海蝶 鎮魂のダイブ

著者 : 吉川英梨

• 講談社 (2022年4月27日発売)

作品紹介・あらすじ

＝命がけで生きるってこういうことだ＝

心の傷と格闘する海保の二人。過酷な任務の思いが蘇る。ー海上保安庁特殊救難隊初代隊長　北岡洋志

日本ただ一人の海上保安庁女性潜水士”海蝶“と、彼女を救ったのに海保を去った元隊員。
二人の再会は順風満帆とはいかなかった。震災の心の傷、そして今そこにある危機・最悪の洋上事件。
フェリー船687名の命運は海蝶・忍海愛に託された！

※海猿にならい、海上保安庁の女性潜水士は「海蝶」と呼ばれる。

感想・レビュー・書評

[ハッピーアワーをキメたK村さんの感想 · 2024年3月30日]

『海の教場』からの『海蝶』からの今作品
なんて気持ち良いエンディングなんでしょ！٩(៸៸›ᴗ‹៸៸)۶
若い二人に救いの手を差し伸べた愛の父正義
もう正義ったらやるなあ、グッドジョブ賞だ〜ദ്ദി˙◡･)
正義と佐崎の会話に感涙(꒪̥̥﹏꒪̥̥

話は東日本震災を発端にしたフェリーの硫化水素事件
臨場感溢れる描写と、海上保安官忍海愛の頑張りにどんどん吸い込まれた

＿＿震災当時、被災者同士には一体感があった
しかし、乗り越えて前向きに生きる人、未だに苦しい人、支援金や見舞金でやり直せた人…立場が同じだったのに、年月が経つことで気持ちにも生活にも格差が出て来て、亀裂が入りやすくなっているんだと思います＿＿（作中抜粋）

根源に震災があるトラブル
読んでいる間ずっと、何年経っても震災が起こした亀裂の重さを感じる

突如として牙を剥いた海
自然災害として最悪の被害をもたらした東日本大震災
海底の地殻変動は今も続いている
四つのプレートがある地震国に住んでいる私達は、いずれまた襲い来る災害に備えなければならない

最近また地震が多いのが気になる
気持ち良いエンディングでありながら、日頃の生活の在り方やこれからの未来を深く考えさせられる作品だった

[ハッピーアワーをキメたK村さん · 2024/03/31]

どんぐりさん
私の周りの人達も、一瞬だけ顔の表情がなくなり凍りついていました(≧∀≦)

[かなさん · 2024/04/03]

ハッピーアワーをキメたK村さん、こんばんは〜
海蝶…もう、すごく良かったですよね(#^^#)
このふたりの今後も気になるし、
続編ホント読みたいですよねぇ…！

[ハッピーアワーをキメたK村さん · 2024/04/04]

かなさん、ありがとうございます♪
続編有りでも無しでも、満足出来るエンディングでした
それでも、続編読みたいですよね｡✧｡･ﾟ

[どんぐりさんの感想 · 2024年3月23日]

やーーっと順番が回ってきましたよ！

なんだか図書館本が立て込んでましてね、、

予約本っていつもはなかなか届かないのに
届く時は重なって、いや重なりまくってしまったりしませんか？

今回もそのパターンで
あれよあれよと他の予約本が届いてしまって
前作読了後、すぐに読みたいところを我慢して
我慢してようやく読めるタイミングがやってきたわけでありますー！待ってたよー！


さて、私の喜びを一通り伝えたところで感想です。ネタバレありありの感想です


いやぁーよかったですよ、面白かった！
続編ですからね
もう出来上がってる世界に入っていくだけでいいのがいいです。読み始めた瞬間から全編まるっと楽しめました(^^)


今回は、佐崎純平という新たな登場人物が出てきてですね、
これが愛の命の恩人なわけですよ
震災で救ってくれた海上保安官なんですよ
胸熱ですよ、私は。

二人の再会も二人のやりとりも
見ていてウキウキさせてくれます
いいなぁ、恋の始まりって。。


しかしどんどんと雲行きがあやしくなっていきます
震災を経験した二人は、当時のトラウマを刺激しあってしまうんですね

震災から10年以上経って
また違った問題が出てきていることを
掘り下げて書かれていました

震災経験者と未経験者間の溝、
被災者同士でも状況の違いから生まれる格差
救う側の心の問題など
世間が震災を忘れかけている中
まだまだ震災がもたらしている影響の大きさを
改めて考えさせられました


さらにはフェリーで事件も発生
こちらはまるで現場にいるような臨場感で描かれています

前作からの愛の成長ぶりも見ることができます
それにほかのみんなもかっこよすぎて(〃ω〃)
仁もかっこよくなってたし
やっぱり八潮さんも良かった。。


最初から最後まで最高でしたー(*´-`)



吉川さんの他の作品も読みたいなと思いつつ
シリーズが長くてちょっと手を出せずにおります。何から読もうかな。。


話は変わりますが
春休みが始まってしまいましたねー
なかなか読書時間を取るのが難しくなりそうな予感。。
読書ペースは落ちそうです。。

[チーニャ、ピーナッツが好きさん · 2024/03/23]

春休み入っちゃいましたね〜❀

どんぐりさん
読書時間　少しずつでも確保できたら
良いですね…〜( ･ᴗ･ )⚐⚑⚐゛

[どんぐりさん · 2024/03/23]

チーニャさん

コメントありがとうございます(^^)

やっと読めて嬉しいです！
ホント盛り沢山で大満足でした♪


ありがとうございますー_:(´ཀ`」 ∠):
バタバタの春休み、、、
がんばります！！

[チーニャ、ピーナッツが好きさん · 2024/03/23]

(⁎•ᴗ•⁎)ﾉﾞ｡.*･ｶﾞﾝﾊﾞｯﾃ〜!!

[岳東さんの感想 · 2024年1月31日]

海蝶シリーズ第2段
海上保安庁初の女性潜水士の物語。

今回も一気読み。最初から最後まで目が離せませんでした。
とても良かった。面白かった。
海蝶の愛ちゃんに彼氏ができました。
震災のPTSDで悩む彼氏と愛。
被災した人々の苦悩とその成長を描いています。
今回もラストは胸が熱くなりました。
第3段に続きそうな予感がします。
楽しみにしております♪

[チーニャ、ピーナッツが好きさんの感想 · 2024年3月1日]

〈海蝶〉シリーズ第二弾〰️
とっても良かったです〜！！

東日本大震災の時、母を亡くしてしまったというトラウマから
やっぱりその後もなかなか
抜け出せないままの　愛ちゃん…

震災当時の様子の描写や
10年以上経っても苦しみから抜け出せずにいる人達の描写も多くて
痛々しく切なく
重苦しい気持ちになりながら読み進めました

でも序盤に
愛ちゃん
震災のときに自分を救ってくれた
命の恩人との運命の出逢いを果たして
なんと、彼氏ができました！
素敵な場面もあって
心踊りましたね
良かった…！！

ただ、
胸キュンの
幸せ気分なのも、つかの間で…
時折見せる違和感ある彼の態度に
恋の行方も徐々に
ハラハラしながら進んでいくのです…

彼との関係や震災のトラウマなどや
仕事についても悩みが尽きない中、
思いきって
彼氏と北海道のフェリー旅行に出かけます
そこで687名が乗るフェリー船の
洋上事件に
巻き込まれてしまう…という
ミステリ仕立てのストーリーでした

愛ちゃんは震災でのトラウマなど
悩みが多いだけについ、
感情的になっちゃったり…
強そうに見えても弱いところだってある
やっぱり普通の女性…
健気でかわいいなと思えて
応援して読んでました…

たまたま休暇中に乗ったフェリー船で
謎多い大変な事件に遭遇…！
海上保安官として
人命救助、除染等の
責任感ある任務を果たしたところは
愛ちゃんの成長を感じて良かった〜！
頼もしかった…

ラストの　蝶のダイブシーンが、
特に好き！！
映像が浮かんできました

この作品も良かったですね〜

[チーニャ、ピーナッツが好きさん · 2024/03/06]

かなさん、おはようございます♪
このシリーズ、お気に入りですよ…(*^^*)ᴠ
続編、愛ちゃん…気になりますよね…♡

[どんぐりさん · 2024/03/23]

こんにちは！

続編やっと読めましたー！！

こちらも面白かったー！

胸キュンしました(〃ω〃)

[チーニャ、ピーナッツが好きさん · 2024/03/23]

どんぐりさ〜ん、こんにちは〜♪

わぁー、読まれたのですね〰️！！

面白かったでしょっ　ദി ᷇ᵕ ᷆ )♡

胸キュンでしたよね〜(*˘︶˘*).｡.:*♡

[ひまわりめろんさんの感想 · 2023年4月8日]

全くもって安易な組み合わせだ

前作でもちょっと思ったけど今回こそははっきりと言わせてもらおう
申し訳ないが言わせて頂く
海上保安庁と東北大震災（津波）全くもって安易で安直な組み合わせだ
これで書いときゃ売れる
これで書いときゃ感動する
そんな思惑が煤けて見える

と、言われることを全く恐れていない

真正面から迎え撃ってる
なんと言われようが書くんだって

すんばらしい！

逃げずに切り込み、深く深く掘り下げている

震災については、ちょっと言いづらいようなこともしっかり書いて問題提起している

海上保安庁については、普通の人が知らないようなことや専門的なことも書かれていて、しっかりカッコイイ！

クライマックスはしっかり手に汗握り、ラストしっかり泣かせてきやがる

そしてしっかり今こそもう一度考えよう！って気にさせてくれる
そんなすんばらしい一冊でした！

『海の教場』も読まねば！

[みんみんさん · 2023/04/08]

海の教場はまた毛色が違っていいよ〜

[ひまわりめろんさん · 2023/04/08]

読みたい本ばっかりで困るわ〜

またみんなのレビューがしっかり読めるようになって激増してしまったよ

[かなさんの感想 · 2024年1月10日]

　で、今日は「海蝶　鎮魂のダイブ」のレビューを！前作「海蝶」の続編、今作も日本初の女性海上保安官潜水士「海蝶」、忍海愛です。で、今作には東日本大震災の時に津波から愛を助けた、元海上保安官の佐崎純平が登場し、なんと2人はお付き合いすることになります！！震災から11年の時を経て再会し惹かれ合うふたり…でも、そこにも震災を経験した心の傷が深いことが影響して、「海蝶」としての仕事にも大きく関係することになる…。そんな中、ふたりは愛が休暇を取得しフェリーに乗船し北海道旅行へ出かけることになったが、フェリー内に有毒ガスが発生し…。

　途中までは、愛と佐崎がとってもいい関係を築けていたし、なんかいいなぁ～とか、ほほえましく思いながら読んでいたのですが…だんだんと読んでいるこっちまで心が痛くなりました。被災者さんの心の痛み…、その後の生活再建…本当に色んな事を考えさせられました。この作品を読んで、年月が経過しているからこその心の痛みをが置き去りにされている現状にハッとさせられました。

　あ…でもでも、ラストはよかったなぁ～震災を経験した愛と佐崎だからできることに気づけてよかったです。熱烈に続編を期待してしまいます。1Q84O1さん、読めてよかったです。ありがとうございます！

[1Q84O1さん · 2024/01/10]

かなさん
『海蝶シリーズ』は『海の教場』とはまた違った良さがありますね！
これはシリーズ化されているので続編は大いに期待できそうですね^_^
出ないかな〜、続編！

[かなさん · 2024/01/11]

1Q84O1さん、おはようございます。
ですよねぇ～♪
「海蝶」シリーズは結構重い感じだけれど、
今だから、読んでほしい内容でもありますよね。
続編、大いに期待してます(*^^*)

[1Q84O1さんの感想 · 2023年12月12日]

東日本大震災

あなたの記憶にはどのように残っていますか？

真っ黒な海が防波堤を越え、町へ押し寄せ、車や建物を次々と飲み込んでいくあの光景は衝撃的で今でも鮮明に覚えています

中には被災された方もいるとおもいます
10年以上が過ぎた今でも苦しんでいる方がまだまだいるとおもいます


本作に登場する海蝶の忍海愛も元海上保安官の佐崎純平もそのひとり

目の前で母が津波に巻き込まれる瞬間を目の当たりにした愛

人一倍責任感が強く誰よりも優しいが故に震災PTSDに悩まされ続けた純平

辛い過去に悩まされた者たちが震災の傷、トラウマを乗り越えて人命救助の最前線に立ち、道を切り開いていく姿は最高にカッコイイ！

[1Q84O1さん · 2023/12/13]

かなさん、こんばんは！
大好物ですか！
図書館本と積読本が落ち着いたらぜひ読んでみてください(*´ω`*)

[yukimisakeさん · 2023/12/13]

南海トラフが来たら我が家も終わりを迎えます…

[1Q84O1さん · 2023/12/13]

ユッキーさん、避難経路の確認！
非常食の準備！
って、私も震災に備えて何も準備できていませんが…

[ゆーき本さんの感想 · 2023年12月8日]

海蝶シリーズ 2作目です
今回 忍海愛が活躍する場は 海の中ではなく
フェリーの上です！

愛が彼氏と北海道旅行のため乗船したフェリーで、有毒ガスが発生。船の六階と五階に多数の昏倒者を見つける。そして、船長は行方不明に…。海保の特殊救難隊の到着までは一時間。それまでの指揮官は愛に委ねられた。船員、乗船客合わせて六百八十七名の命を救うことは出来るのか？！

愛ちゃん成長しているねぇ。今回も愛ちゃんの名推理が炸裂してる。そして、フェリーにいち早くトッキューのヘリで駆けつけた八潮と仁コンビがカッコよすぎる♡♡
「お前の乗ってるフェリーだと聞いて、いてもたってもいられなかった」って！( ᵒ̴̶̷̤ ᵒ̴̶̷̤ )

✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
2022年 震災から十一年。
世間の殆どが忘れかけている被災地。
被災者同士の格差。
震災PTSD。

今作は 震災被災者の癒えることない心の傷と、震災を経験していない人たちとの間にある見えない壁がテーマなのかな。そうだよね。わたしだって震災の時にとても怖くて、ライフラインも止まって大変な思いをしたけれど、命も家も仕事場も無事で、被害の大きかった場所や人に比べたら 私たちの地域は被災地なのか？とか考えちゃうなぁ。

愛の彼氏、佐崎純平。
愛を震災の津波から助けだした元海上保安官。
運命の再開かと思われたが、また二人にも一緒にいることによって震災のトラウマがよみがえる。

✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
今回は泣かずに読み終えた。
しかしねぇ、愛と純平がねぇ(。-∀-)♡
顔がニヤけてヤバかった笑

あと八潮が既婚者って知らなくて、なんかちょっと落ち込んだ笑

[ゆーき本さん · 2023/12/09]

八潮と仁、どちらと付き合うかと言われたらとても迷うくらい 二人ともかっこいいよ♡
今は いつどんな災害が起きるか わかんないよね。なのに いつの間にか防災意識も薄れてきちゃった…。ちゃんと備えておかないとなぁ( ･᷄֊･᷅ )

[1Q84O1さん · 2023/12/09]

ゆーき本さん、大丈夫ですよ！w
フェリー、純平、既婚、しっかり頭に叩きんで読みます！
∠(｀・ω・´)

[ゆーき本さん · 2023/12/09]

優男(ˊ˘ˋ*)
2作目も楽しんでーᐠ( ¨̮ )ᐟ

[ねこさんの感想 · 2024年3月27日]

「海蝶」の続編。今作は潜水士の仕事の描写は少な目。新たに登場した佐崎と愛の恋愛、東日本大震災のPTSDを軸に物語が展開していく。
私自身、大きな災害に遭ったことはないのだけど、「自分よりひどい目にあったは人がいるから、自分なんかが悲しんではいけない」みたいな感情はすごくある。
「“苦しい”に優劣はないのに、無意識下で被災者の序列を作っていた。」
という愛のセリフがすっと入ってきた。
後半、自宅での正義と佐崎の会話もよかった。
こんな風に、悲しみを乗り越えるには周りの人の力が助けになるんだと改めて思った。

[みんみんさんの感想 · 2023年4月30日]

よかったよ〜｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡

前作は「海蝶」になった愛の震災経験そして母親の死と自分だけが助かった罪悪感、家族間の誤解と確執などを乗り越えて「海蝶」として羽ばたく姿だった。

今作はズバリ東日本大震災！
愛自身の震災と救助してくれた男性との恋。
震災によるPTSD、１２年経った被災者達の思い。

それらを恋人と休暇旅行で乗船中の愛が「船上パニック」小説として書かれてます。

臨場感溢れる描写で夢中で読みました(*^^*)
ラストで恋の行方も見事な終わり方‼︎

次作は？あるよね？楽しみです\(//∇//)


実はうちの旦那さんは警察官なんで震災一週間後に福島に行ってます。
地獄だったと言ってましたが詳しくは教えてくれませんでした(*_*)

[土瓶さん · 2023/04/30]

警察……ごめんなさい<m(__)m>もうしません。
( ﾟдﾟ)ﾊｯ!

[みんみんさん · 2023/04/30]

こんな妻でごめんなさい(￣▽￣;)ｱﾊﾊ

著者プロフィール

『私の結婚に関する予言38』(宝島社文庫)にて第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年デビュー。近著に『ブラッド・ロンダリング』(河出文庫)。そのほか、「原麻希」シリーズ(宝島社)、「新東京水上警察」シリーズ、「海蝶」シリーズ(ともに講談社)、「十三階」シリーズ(双葉社)、「警視庁53教場」シリーズ(KADOKAWA)、「感染捜査」シリーズ(光文社)など著書多数。

「2023年 『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム』 で使われていた紹介文から引用しています。」