忌み地 惨 怪談社奇聞録 (講談社文庫)

  • 講談社
3.28
  • (1)
  • (8)
  • (13)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 115
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065285947

作品紹介・あらすじ

あまりの怖さに眠れない読者を続出させた『忌み地』『忌み地 弐』に続くシリーズ第3弾!
現地を訪ねなければ決してわからない、身も凍る怪異の数々。怪談社の取材にもとづく最恐の怪談実話集。文庫書下ろし。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ第3弾ですが、どんどん怖くなくなっているような気がする。
    コロナ禍とも重なっているので取材も大変なんだろうなとは思いますが本作はかなり中途半端感があるかな、残念です。
    しかし怪談社さんのファンなので次作があればやっぱり買っちゃうだろうなあ。

  • 怪談社の糸柳寿昭、上間月貴が全国各地の曰く付き物件、忌み地を取材、そこで聞き集めた情報(怪談含め)や取材プロセス、現場の状況を作家の福澤徹三が取りまとめた書き下ろしの実話怪談集の第3弾。3年前の晩夏に購入、読了した第2弾同様、コロナ禍によって取材機会が減少したこと、取材方法も変化せざるを得なくなったことで、話がやや断片的というか、通常の実話怪談本に載っている、ある程度練り上げられた話の一つ前の段階のような話も少なくない。土地や家屋物件に関する怪が本シリーズのテーマとあって、取材役の糸柳氏が取材で聞き込んだ場所や物件を実際に見に行くのだが、都合よく怪異が目撃できるわけもなく。そこがまたリアルでいいのだが。また、過去に何があったのかを某事故物件サイトで調べる件も頻出するが、もはやかなりの部分でそのサイトの情報頼みになってないかw

    実のところ本当に怖い“怪談”はあまりなく、宮崎で入ったバーの話「朽ちはてた商店街」や埼玉の物騒なアパートを取材した「Oさんがいるアパート」など、むしろ生きている人間の方が怖いんじゃないのかーというような話の方が印象に残る。

    埼玉県のN駅がちょっと気になったが、某駅としてあたりをつけて「大島てる」で検索してみたが……途中で止めた。

  • さらさらと読了。
    表紙カバーが不気味

  • なかなか興味深かった。
    ヤバそうなOさんが気になる。
    『現に事実として在る事』が現実。
    しかし幾重にもフィルタリングされたあやふやなもので、真の姿は見ることができない。
    この手の類いのモノなんかにオチなどない。
    『我思う故に我あり 』 それが真理。

  • 巻数を経るごとに怖さ・面白さが増している。

  • 福澤&怪談社、三巻目。
    まだコロナ禍のなか、取材はまだまだ本調子でないけれど、宮崎の怪しげな商店街周辺、お馴染みK市、埼玉N駅など、コンセプトの忌み地的な局所怪談はなかなかのインパクト。
    特に今回はそういう取材先の人物、怪談のなかの登場人物も怪しげでインパクトのある人がちらほら。
    こういう忌み地に住む人というのも怪談じみてくるのだろうか。

    個人的にすさまじさを感じたのは一話目の「押し入れの腕」。怪談ではなくその背後にあった事件だが、ちょうど柳田国男の「山」に関する本を読んでいたためか、この話も何か「山に憑かれた」ものを感じた。柳田国男ならこの話も「山の人生」に組み込んでいそうだ。

  • 面白かった。

  • 実話ほど恐ろしいものはない。誰しもの日常とともにある実録怪談集。〈文庫書下ろし〉

  • しやなさんの手記のような記述で面白かった。

  • 宮崎と広島の話が印象的。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福澤徹三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×