小三治の落語 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065274545

作品紹介・あらすじ

2021年10月、落語家・柳家小三治が亡くなった。
古今亭志ん朝、立川談志と並ぶ、日本が誇る話芸の名人は、生涯、寄席を活動の場とし、TVやCMなどでの露出はなかったものの、落語ファンからの圧倒的かつ、熱狂的な支持を集めていた。
それほどまでに人を虜にした、人間国宝「小三治の落語」とはいったい、何だったのか。
小三治の芸論、哲学、技術は? 彼は過去から何を受けとり、何を後に遺したのか。

50年来の落語ファンにして、30年に亘り小三治の高座を追い続けた著者による『なぜ「小三治」の落語は面白いのか?』(2014年に単行本、16年に+α文庫化)を改題、増補改訂。
底本に収録した「小三治の高座」は、追悼番組までの映像・音源発売をすべて拾い上げた91席を、丹念に採取・検証。
また、新章「近代落語史における小三治の存在」も書き下ろし収録。

「柳家小三治」という落語家人生を総括しながら、現代落語史を解読する!

目次
はじめに
第1章 小三治から見た近代落語史
第2章 「小三治落語」の演目
第3章 小三治インタビュー
    落語協会会長就任について 
    小三治「茶話会」会見
あとがき
参考文献および参考映像
演目索引

*本書は、『なぜ「小三治」の落語は面白いのか?』(2014年単行刊刊、2016年 講談社+α文庫刊)を改題、新章を加えて加筆修正された、増補改訂版です。

感想・レビュー・書評

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  • 芝居じゃないんだ。落語は、“おはなし“なんだ。
    俺がやりたいのは、本を素読みにして面白くないものを、噺家がやると、こんな面白くなるのか、って話にしたいわけ。

    小さん師匠から受け継いだ真髄が二章の演目解説と三章のインタビューで繰り返し語られる。

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著者プロフィール

広瀬和生(ひろせ・かずお)
1960年、埼玉県生まれ。東京大学工学部卒業。へヴィメタル専門誌「BURRN!」編集長。落語評論家。1970年代からの落語ファンで、毎日のように生の高座に接し、自ら落語会のプロデュースも手掛ける。『この落語家を聴け!』『現代落語の基礎知識』『落語評論はなぜ役に立たないのか』『談志の十八番』『「落語家」という生き方』『僕らの落語』『噺は生きている』『21世紀落語史』など、落語関係の著書を多数上梓。


「2022年 『小三治の落語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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