- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065292655
作品紹介・あらすじ
ようこそ、ベイカリーカフェ「りんごの木」へーー。
料理用のエプロンから、接客用のTシャツに着がえて、ショーケースの前に立った。
あたりには、焼き上がったばかりのパンの香りが満ち満ちている。
パンの香りは、幸せの香りだ。
パンの味は、元気のエッセンスだ。
りんごの木の下には、味と香りの楽園がある。
そんなことを思いながら、ふと、うしろをふり返ったとき、厨房のなかで一心に、じゃがいもの皮をむいている、中学生の男の子の背中が見えたーーような気がした。(本文より)
開店の日はりんごの木の下で
日曜日はポテトざんまい
月曜日はサンド・オン・パレード
火曜日はパスタで決まり
水曜日はベントー・ボックス
木曜日はカレー日和
金曜日は炎の焼きめし
土曜日は定休日
あとがき 遊びにおいでよ
ベイカリーカフェ「りんごの木」の
特別メニュー&読むレシピ集
感想・レビュー・書評
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パン、読書、美味しい料理、好きな要素が全て詰まった短編集だった。
おそらく作者もそこを意図してたんだろうな。どこを読んでも優しさにあふれた作品。癒やされました。
そしてお腹がすきました。、、、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カフェをオープンした店主の中学生の頃のお話。
最後まで読んで最初にまた戻って、ただのお店じゃなくて沢山の想いが詰まったお店だという事に気付いた。
本当にあったら行ってみたいな。
最後にレシピも載っていたから作ってみようかな。 -
父親と二人暮らし、料理が得意な中学生の男の子が、美味しいごはんを作りながら、成長していく物語。
冒頭は、彼が開いたご飯屋さんのオープンから始まるので、ご飯屋さんの話かと思ったら、男の子の成長物語だった。
成長過程で特に、僕は将来ご飯屋さんになるぞー!という感じではないけど、随所に料理シーンが出てくるので、最終的にご飯屋さんになるのは自然は流れと言えばそう。
児童書だから仕方ないけど、一話一話が短くて読みやすい分、描写が雑。
たくさん登場人物が出てきて、それぞれの設定がわりと複雑なので余計に雑な感じがする。
LGBTや保護猫、食糧自給や環境問題など、色々盛り込んでいるのに、通りいっぺんな感じになっているのがとても残念だった。 -
料理が好きで得意な中学生、雪。大人になってベーカリーカフェを開くところから物語は始まる。
語られるのは中学生の頃。特に大きな事件もおきないのだが、日々の出来事と、雪の見る日常が語られて行く。そして、料理、読んだ本の引用、音楽。
読み終わったらエレカシが聞きたくなること請け合います。あと、村上春樹や星野道夫、森絵都も読みたくなるはず。そして、丁寧に作られたご飯が食べたくなる本です。
小学校高学年から。 -
軽い。パンパンパン。美味しそうで食べたくなります。
言葉の説明だったり、若い口調だったり、小学生でも読みやすい本である。 -
おうちベジタリアンかぁ〜なかなかおもしろい。自分の主義やこだわりがあって、でもそれを他人に押し付けないのは素敵だね。
雪くんの作った料理、どれもおいしそう。お店のパンも食べてみたいな〜。雪くんの「ごはん食べにおいでよ」って、優しい言葉だな。 -
うーん、食事と環境問題を絡めなくてもよかったんじゃないかな…どっちかだけで。どっちも関係してるのは分かるけど…。ホスピスのシーンは良かったけどね。
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料理×SDGsがテーマの小説。ベイカリーカフェ「りんごの木」がオープンする主人公・雪の中学2年生~3年生のときの思い出を描いたもの。なぜ彼はお店をオープンするに至ったのかが描かれています。
よい話ではあったけど、環境問題、保護猫問題、LGBTなどなどいろいろな要素が盛り込まれていて、少し疲れた。それらの問題に興味を持つきっかけにはなるかも。 -
これから子供たちに考えてほしい社会問題がたくさん詰め込まれているのに重苦しくないような物語に仕立てられている。
最後のレシピは分量の記載もないし難しそうな料理ばかりで不親切な感じがした。
これなら載せない方がいいんじゃないかと思った。 -
新装開店するベーカリーカフェの店主雪の過去の物語がショートストーリーで描かれている。
ベジタリアン、カフェ、父と子(母は幼い頃に家出)と今っぽい設定のお話。
タイトルに惹かれて手に取ったが、個人的にはイマイチ心に残るポイントがない作品だった。