない(自分の仕事を重要そうに、忙しそうに見せなければならない)と感じている仕事である。
    ブルシットとウソは違う。ウソをつく人は、じぶんが真実や事実をごまかしているということがわかってやっている。ところが、ブルシットする人は、そもそも真実や事実なんてどうでもよく、その場をうまく丸め込む、「論破」したとみせかける、じぶんをなんとなくエラくみせる、知的にみせる、そういうことのほうが大切な人である。

    ・BSJの種類
    ①取り巻き(フランキー)
    誰かを偉そうに見せたり偉そうな気分を味合わせるだけの仕事。ドアマン、不必要な場所の受付嬢など。

    ②脅し屋(ヴーン)
    その仕事が脅迫的な要素をもっている人間たち、だが決定的であるのは、その存在を他者の雇用に全面的に依存している人間たち。要するに、人をなにか脅し立てるような要素をもった雇われ人。軍隊(全ての国が他国を脅しているせいで、自国も脅し要員を雇わなければならないため)、企業弁護士、商品の効能を誇張して消費者に「必要だ」と錯覚させる広告会社。

    ③尻ぬぐい(ダクト・テーパー)
    組織の中に欠陥が存在しているためにその仕事が存在しているにすぎない被雇用者。「自動化されていない」「不適任者が組織をかき乱す」といった「根本から是正すればよい問題」を解決するのではなく、損害に対応するためだけに従業員を雇うような仕事。

    ④書類穴埋め人(ボックス・ティッカー)
    ある組織が実際にはやっていないことをやっていると主張できるようにすることが、主要ないし唯一の存在理由であるような被雇用者。やっているふりのペーパーワーク、意味のないデータ収集業務、見てくれだけいい感じのパワポ作成業務。

    ⑤タスクマスター
    他者のなすべき仕事をでっち上げてむりやり作り出すこと。あらゆる過程に管理チェックの契機を導入していく経営管理主義イデオロギー、お飾り部署や架空のポスト。


    2 BSJはなぜ苦しいのか
    BSJは、何もしなくてもお金がもらえる美味しい仕事だ。しかし、BSJに実際に就く人たちは苦しんでいる。
    それは、BSJが「たんに無目的であるだけではなくまた虚偽」だからである。そして、無目的であることがはっきりと明示されておらず、「あいまいな指示のもと忙しく見せなければならない」「どういうふうに仕事(のふり)をすべきかを、それとなく読み取らなければならない」という空気に絶えず晒されているため、それが人の精神を疲弊させ、摩耗させ、ときに病に追いやっている。人間は、自らが無価値という事実に耐えることができない。世界に影響を与えることができないことは、自己の危機、自己の存立の危機なのだ。

    ――ただ働くことだけのために働くふりを強いられるのは屈辱である。なぜなら、その要求は、自己目的化した純粋な権力行使であると感じられるからである。かりに、演技の遊びが人間の自由のもっとも純粋な表現だとすれば、他者から課された演技的仕事は、自由の欠如のもっとも純粋な表現である。


    3 なぜやらなくてもいい仕事をでっちあげるのか
    どうして人は、実質的にやることがないのに、仕事をでっち上げてでもさせようとするのか。何もやることがないなら休めばいいのではないか。
    しかし、われわれの社会は、必要なときにガーッとやってそうじゃないときにはゆるくしているといった労働形態を許さない。現代社会には、仕事の性格はおかまいなしに、時間で抽象的に区切る「時間指向」の強制がはたらいている。時間とその間の労働力は雇用者によって「買われたもの」であり、勤務中は好き勝手に使うことはできない。


    4 エッセンシャル・ワークの逆説
    BSJとは真逆の、社会に寄与する度合いの高いエッセンシャル・ワーカーたちの労働環境は劣悪であり、賃金も低い。他者ないし社会への貢献度が高ければ高いほど報酬が低く、貢献度が低ければ低いほど報酬が高くなる傾向にある。
    かたや、社会に寄与などなにもしていないけども高給取りである人たちがいる。そして、それを自嘲気味にみずから了解している。かたや、他者に寄与しているけれども労働条件が劣悪であり、それに憤っている人たちがいる。

    グレーバーはエッセンシャル・ワークに代表される「シット・ジョブ(単にクソな仕事)」とブルシット・ジョブの関係を、以下のように定式化している。「その労働が他者の助けとなり、他者に便益を提供するものであればあるほど、そしてつくりだされる社会的価値が高ければ高いほど、おそらくそれに与えられる報酬はより少なくなる」
    ではどうして、そのような傾向が現れ、かつわたしたちはそれを問題とあまり思わないのか?

    それは、次のような価値意識があるからだ。
    (1)労働はそれ自体がモラル上の価値であるという感性がある
    (2)それが有用な労働をしている人間への反感の下地となっている
    (3)ここから、他者に寄与する仕事であればあるほど、対価はより少なくなるという原則が強化される
    (4)さらに、それこそがあるべき姿であるという倒錯した意識がある

    要は、世界に価値を与える仕事は崇高でやりがいがあるため、「そんな仕事をしているのに、物質的な厚遇を求めようなんておこがましい」という発想に至っているわけだ。

    また、「なんらかの無からの創造にかかわるものこそが労働であり、ケアにかかわる仕事は本来、それ自体が報いであり(やりがいという報いがえられる)、それを支えるものであって本来無償のものである」という認識も、エッセンシャル・ワークの逆転現象を生み出す要因となっている。

  • 増え続ける「無意味な労働」の正体[評]平川克美(文筆家)
    <書評>ブルシット・ジョブの謎:北海道新聞 どうしん電子版
    https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/653682?rct=s_books

    『ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか』(酒井 隆史):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000360920

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      『ブルシット・ジョブの謎』酒井隆史著(講談社現代新書) 1012円 : 書評 : 本よみうり堂 : エンタメ・文化 : ニュース : 読売新...
      『ブルシット・ジョブの謎』酒井隆史著(講談社現代新書) 1012円 : 書評 : 本よみうり堂 : エンタメ・文化 : ニュース : 読売新聞オンライン
      https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20220329-OYT8T50016/
      2022/04/05
  • 日本の状況がよくわかるかなと思って読み始めたけれど、前半はグレーバーの著書の復習で、後半はマルクスとかケインズとか出て来て、かえって難しく感じた。著者の本音の部分は最後に少し出てくるだけで、「となりの人間国宝」の話と居酒屋はないと困るという話と猫の動画(妻も毎晩見ている)の話くらい。そこだけ同意した。さて、妻(中学校教員)に、私の仕事はどうしたら楽になるのと聞かれたが、本書を読んでアドバイスできるようなことはなかった。妻の職場でのBSJはそれほどないように思う。官僚仕事は確かにあるだろうし、削れるところは削るべきだと思うが、やはり根本的に人が足りていない。部活動、不登校の生徒対応、問題行動のある生徒指導、道徳、総合学習、それにプラスして担任クラスや部活動の事務的な仕事、などなど、他の人ができる仕事も多々ある。それを分担できればいいと思う。私の会社でいうと、タスクマスター。本当に無駄な仕事をいろいろと作り出してくださる。しかし、非常事態時には何かと役立った。つまりは普段はしなくても回る仕事をしているということ。そういうことがよくわかった。まあ、このあたりはグレーバーの本を読んだときにも書いたのでもうやめておく。ところで、「となりの人間国宝」に私の幼なじみが選ばれた。染物をしている職人だ。昔はそういう人がたくさんいたのだと思うが、なんだろうこの会社員という職業。ブルシットな書類の作成など多すぎる。でも、いちいち逆らうのも面倒なので、BSJ、BSJと唱えながら、なるべく短時間ですませるようにしている。

  • 『ブルシット・ジョブ』の訳者(のひとり)が書いた『ブルシット・ジョブ』の解説本。ブルシット・ジョブという現象の解説というよりも、書籍の解説書の方に近い。かなり『ブルシットジョブ』に何が書いてあるのかに多くを使い、引用の量も多い。「本書はかれの『ブルシット・ジョブ』がいったいなにをいおうとしているのか、をなるべく多くの人に届けたいということからくわだてたもの」だと著者も書いている。
    それが悪いということではなく、『ブルシットジョブ』が誤解を恐れずに言うとある意味では無駄に長い(そして、高価な)元の本の内容を、かなり効率的に理解できるようになっており、その目的とするところを十分に達している本だ。

    もちろん、要約だけではない。ブルシットジョブを発生させる要因としてのネオリベラリズムと官僚制の問題について、日本の事情に沿って、そして著者の主張をいくぶん入れて、解説している。

    著者は、デヴィッド・グレーバーの主張を引いて、ネオリベラリズムと官僚制を批判的に分析する。一概にネオリベラリズムというレッテルを貼ってしまうことは難しいと思うのだが、この二つの資本主義的仕組みがその題目通りには結果として動いていないということ。そして、そのことを典型的に映し出しているのがブルシット・ジョブの存在だということができるだろう。

    東西冷戦を経て、絶対的で最終的な社会形態として進められた新自由主義的資本主義は変わるべきではないのか、そして技術発展と社会システムはそれを可能にするにするようになるべきではないか。そして、これまで多くの人の心を縛ってきた労働倫理も変わるべきなのではないか、というのだ。それは可能だろうか。

    -----
    【補足1】
    この本の中でも参照されているデヴィッド・グレーバーの他の主著『負債論』『官僚制のユートピア』が値段が高い上に紙の本しか出ていない点だ。出版社が利益最大化をしているのかしれないが、(まだ手に取っていないので、たぶん)広く読まれるべき本だと思うので文庫化やkindle化を進めてほしい。

    【補足2】
    訳者として「ブルシット・ジョブ」という語をどのように翻訳するのか悩んだということだが、「クソつまらない仕事」など日本語にするとそのニュアンスが失われてしまうとしてカタカナ表記としたとのこと。潔いと思った。

    ----
    『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』(デヴィッド・グレーバー)のレビュー
    https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4000614134

  • ブルシットジョブに関する論文を分かりやすく解説していくスタイルだった。
    本書の根底にある資本主義への批判には共感できつつも、ブルシットジョブの例が分かるようで分からず、ピンとこないところがあった。
    確かに管理のための管理…で書類がどんどん増えていくのは会社でもあるあるだけれども、本書に出てくるような明らかに無駄なことをしている人は現実にはそこまでいないと思う…分かりやすい例を出しているだけなのかもしれないが、例えば判断できるだけの能力を持つ人がたくさんの案件をさばくために、部下が報告書を作成するのは果たしてブルシットジョブなのだろうか?偉くみせるためだけに、取り巻きに仕事をやらせているというのはあまりに極論と感じた。
    ただ、豊かになってるはずの世界で仕事が減らないのはブルシットジョブが蔓延しているのが原因なのは事実だとは思う。何がブルシットなのか、自分なりに深掘りして考えてみたいと思った。

  • ブルシット・ジョブは面白いけど、なんでこんな長いの⁈…と思った方に最適な、訳者による解説本。
    官僚制のユートピアも難しい…けどなんとか読んでみた、という私のような読者にも最適。

    結局のところ、南の島の先住民のエピソードに収斂するんじゃないだろうか。
    「健康のためには死んでもいい」といわんばかりにじぶんの首をじぶんで絞める現代社会の労働環境に一石を投じたブルシットジョブ論。さらにこのコロナ禍が、私たちの想像力を南の島の暮らしに立ち返らせる。
    本当の豊かさとは?私たちの求める豊かさはほんのささいなものでは?南の島の住人が、日々のんびり暮らすそれなのでは…
    いったい何のために、どんな幸せのために働いているんだろう?
    都会から地方に移住してみて、刺激はなく不便はあるけれど、人らしく安心して暮らせる幸せは、確かにある。

  • 原本を読まないと、結局よく分からない。

    真っ先に疑問として浮かぶのは、利益主義の民間企業が無駄な仕事を容認し続ける合理的理由は無いから、ブルシットが存在するとすれば、ブルシットに気付いていないか、是正する改革が出来ぬ経路依存性にある事。それは、働き手が巧妙に仕事をするフリをして騙しているかも知れないし、既得権益化していて手が付けられないからかも知れない。この辺の考察が述べられていない。

    人が求める以上、ドアマンや受付係にも労働の価値はある。生産物として何を生み出しているか、生存に直結するエッセンシャルな仕事こそ価値があるように一見見えるが、その仕事を成立させる簿記係だって必要だ。そのジョブにおける椅子取りゲームにおいて希少性を競い、結果として賃金に優劣が生じても、別に重要な仕事程、低賃金とは言えないだろう。

    関わる人が増えれば、伝達や説得自体が仕事になり、これも一見、ブルシットに見える。しかし、合理化の波に攫われて、これもいずれ消える。必要だから生じて、真にブルシットなら消えていく。
    資本主義そのものが不用意に欲望を煽っていて、広告のような虚業をブルシットとしても、広告によって初めて必要な情報を得る人もいる。この際、ブルシットを「感謝されない仕事」と定義した方が良いのではなかっただろうか。それであっても、価値観次第だが。

  • 労働の市場価値と社会価値が反比例するというのは鋭い指摘だな。

  • 前半は少し重めのビジネス書というレベルですが、中盤から後半になるにつれ人類学・社会学?的な語り口、哲学的な領域に入ってきます。

    わたしとしてはなかなかに難しい本でしたが、新しい観点も得られたので良かった本ではあります。

  • ほどよくフランクな語り口で間口を広げ、かっこいい専門用語をうまく織り交ぜて読者の知的プライドをくすぐる。そして何より、講談社現代新書の読者層(と思われる)「日々、仄かな徒労感に襲われるようなインテリ風ジョブにいそしみながら、自分ではその根源を思索するまでの余力知力はない」という人々に、「そうだそうだ」と実感をいだかせるような巧みな例示だ。基となるグレーバーの本を読みたいと思わせる。
    といっても、人類学者、社会学者が唱えることの多い、このBSJロジックに全面賛同はできない。これは、50数年前までに世界を席巻した「古い歌」と同じレトリックではないだろうか。例えば、世の中にハンズオンで直接手を下す人だけが仕事と呼べるものに携わっているのであって、資本提供者や管理層や調整層は不要だし配分を見直せ、とか、昔ながらの部族社会も実はハッピーでアクセクせずとも皆が充足できるだとか、だから資本主義ってやつは・・とか。比較的狭い範囲の関係性を特に詳しく分析して、そこから外延的に世界を見る人類学では、そういうふうに感じるかもしれない。だが、対極的な人が実際には多数派だ。最大多数の最大幸福の実現を至高と信じてプラグマティックでサイエンティフィックな視点を重視する人なら、世界をそんな風には見ていない。
    『負債論』『官僚制のユートピア』『ブルシットジョブ』・・どれも、近いうちに読んでみたいとは思う。

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著者プロフィール

1965年生まれ.大阪府立大学教授.専門は社会思想,都市史.
著書に,『賢人と奴隷とバカ』(亜紀書房),『ブルシット・ジョブの謎』(講談社現代新書),『完全版 自由論』(河出文庫),『暴力の哲学』(河出文庫),『通天閣 新・日本資本主義発達史』(青土社)など。
訳書に、デヴィッド・グレーバー+デヴィッド・ウェングロウ『万物の黎明』(光文社),デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』(共訳、岩波書店),『官僚制のユートピア』(以文社),『負債論』(共訳,以文社),ピエール・クラストル『国家をもたぬよう社会は努めてきた』(洛北出版)など.

「2023年 『四つの未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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