悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065316108

作品紹介・あらすじ

ガーシーとその黒幕、そして相棒たち。脛に傷を持ち日本から追われた「手負いの者たち」の正体と本音とは。
日本の政治、経済、芸能、メディアの歪がつくりあげた爆弾男……彼らの本当の狙いとは何か、関係者たちが実名で語る!

目次
すべてを失い、ドバイにやってきた男
ガーシーとの出会い
秘密のドバイ配信
急展開の示談成立
幻のインタビュー
参院選出馬
FC2創業者
朝日新聞の事なかれ主義
元ネオヒルズ族
ガーシー議員の誕生
黒幕A
元大阪府警の動画制作者
元バンドマンの議員秘書
ワンピースと水滸伝 「悪党」と「正義」
嵐のバースデー
ガーシーとしてのモーニングルーティン
年商30億の億
王族をつなぐ元赤軍派
痛恨のドバイ総領事館事件
近親者の証言

感想・レビュー・書評

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  • 世間を賑わせてるガーシー元参議院議員の話。動画は見たことなく、同時期に出た本との関係性はわからず。

    ドバイ(厳密にはUAE)という国の特性が面白い。それも相まってか、ガーシー氏の周りにいる、一時的な協力関係の人らもかなり名の知れた人で驚く。どちらかというと世間的には悪評ではあるが。特にFC2高橋氏の話はかなり好きだった。この関連で顔を知ったので、そこは本当に功績?だと思う。

    比較的、強いメッセージ性がある。『下手打ったら2度と浮かばない。必死にもがいたらもう一回上がれる夢がある』(from麻生医師)。そこに寄せられて関係性ができていた。それは、斬新な、悪党なんだかよくわからん海賊団のような感じを受けた。みんな懸賞金高そうな人らだし、行動力がえげつない。

    11章までは時系列があり、そこに関連した人物を紹介していた。そして著者の文才がかなり好きだった。語彙力も勢いもあって良い。12章からも各章で人単発が紹介されるのみで、物語というより人物を知るだけに止まったのがもったいなく感じた。

    ドバイ、なかなか面白そうだな。

    人はどこに惹かれるか、いつどことどう繋がりをもつか、は本当にわからないなと感じた。人は行動する人に協力することはわかった。行動しなければ何も起きない。

  • ガーシーが暴露配信を始めたのか、そしてその周りにいる脛に傷を持った悪党達のインタビュー集。
    妹さんや母親にまでインタビューしているのには驚いたが、読んだ感想は特にない。
    なるほどって感じです。
    昨年から今年にかけて日本を騒がせたガーシー騒動。
    ガーシーが暴露したおかけで少なくともジャニーズの件などは大きなトピックになりつつあるので、ただの品の悪い娯楽だけとは言えない部分があるだろう。
    誰かの不倫や昔の恋仲ではなく、そのような意義のある暴露を期待していたのだが、もうそれも含めて打止めなのだろうか。
    死なば諸共の精神で最後に既得権を破壊して欲しい。

  • ドバイってどんな所?と興味があり手に取った。
    そしてそもそもガーシー氏が暴露を始めたのは、賭博依存が原因で追い詰められた結果ということから語られ、それは知らなかった、依存症から巻き起こるムーブメントかあと更に関心を持ち読み進んだ。
    以前右翼団体のトップの人物のインタビューを読んだ時に、「この人はいつ大人になるのだろう」という一種幼児性を感じたことがある。マンガとアニメが大好きで理想を主人公に投影してるらしいというガーシー氏とそれに共鳴し周囲に集まる脛に傷持つ半パン姿の人々の描写に同じことを思った。ただ皆一芸二芸以上あって当たり前のように高額の稼ぎを叩き出していた。(また議員になる前、youtube凍結前の時期に動画インタビュー見たけど目が泳いでる人だな肝心なところもはぐらかしたりで虚勢張りがちなのかという印象を持ってた)というかfc2海外の企業とはいえアメリカに帰化した日本人が作ってたの?とかわかった。著者も新聞社を辞めてガーシー氏の近くにとどまったり。その後ニュースで読んだように帰国逮捕執行猶予ということで今後の動向は気になるというかあまり知っても愉快な気持ちにならなさそうというか、という読後感だ。

  • これは一読の価値があると思う。
    田中森一の反転、柴田大輔の聖域に続き、表社会と裏社会と経済の結び付きが見えてくる本。

    ガーシーが何故あれほど世の中を騒がす配信が出来たのか?
    ガ-シーだけでは内容が足りなかったのか、情報商材、仮想通貨やFC2などで財を手にした若干グレーな若手起業家たちへの取材も含まれている。

    少しガ-シーをヨイショしすぎな気はするけど、社会に爪痕を残せる人たちは、普通の人たちとは違う突き抜けた部分のある人たちなのだ。

  • 元朝日新聞記者がガーシーの近くで取材をしたルポ。ただ、内容がどうしてもガーシーサイドの正当化の意見が多くて、どうしてもバイアスを意識してしまった。ただ、逮捕前までのリアルな内容は読み応えあり。

  • わざわざガーシーに密着するならもっと面白くないとダメでしょ。
    取材対象に正面切って対峙しその人間性を丸裸にする迫力もなければ、世間の認識とは異なる東谷義和の本質に迫ってやろうというような熱意も筆致も無い。目新しい情報も何一つ無い。
    個人的に東谷のことは心底大嫌いだが、東谷に食い付いて朝日を辞めた記者がいるという話を聞き、その記者の方に興味を持った。相当東谷に魅了され、彼の人間性に惚れ込み、情熱をもって書き上げたに違いないと思い本書を手に取った。本書を読むことで蛇笏の如く嫌っていた東谷への印象が良い方へ変わってしまうかもしれないな、という若干の不安もあった。しかし全くの杞憂であった。何の熱意も情熱も思い入れも感じられない。期待外れにも程がある。こんなしょうもない本書くために朝日辞めたの?
    まあガーシーの周囲に集まる連中の恐るべき浅さの証左としてなら、本書にも一片の価値はあるのかもしれない。

  • ガーシーとそれを取り巻く人たちについて書いた一冊。

    ガーシーについては当然知ってたが、取り巻きについては知らなかったので勉強になった。

  • 職場の人に紹介されて読みました。
    いわゆる一般的な倫理観からは、はみ出した人たちの話でした。
    特段目を引くような部分もなく読了しました。

  • 面白かった。ドバイに逃亡して、海外から芸能界の闇を暴いて日本を変えようとしていたガーシーがなぜ電撃帰国、逮捕されたのか、続編が飲みたい。

  •  内容がスカスカ。本人は東谷氏の現地取材に成功し、深く切り込んで意気揚々と記事にしたつもりだったようだけど、結局は向こうの主張をそのまま書いているだけ。
     周辺の取材もちょっと立ち話したくらいのことを取材したと言っている。
     あと、新聞社勤務時代に、会社の看板使って取材した内容を自分への手土産に、フリーになってから本を出すというのは信義則に反するかと思います。

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著者プロフィール

1984年、東京都中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2008年に朝日新聞社に入社。松山総局(愛媛)を振り出しに、東日本大震災後には南三陸(宮城)駐在。大阪社会部では、暴力団事件担当として指定暴力団山口組の分裂抗争などを取材する。その後、英国留学を経て20年からドバイ支局長。22年8月末で退職し、同9月からドバイ在住の作家として活動している。

「2023年 『悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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