- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065282137
作品紹介・あらすじ
「自ら正解をつくり出す時代」の思考の技術。
近年の日本の地盤沈下の背景には、すでに世界が「正解がない時代」になってるにもかかわらず、いまだに日本では「決められた正解を素早く出すことが優秀な人の条件」とされていることにある。これらは変わらない偏差値信仰、近年の官僚・みずほ銀行などのエリート組織の躓きを見ても明らか。
「正解がない時代」とは「正解がいくつもある時代」のこと。そのためには自分たちで正解をつくっていく必要がある。そして自分たちで正解をつくるとは、仮説ー実行ー検証を回していくことにほかならない。
この過程で必ず付いてくるのが失敗。いままで避けがちだった失敗とどのように向き合い、どのように糧としてしゃぶりつくすのか、そこがこれからの時代の成否を分ける。
そのためのポイントを丁寧に解説、これから私たちが身につけるべき思考法を明らかにする。
第1章 正解がない時代の人材とは
第2章 すべては仮説から始まる
第3章 失敗を捉えなおす
第4章 仮説の基礎をつくる
第5章 仮説をつくる三つのポイント
第6章 仮説を実行する
感想・レビュー・書評
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「失敗学」の畑村洋太郎の近著。コロナ禍を踏まえ最新の内容を取り込んでいるが、題名とは、異なり体系的な解説ではない。
「失敗学」をあらためてじっくり復習しようと思ったが、エッセイ的な内容。得られる知見こそ多いが、筆者の他の作品から入った方が良いと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Audibleにて。買お。
VUCA時代とは、
「先行きが不透明で将来の予測が困難な状態」を意味する言葉です。 予測困難なこの時代を企業が生き抜くには情報収集能力、思考力、行動力のスキルは必須であり、それをビジネスに活かすためにはOODAループなどのフレームワークの活用が有効。
v:volatility変動性
u:uncertainty不確実性
c:complexity複雑性
a:Ambiguity曖昧性
本質安全という概念は、
機械類が故障しても人間が間違えても、危害が人間に及ぶのを防 ぐことに関連した安全確保の考え方の一つである。 本質安全とは、素朴に考えれば、人間に危害を及ぼす危険の源(危険源と呼ぶ)をはじ めからなくしてしまうという考え方である。
経験上の失敗とそれに基づく対策(変化させたあとの結果)は、文章化されず暗黙知であることが多い。ミスの背後に暗黙知あり。
「求める価値を見失った30年。国を上げての列強国に追いつけという価値は終りを迎えた」→理想化対象の不在につながった30年だな。
「ある時代、地域において自明なことは明文化されない。それがそのまま伝わってしまうことがある」→アメリカの竜巻対策が日本の津波対策で仇になった話は核心を得ている。
安心と安全は違う。
→一時の感情(安心)に基づいてのみ行動を決定すると、結果的にデメリットのほうが大きくなってしまうことがある。
シリコンバレー式の投資が実践されない=千三の考え方が理解されない。
→「男たちへ」第49章あなたはパトロンなれますか?に書いてあったことと同じか。
「あなたはすばらしい、という一言を言っただけで、あとは定期的にしろ一時にどんとくれるにしろ、お金をくれるだけなのが、ほんとうをいうと、最も理想的なパトロン像なのである。なにしろ、お金を与えるということ自体が、立派な賭なのだから。となると、お金の与え方が問題になってくるが…」p376
*危険マップの作成*
「コンセプト、実現手段、ビジネスモデル」:この順序が崩れる場合、考えきれていない場合、必ず失敗する。
→ これをやろう。該当ページに図あり。
メンターの役割
失敗・成功体験を伝えて思考を促すこと。
→体験談には力がある。自助グループのそれと一緒。他者の体験談に触発されて新たな発想(対処法)を思いつくような脳の機構を我々人間は持っているのではないか? -
途中から面白かった。3現は大事にしたいのはわかる。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC14666953 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50285958 -
原理原則を学べる貴重な一冊。
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前提ー失敗はよい事
失敗とは?自身で考え動き振り返り改善する事
注意ー悪い事という刷り込み教育をされてるし
自身で考え動いてない事は失敗の範囲にすら届いてない。
▼所感
失敗を恐れ時間を失う事の方が罪。 -
"失敗学"の提唱者・畑村洋太郎氏による最新作。「自ら正解をつくり出す時代」にどう思考するか、失敗とどう向き合い、どのように糧とすべきか。事例を交え解説する。
第1章 正解がない時代の人材とは
第2章 すべては仮説から始まる
第3章 失敗を捉えなおす
第4章 仮説の基礎をつくる
第5章 仮説をつくる三つのポイント
第6章 仮説を実行する -
2022年7月号
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アジャイルまで取り込んで進化していたとは