挑戦 常識のブレーキをはずせ

  • 講談社
3.24
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065269145

作品紹介・あらすじ

藤井聡太、史上初、10代四冠達成!
「iPS細胞という新技術をいかに多くの患者に届けるか」をミッションとする研究者。「数字・記録よりも、自分自身としてどこまでも強くなりたい」と語る棋士。
研究者と棋士。分野は違っていても、過酷な競争の世界で最前線で前人未到の挑戦を続けるふたり。彼らの日常の準備、学び方、メンタルの持ち方、AIとの向き合い方・・・。
日々努力を続けるすべての人へ贈るメッセージ。

【内容】

第1章 限界を自分で決めない

コロナ禍で自分を見つめ直す
雨に文句を言っても仕方ない etc.

第2章 今できるベストを尽くす

決断することが大切
集中力の源は体力にある
将棋の魅力とは   etc.

第3章 自らの可能性を広げる

発想力と経験値
脳細胞を若返らせる
自分の専門分野に閉じこもらない
発想のチャンスは身近にもある

第4章 負けから学ぶ

負けたところからどれだけ学べるか
悔しがる力
相手が誰でも意識しない
プレッシャーを解消する方法 etc.

第5章 AIが常識というブレーキをはずす

きわどいところを踏み込んでいく
人間がAIから学ぶ時代
AIで自由度が上がる
人間だけが持っている能力  etc.

第6章 強くならなければ見えない景色

人生何が良くて何が悪いかわからない
強くなるための方法論
ビジョンを見失わないこと   etc.

             

感想・レビュー・書評

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  • 対談というのは、それぞれの信念や日頃の思いが言葉になって共有され更に深められていく過程がとても面白いですね〜。

    誠実で謙虚で親しみやすい人柄の山中先生、今や五冠となった時の人、藤井聡太君。2人の対話の中で印象的だった言葉…「自分で限界を決めない」
    「まずは自分との戦い」「人間の信念や勘が開く新しい道」これからも益々注目のお2人ですね!

  • iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中さんと当時将棋のタイトルを三冠手に入れていた藤井さんの対談。

    それぞれ異なる分野のトップを走る、年齢も違う二人の対談は興味深いものでした。

    異分野に触れる事の大切さが書かれていました。
    社会人になると、同じ職業や同世代、また家族といった狭いコミニティーで過ごす事になり、考え、価値観が固まってしまいます。
    違う職業、違う年代の方と関わり、違う考え、価値観を経験することは大切だなと思いました。

    本書で藤井さんは
    「強くならなければ見えない景色は確実にあると思うので、そうした景色を見るところまで行きたい。」
    と語っています。先日八冠を達成し、弱冠21歳で名実ともに将棋界のトップに君臨した藤井さんに、今どのような景色が見えているのか知りたいです。

  • 藤井竜王の対談本はマスト(笑)
    しかも、お相手は山中先生!と、ちょっと興奮。

    ただ、欲を言えば、この二人だからこそ生み出せる話題みたいなのが、もう少し欲しかったかなー。
    いや、私がいろいろ知り出したからなのか。

    藤井竜王が語られる時のテーマに、AIというキーワードが非常に多いんですよね。
    もはやAI時代の代名詞くらいに思われているんじゃないかと思うけど……でも、自分としては、もっと人間としての藤井竜王に迫って欲しいな、ゴニョゴニョと思うのです。

    もちろん、対談の中身自体は、指す手の意味は自分自身が考えなければ意味がないこと。
    センスがデータに置き換わった時に、どんな風に取り組めば強くなれるかがより明らかになるかもしれないなど、人の可能性を感じさせる方向だからこそ、だけど。

  • 制限がある中で、自分にできることをする。長い目で見て、今すべきことを見つけて行動する。その大切さを、二人がそれぞれの経験をもとに語っていた。

    自分に負けたくない、今の自分より少しでも強くなりたいとの言葉に共感。

    物事を俯瞰して、今できるベストを尽くす。その積み重ねが自分を作っていくと再認識した。

  • 山中教授と藤井棋士。
    年齢が離れているのにその差を感じさせない。
    研究と将棋に「挑戦している・する」という
    共通点。それがあるから年齢を感じさせない
    のかもしれない。

    ときには、セオリーではない見方をする。
    凝り固まらずに、柔軟な考え方・見方をする
    ことで気づけることもある。

    また、業種・年齢・性別などに関係なく、積極
    的に色んな人と関わることでも、新たな気付き
    や発見につながり、自身の成長にもつながる。

    AIの話題も多かった。
    将棋は駒の動かし方くらいしか知らないレベル
    だけど、藤井棋士の対局を見たりすると、AIが
    好手や悪手、どちらが優勢か、、など評価して
    くれるので、本格的に将棋をしたことがない私
    でも楽しんで見れる。

    山中教授の研究話も興味深かった。
    「光免疫療法」は先日テレビで紹介されていた
    のを観て知った。早期に広まってほしい。

    付箋、いっぱいつけたんだけど。
    この程度の感想で申し訳ない気がするな、、

    集中して読めれば、短時間で読了できると思う。

  • AIについての章は読み応えあり。将棋とAIの愛称はいいと思う。
    しかし、最後は創造力、人間力ではないか。

  • 山中先生、もう少し藤井君から話を聞き出そうよ!

  • 将棋 20代半ばから30代が実力的なピーク 
     常に違う局面になるので経験はそのままの形で生きてこない
    研究者 発想と経験を合わせてピークは40くらい?
     どうして歳をとるのか?
     植物は万能細胞だらけ

    将棋とAI
    AIを教師として判断  人間とは違う価値観、感覚で自由度が上がる
    AIは答えの理由を言ってくれない  自分で解釈する
    AIは評価値という「勝ちやすさ」の判断
     勝ち負けだけでない勝負の内容も可視化できる
     将棋は強くなる方法論がまだ確立されてない
     今は発想よりも形成判断を重視している
    AIがさらに発達しても、将棋を指すことや見ることの価値は変わらない

  • 思ったほど会話に広がりがなくてちょっと肩透かしな感は否めない。
    藤井君はタイトルを狙うというより、眼前の対局に勝っていけば結果は自ずとついてくるし、もっと高みに上るために将棋界全体の底上げをしようとしている野心が垣間見えた。今後の活躍も楽しみ。

  • 山中伸弥氏と藤井聡太氏の対談本

    終始、山中氏が藤井氏をリスペクトしていることが感じられて好印象。AIとの関わり方が科学、将棋の観点から語られていて、エンジニアリングにも応用できそう。AIに考えさせる(考えてないか、あくまで計算か)
    ことにより得られた結果を自分なりに捉えてみることが強く推奨されているように感じた。

    まずはChatGPTでも多く使ってみることから始めるのが良いですね。この夏季休暇の間にNotion+chatGPTで簡単な習慣を始めてみようと思っており、それを後押ししてもらえた感じがします。

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著者プロフィール

2002年生まれ。2012年、6級で杉本八段門。2016年四段、2020年八段。
史上最年少で四段となり、さらにデビューから無傷の29連勝を達成。
2020年7月、史上最年少タイトルとなる棋聖位を獲得。同年8月、王位を獲得し史上最年少で八段昇段。

「2021年 『イメージと読みの将棋観ファイナル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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