黒猫を飼い始めた

制作 : 講談社 
  • 講談社
3.22
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本棚登録 : 930
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065306321

作品紹介・あらすじ

会員制読書倶楽部、Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)されたショートショート集。
書き出しの1行「黒猫を飼い始めた。」は、全員共通。2行目からはそれぞれの作家が自由に想像を膨らませ、生み出された26編。

「妻の黒猫」 潮谷 験 
「灰中さんは黙っていてくれる」 紙城境介
「イメチェン」 結城真一郎
「Buried with my CAAAAAT.」 斜線堂有紀
「天使と悪魔のチマ」 辻 真先
「レモンの目」 一穂ミチ
「メールが届いたとき私は」 宮西真冬
「メイにまっしぐら」 柾木政宗
「ミミのお食事」 真下みこと
「神の両側で猫を飼う」 似鳥 鶏
「黒猫の暗号」 周木 律
「スフィンクスの謎かけ」 犬飼ねこそぎ
「飽くまで」 青崎有吾
「猫飼人」 小野寺史宜
「晦日の月猫」 高田崇史
「ヒトに関するいくつかの考察」 紺野天龍
「そして黒猫を見つけた」 杉山 幌
「ササミ」 原田ひ香
「キーワードは黒猫」 森川智喜
「冷たい牢獄より」 河村拓哉
「アリサ先輩」 秋竹サラダ
「登美子の足音」 矢部 嵩
「会社に行きたくない田中さん」 朱野帰子
「ゲラが来た」 方丈貴恵
「独り暮らしの母」 三津田信三
「黒猫はなにを見たか」 円居 挽

感想・レビュー・書評

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  • 「黒猫を飼い始めた」から始まる26編のショートショート。
    始めの一文は同じでも2行目からは26通りの文章が続く。26名の作家のみなさんの作風も異なっていて、よくここまで異なるストーリーが揃ったな、と感心した。作家の方も他の作家さんと内容が被らないように書くのも大変だったことだろう。

    "黒猫"とあるだけでどこかミステリアスな雰囲気が終始つきまとい、時として不吉な存在と見なされることもある"黒猫"。そんな"黒猫"をなぜ突然"飼い始めた"のか?その理由もやっぱり26パターンで、人が猫を飼う理由の奥深さに触れた気がする…というのはちょっと大げさ?

    特に一穂ミチさん『レモンの目』、小野寺史宜さん『猫飼人』にゾクっとした。

  • メフィストリーダーズクラブ | 講談社
    https://mephisto-readers.com

    『黒猫を飼い始めた』(講談社)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000373459

  • 26人の作家さんによる、26編のアンソロジー。
    全て「黒猫を飼い始めた」から始まるのだが、内容はそれぞれ待った異なり、世界観も数だけある。
    ミステリーやホラーっぽいものが多かったかな。
    ショートショートなので、毎日2〜3編ずつ読んでいたのだけれど、最後は一気に10くらい読んだかな。
    私がいいなと思ったのは、一穂ミチさんの「レモンの目」と、小野寺史宜さんの「猫飼人」。
    小野寺さんは気になりつつもまだ読んだことのない作家さんだったので、今回短いものとは言え、読めてよかった。
    こういうところから、読んだことのない作家さんに挑戦出来るのも、アンソロジーの良いところですね。

  • すべて「黒猫を飼い始めた。」の一文から始まるアンソロジー。

    「メフィストリーダーズクラブ」の「MRCショートショート」の書籍化。

    文字通り黒猫を飼い始める人間が登場する話はもちろん、自分のペットとして飼うとはちょっと違った状況だったり、ダイイングメッセージだったり。

    全く同じ文章なのに意味が異なり、さまざまな物語に広がっていくのが、おもしろかった。

    黒猫は不吉の象徴というイメージがあるためなのか、ブラックでぞっとしたり苦かったりする話が多い印象。

  • 「黒猫を飼い始めた」という出だしはみんな同じだけど、この後がどうくるのか楽しみ♪わくわく状態でした!
    初めましての作家さんも読めたので満足です。
    忙しい時や電車に乗ってる間にサクッと読めちゃうのでありがたい。

    下記、私がハマった/印象に残った短編です。
    ((初めて読んだ作家さんに*印つけてます。今後、他の作品も読んでみたいと思いました))

    *紙城境介 灰中さんは黙っていてくれる
    一穂ミチ  レモンの目
    *真下みこと ミミのお食事
    *青崎有吾 飽くまで
    小野寺史宣 猫飼人
    原田ひ香 ササミ
    *矢部 嵩 登美子の足音
    *三津田信三 一人暮らしの母

    次は「嘘をついたのは、初めてだった」も読んでみたいな〜(^ ^)

  • 全て書き出しは「黒猫を飼い始めた」
    それ意外は各々の作家さんによるオリジナルショートストーリー集だが、やはり「黒猫」というお題がミステリアスなせいか、ひねりのきいたミステリがほとんどだった。
    どれもおもしろかったけど、パターンはわりと似ていたかも?

  • 「黒猫を飼い始めた」の一文目から始まる短編集。色々な作家さんの作風を楽しめる一冊。読んだことがない作家さんに出会えるので、新たな好みを見つけるのに最適かも。

  • 講談社が運営する有料WebサービスMephistoReadersClubの
    2022年2月14日〜8月22日に公開された豪華メンバーによる書き出し一緒のショートショート26編を2023年2月講談社から刊行。矢部さんのホラー登美子の足音のストレート感にドッキリ。小野寺さんの猫飼人のラストにもドッキリ。とはいえ、ショートショートによくあるアイデアで優とまでは行きませんが、合格圏内です。
    【収録】妻の黒猫:潮谷験、灰中さんは黙っていてくれる:紙城境介、イメチェン:結城真一郎、Buried with my CAAAAAT:斜線堂有紀、天使と悪魔のチマ:辻真先、レモンの目:一穂ミチ、メールが届いたとき私は:宮西真冬、メイにまっしぐら:柾木政宗、ミミのお食事:真下みこと、神の両側で猫を飼う:似鳥鶏、黒猫の暗号:周木律、スフィンクスの謎かけ:犬飼ねこそぎ、飽くまで:青崎有吾、猫飼人:小野寺史宜、晦日の月猫:高田崇史、ヒトに関するいくつかの考察:紺野天龍、そして黒猫を見つけた:杉山幌、ササミ:原田ひ香、キーワードは黒猫:森川智喜、冷たい牢獄より:河村・拓哉(QuizKnock)、アリサ先輩:秋竹サラダ、登美子の足音:矢部嵩、会社に行きたくない田中さん:朱野帰子、ゲラが来た:方丈貴恵、独り暮らしの母:三津田信三、黒猫はなにを見たか:円居挽

  • あんまり面白くなかった…

    お気に入りは

    Buried with my CAAAAAT.  斜線堂有紀
    会社に行きたくない田中さん 朱野帰子

  • 「黒猫を飼い始めた」という書き出しから始まるショートショート集。ミステリ風や切ない作品まで幅広く収録されているので、どれも短いながら読み応えがあった。とくに好きな作品は犯人当て志向の犬飼ねこそぎ『スフィンクスの謎かけ』、森川智喜『キーワードは黒猫』。

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著者プロフィール

監修・執筆 深田晶恵
個人のお金の相談を受けるファイナンシャルプランナー。(株)生活設計塾クルー取締役。
金融商品や保険商品の販売をせずに、中立的な立場で退職後の生活設計などの相談を受けている。高齢の夫の両親と同居の経験もあり、高齢者へのアドバイスに定評がある。著書は『知識ゼロの私でも! 日本一わかりやすいお金の教科書』(講談社)など多数。

巻頭料理特集 『かんたん! おいしい! 手間いらず 冷凍うどんのすすめ』(上田淳子)
兵庫県神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究所職員を経て、渡欧。帰国後は東京のサロン・ド・テでシェフパティシエとして勤務したのち、料理研究家として活動。作りやすい家庭料理レシピが好評。『冷凍お届けごはん』『ひとりでできる 子どもキッチン』(以上、講談社)など著書多数。

週末コラム 『健康になる食生活』東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 濱裕宣・赤石定典
健康と栄養のバランスを大事に、日常生活の中で活かせる食事のノウハウの普及を目指している。栄養のプロの知識と科学に基づいたわかりやすい解説に定評がある。

「2022年 『かんたん年金家計ノート 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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