空貝 村上水軍の神姫 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065266809

作品紹介・あらすじ

伝説的女武将・鶴姫は、巫女であり総司令官であった。村上水軍を率いて西国最強の水軍を迎え撃つ──数奇な運命を描く長編歴史小説!

1541年6月、西の大国・大内氏の水軍が大三島(おおみしま)に大挙襲来する。迎え撃つ三島(さんとう)村上水軍の奇襲作戦は失敗し、総司令官である陣代の大祝(おおほうり)安房が戦死。実はそれは、安房の若き軍師・越智(おち)安成による大祝家への復讐の始まりだった。大祝鶴姫は平和な今治で巫女として神事に専念していたが、最愛の兄・安房戦死の報に接し、「大内を打倒し仇を討つまでは女を捨て、男として生きる」と宣言する。陣代となった鶴姫は安成と激しく衝突しながらもその献策を採用。鶴姫の天賦の軍才と安成の奇策によって勝利を収める。安成はなおも鶴姫謀殺と三島水軍の壊滅を企むが、鶴姫から危地に陥った己の命を逆に救われるのだった……。

感想・レビュー・書評

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  • 伝説的女武将・鶴姫が水軍を率いて大内軍を迎え撃つ。数奇な運命を描く長編歴史小説! 文庫化にあたり一部加筆修正。

  • 小説が生きていると思った。
    エンタメ小説であるため半分がフィクションだが、登場人物の喜怒哀楽がすごく伝わってくることに驚いた。
    恋と仇打ちの狭間に揺れている鶴姫の心情が痛いくらいに伝わってきた。赤神さん小説は初めて読んだが、作品が生き生きとしていて読んでいて引き込まれる。悲しい結末で終わるが、とても面白くなって読めた。読んでいる時の臨場感や感傷に浸れる感じが最近読んだ本の中で1番強かったと思う。記憶に残る作品に出会えて嬉しい。

  • 赤神諒の村上水軍の神姫空貝を読みました。
    伝説的女武将・鶴姫が主人公です。
    鶴姫は男勝りの美少女。
    巫女であり総司令官になります。
    村上水軍を率いて西国最強の水軍を迎え撃つ話ですが、恋愛ありでロミオとジュリエットみたいで結構面白かったです。

  • 久しぶりの小説、しかも初めての赤神諒さん作品。
    ぐんぐん引き込まれ一気に読み終えました。
    繰り返される戦、殺戮、数奇な運命、悲恋が、色の描写で豊かに表現されています。

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著者プロフィール

1972年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。私立大学教授、法学博士、弁護士。2017年、「義と愛と」(『大友二階崩れ』に改題)で第9回日経小説大賞を受賞し作家デビュー。同作品は「新人離れしたデビュー作」として大いに話題となった。他の著書に『大友の聖将(ヘラクレス)』『大友落月記』『神遊(しんゆう)の城』『戦神』『妙麟』『計策師 甲駿相三国同盟異聞』『空貝(うつせがい) 村上水軍の神姫』『北前船用心棒 赤穂ノ湊 犬侍見参』『立花三将伝』『太陽の門』などがある。

「2022年 『立花三将伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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