日本の古代豪族 100 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065286227

作品紹介・あらすじ

本書に登場する主な豪族
1 中央の最有力豪族 物部連、和邇臣、大伴連、阿倍臣、葛城臣、巨勢臣、蘇我臣、中臣連など18氏
2 地方の伝統的豪族 吉備臣、筑紫君、上毛野君、下毛野君、尾張連、出雲臣、肥君など11氏
3 中央の有力豪族 鴨君、土師連、多臣、阿曇連、凡河内直、多治比君、佐伯連、坂本臣など30氏
4 地方の有力豪族 息長君、三尾君、三国君、近江君、犬上君など13氏
5 渡来系豪族 倭漢直、秦造、西文首、坂上忌寸など12氏
6 新しい渡来系豪族 穴太村主、大友村主、志賀忌寸、高麗朝臣など9氏
7 新しい有力豪族 石川朝臣、石上朝臣、藤原朝臣、藤原恵美朝臣、橘朝臣
8 奈良時代の王統に連なる豪族 高円朝臣、御方宿禰

感想・レビュー・書評

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  • 古代日本の分散した権力の一端を垣間見ることができた気がする。本書では記紀を中心の出典としつつ、豊富な情報量で各地の豪族の記述を書き上げている。そのため、
    古代日本に興味のある方や飛鳥・奈良時代にかけての豪族模様を流れで理解したい方におすすめである。
    特に多くの地方豪族が大和朝廷に対し、幾度も戦いを挑んでいることに驚いた。記述に残っている話は天皇支配体制確率後に編纂されていることもあり反乱とされているものが多い。しかし実際には反乱ではなく、より対等な立場同士での権力闘争であったということが示唆されている。
    現代に伝わる書物が少ない分、古代史はロマンがあると個人的に思う。古墳時代に興味を持つとともに今後の研究に期待が高まった。

  • 20240121読了

  • 日本古代の豪族100についての事典。記紀を中心とした起源伝承、主に奈良時代頃までの史書に登場する一族とその事跡、基盤とした土地や職掌といった事項が列挙されている。知らない氏族も結構あったので勉強になった。

  • 古代豪族、氏族、氏姓などの変遷に絡めて概説し、古代豪族について中央、地方、渡来系などに分けて網羅的に個別に記載されています。
    辞典的な感じのする本です。

  • まずは「概説 -古代豪族とは何か」で全体像をおさえられるので、続く各氏を個別に取り上げた部分についても入っていきやすい。
    考古学の成果も重要な点は最低限紹介しているので、文献史学の世界だけで通用する論理にとらわれることなく理解しやすい。
    それぞれの集団に祖先伝承があり、盛衰があり、政争への関与があり…とドラマチックな面も見れるので、単に勉強になりますってだけでなく、新書として、読み物としてのたのしさも感じられると思う。
    本文中で「誰それの説」と名前をあげているところは巻末の参考文献リストで具体的な論文名がわかるようになってるのかと思ったら、漏れてるものも結構あるのは惜しい。

  • 蘇我氏や藤原氏など有名な豪族だけでなく100もの豪族を1500年前の家系図から解き起こした力作だけど、途中で力尽きた。文字の偉大さ痛感。優れた文明も文字が無ければ後世に伝わらない。それにしても権力者の振る舞いは大昔から何も変わらない。人間って面白い。史実を明らかにする歴史学者の醍醐味か…。それともミステリー作家の創作意欲掻き立てる宝庫か。

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著者プロフィール

水谷 千秋(みずたに ちあき)
1962年生まれ。龍谷大学大学院博士後期課程単位取得。文学博士。現在、堺女子短期大学副学長。専門は、日本古代史。主な著書に、『継体天皇と古代の王権』(和泉書院)、『謎の大王継体天皇』『謎の豪族蘇我氏』『謎の渡来人秦氏』(いずれも文春新書)、『古代豪族と大王の謎』(宝島社新書)がある。

「2022年 『日本の古代豪族 100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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