レーエンデ国物語

著者 :
  • 講談社
4.08
  • (337)
  • (324)
  • (174)
  • (34)
  • (8)
本棚登録 : 6765
感想 : 367
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065319468

作品紹介・あらすじ

毛布にくるまって読みふけった
あの頃のあなたへ――

家を抜け出して、少女は銀霧が舞う森へと旅に出た。
こんなファンタジーを待っていた!

ーーー

異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。
母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。
空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女は、やがて帰るべき場所を得た。
時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これは日本人が書いた異国籍ファンタジーです。


    『レーエンデの聖母』と呼ばれることになる運命の女性ユリア・シュライヴァ16歳とその父、ヘクトル・シュライヴァが古来『呪われた土地』と呼ばれてきたレーエンデに向かうところから始まります。

    そしてそこで二人が出逢った18歳の青年トリスタン。
    トリスタンは不治の病と言われる銀呪病に侵されています。
    ユリアとトリスタンは恋に落ちますが、二人の恋は実るのか…。
    二人の未来はいかに…。



    この作品は492ページあります。
    私はファンタジーが本当は苦手なのでなかなか読めず、少しイライラしました。
    この作品は続編の『レーエンデ国物語 月と太陽』があるので、既に図書館にリクエストしたのですが、608ページあるんですよね。リクエスト取り消すかどうか今、思案中です。

    この物語というよりファンタジーで、特に王様、お姫様、王子様が出てくる感じがだめなんです。ごめんなさい。

    ブクログにはこの作品に愛情溢れるレビューが他にたくさんあるので、そちらを参考にされてください。

    でも最後はユリアとトリスタンの生き方に涙しました。

  • 新年度がはじまりましたね!
    春休みと、新年度の準備、
    子どもの体調不良から
    私も体調を崩しカオスでした( ͡° ͜ʖ ͡°)
    母親が体調崩すと詰みますね、、、


    そんな中また長い物語に足を突っ込んでしまいました
    3部作?全5作?の一作目ということで
    ファンタジーです。久々!
    本屋大賞ということで手に取りました



    私カタカナが得意でなくてですね。。
    地名とかあんまり出てこない人名とか
    誰だっけ??ってなってしまうんで
    馴染むまで時間がかかりました


    でもいつのまにか
    トリスタン!!!とか言ってる自分がいました
    一作目は恋愛の物語
    トリスタンとユリアの運命が泣けました
    ヘクトルもめっちゃかっこいいです!



    次はどんな話なんだろう
    とりあえず次も読みます!!
    早く読まないとまたカタカナの名前忘れてしまう。。笑

    • shintak5555さん
      大丈夫です!
      主人公変わっていくから!笑
      大丈夫です!
      主人公変わっていくから!笑
      2024/04/03
    • どんぐりさん
      なるほど!!笑

      でもまた覚えないといけないのか_(┐「ε:)_
      なるほど!!笑

      でもまた覚えないといけないのか_(┐「ε:)_
      2024/04/04
  • 「革命の話をしよう」

    というわけで、2024年本屋大賞ノミネート全10作品読了ですよ!
    なんか凄くね?いや実際凄いよね!
    書評家の人みたいやw
    で、全10作品を読んだ上であらためて『存在のすべてを』を推します!
    果たして結果はいかに?!

    さて『レーエンデ国物語』です
    冒頭の一文はこの物語の書き出しなんですが…
    うーん、革命の話だった、これ?
    いや革命の話全く出てこなかったと思うんだけど、どうなの?
    革命の概念が違うのか?

    【革命】被支配階級が時の支配階級を倒して政治権力を握り、政治・経済・社会体制を根本的に変革すること。

    ほら、やっぱり!
    そんな話じゃなかった!
    「革命の話をしよう」で始まって「革命の話を」しないって斬新すぎてついていけませんでした
    そんなん言ってみたら一文字も作品の話をしないレビューみたいなもんじゃん?そんなん許せます?わいは無理だわ〜

    それから帯の煽りね
    それこそ叙事詩的な重厚なファンタジーを想定してたんだけど、めちゃめちゃライトなんだもんな〜
    それはそれで悪くなかったんだけど、全体的に最初に思ってたんと違いすぎて
    それこそ革命を成し遂げた英雄譚だと思って読み始めたために、そことの乖離が大きすぎてこの評価になっちゃいました

    うーん、ていうか昨今の出版業界、帯の売り口上ヘタ過ぎひん?
    わいの感性の問題なんかな〜?

    • ひまわりめろんさん
      ミステリクラブはないわ(急に冷静)
      ミステリクラブはないわ(急に冷静)
      2024/03/21
    • ひまわりめろんさん
      アルグレさん

      ミステリクラブはないわ(2回目)
      アルグレさん

      ミステリクラブはないわ(2回目)
      2024/03/21
    • どんぐりさん
      2回もないって言ってる!

      しかもこれも読んでないから擁護できません。
      (他8冊はどうにか読みました(`_´)ゞ)
      2回もないって言ってる!

      しかもこれも読んでないから擁護できません。
      (他8冊はどうにか読みました(`_´)ゞ)
      2024/03/21
  • 銀呪病からレーエンデを救う為に戦った王女とそれを守る弓兵の愛と国を救う戦い。また次の世代に繋がれていき、レーエンデをより良くする戦いが始まるのをさらに期待でき、次回作も待ち遠しいです

  • いやぁ~、ファンタジーっていいですね
    まるで物語の中に自分も入り込んだような気分になって読み進めてしまいます

    それは、おっさんになっても子どものように純粋な心を持っている私だからでしょうかw
    いやいや、それだったら私も純粋な心を持っているよ!っていうあなたも物語の中に飛び込んでみましょう


    本作の舞台はレーエンデ
    空には泡虫が舞い、緑の樹海が地平の彼方まで広がり、中でもひときわ目を引くのが乳白色で天へ伸びる古代樹
    レーエンデは「美しく、不思議な国だ」
    だが、一方で「呪われた土地」とも呼ばれている
    それは、全身が銀の鱗に覆われていき死を迎える銀呪病というレーエンデ特有の風土病が存在するからだ

    さぁ、こんな世界ワクワクしませんか!?

    そして、登場人物もやっぱり重要ですよね
    そりゃ素敵な登場人物が出てきますよ!

    ヘクトル・シュライヴァ
    騎士団長にして英雄、帝国最強の騎士

    トリスタン・ドゥ・エルウィン
    レーエンデの射手

    とにかくこのふたりがいいんです!
    ヘクトルはトリスタンを信頼しきっている
    トリスタンはヘクトルを「団長」と呼び尊敬しているが…、扱いが雑なんですよw
    ふたりのやりとりがまるで漫才みたいw
    けどこのふたりの関係性、絆が素敵なんです!

    そして、ストーリーは…

    それは書きませんよw
    ワクワクしたい人は読んでくださーい!

    • みんみんさん
      知ってる〜Amazonのオススメに出る笑
      知ってる〜Amazonのオススメに出る笑
      2023/08/13
    • mihiroさん
      1Qさ〜ん、こんばんは(^^)/
      買おうか迷って図書館予約してます!
      たぶんもうすぐのはず(๑˃̵ᴗ˂̵)
      わぁ!1Qさんも評価いいしめっち...
      1Qさ〜ん、こんばんは(^^)/
      買おうか迷って図書館予約してます!
      たぶんもうすぐのはず(๑˃̵ᴗ˂̵)
      わぁ!1Qさんも評価いいしめっちゃ楽しみだ〜♪
      最近、続編?も出ましたよね
      ファンタジー大好き♡♡
      2023/08/13
    • 1Q84O1さん
      mihiroさーん、こんばんは♪
      ファンタジーいいですよね!
      で、本作もすでに続編が出たみたいですね
      何巻まで出るんだろう??
      ひとまずmi...
      mihiroさーん、こんばんは♪
      ファンタジーいいですよね!
      で、本作もすでに続編が出たみたいですね
      何巻まで出るんだろう??
      ひとまずmihiroさんは本作から楽しんでみてください(〃ω〃)
      2023/08/13

  • 物語への没入感。
    ファンタジー小説は抵抗かあったが、とんでもなく吸い込まる世界観に圧巻した。
    国を守り病と戦い愛するものを想い生き抜く姿に打たれた。
    トリスタン、いい人すぎるな、、。

    第三部にまで続く物語なので続きが気になるし、ただ終章の終わらせ方が呆気なくエールデの今後を少しくらい知りたかった、、次作を読めと言うことか、、

    これ、アニメや映画になったりしないだろうか?
    満月の中の幻の海や銀色の動物、レーエンデの風景も綺麗な映像になりそう。

  • 王道ファンタジーすぎて、少したりなさを感じました。物語はわかりやすくて、面白く読めたのですが、もう少し文学的な何かが、感じれたならと
    実感しました。本よりも映像化の方が世界観に入れるのかなと、個人的に思います。

  • ファンタジー作品『レーエンデ国物語』
    作者 多崎礼先生の壮大でも奥深い物語を紡いで頂き、只々感動しております。
    冒険ファンタジー作品 実はあまり読んだ事が無く、(宮部みゆき先生で数作『英雄の書』等ですが・・・)
    冒険ファンタジー作品は、その世界観の中での歴史、伝統、風習や文化などにどれだけ入り込めるか?という事が、楽しめるか否かの分かれ路になると思います。(私はバッチリはまりました)
    ファンタジー作品であろうと、ミステリー作品であろうと、時代小説であろうと、そこに絶大なリアリティがあれば我々読者は、楽しむ事が出来ます。
    この作品には、そのリアリティの緻密さを感じずにはいられませんでした。
    本屋大賞にノミネートされ、第二部、第三部まで既に刊行されているこの作品。
    長く読み続けて行きたいと思いました。
    (既に積読状態)
    今回は、この壮大な物語の導入部って感じです。
    ユリアとトリスタンという登場人物を中心に物語が紡がれています。
    大人が読む、ファンタジーみたいな宣伝もありましたが・・・
    全ての世代の人々に広く読んでもらいたい秀作だと思います。
    お勧めです!

  • 家に縛られてきた貴族の娘・ユリアは、英雄の父と共に、呪われた土地レーエンデ地方へと旅に出た。
    古代樹の森のあるレーエンデにすっかり魅了されたユリアは、閉ざされたこの土地を救いたいと願う。
    そして琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタンと出会った。

    ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

    久々のファンタジー小説♪
    もうすでに3巻まで出ていて(さらに続くっぽい)その1巻目。
    この巻での主人公はユリアであったが、タイトルが「レーエンデ国物語」であるように、話の軸となるのはレーエンデという国みたい。この国が出来るまでの何百年にもわたる壮大なシリーズの様で、1巻ずつ主人公が変わるのかな〜って感じ。

    1巻目の感想としては、ファンタジーでもあるけど、恋愛要素も強かった印象。
    面白かったし、トリスタンもカッコよかった!
    期限の迫った儚い恋はせつなかった。。
    だけど、ユリアにはちょっと何でやねん〜って思うとこも多々あってモヤモヤしたな〜。
    行けよ〜、と何回思ったか、、(´Д`)
    そしてなぜユリアがレーエンデの聖母と言われる存在になるのかがちょっとよく分からなかったかな〜。

    続き物でまだ序章だと思うので、この先も追い続けてみようと思う。






    • 1Q84O1さん
      mihiroさーん、こちらでもどーもです!
      トリスタンカッコ良かったですね(〃∇〃)
      けどね、ごめんなさい…
      私はやっぱりヘクトル推しでござ...
      mihiroさーん、こちらでもどーもです!
      トリスタンカッコ良かったですね(〃∇〃)
      けどね、ごめんなさい…
      私はやっぱりヘクトル推しでございます!
      英雄最高!
      ヘクトルとトリスタンのやり取りも好きですがw
      そして、ユリアにはその通り!
      行けよーって!٩(๑´0`๑)۶
      2023/11/14
    • mihiroさん
      一休さ〜ん、おはようございます〜(^-^)v
      ヘクトルはほんと頼もしい英雄でしたね!!
      カッコ良かった〜(*^^*)
      トリスタンとのやり取り...
      一休さ〜ん、おはようございます〜(^-^)v
      ヘクトルはほんと頼もしい英雄でしたね!!
      カッコ良かった〜(*^^*)
      トリスタンとのやり取りも大好きでした♡
      ユリア、そこは行かないとですよね〜笑
      主人公かなと思ったわりにユリアの印象が薄かったですが、物語は好きでした♪
      シリーズ私も追いかけます✌︎(๑˃̶͈̀◡︎˂̶͈́๑)✌︎
      2023/11/14
    • 1Q84O1さん
      mihiroさーん、待ってますよー!
      щ(゚д゚щ)カモーン
      mihiroさーん、待ってますよー!
      щ(゚д゚щ)カモーン
      2023/11/14

  • 入り込める一冊。

    家というしがらみに縛られてきた貴族の娘ユリアが、銀呪病という不治の病が蔓延るレーエンデ国でさまざまな困難に立ち向かうストーリー。 

    装丁を眺めているだけで幸せ。
    銀霧の森の銀色が降り注ぐような幻想的な描写もこの季節だからか余計に美しさを感じる。

    人との出会い、一歩ずつ心が近づきゆく関係、脆く崩れる悲しみ、愛するものを守る想い。
    何らリアルな世界と変わらない生き方があるからこそスッと物語に入り込める気がした。

    まさにユリアと共に呼吸するような感覚で。

    銀色の愛はせつなさと強さの証。

    まだ浸り続けたい世界観。

全367件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2006年、『煌夜祭』で第2回C・NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」、「血と霧」シリーズなど。

「2023年 『レーエンデ国物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

多崎礼の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
凪良 ゆう
辻村 深月
上橋 菜穂子
夕木 春央
米澤 穂信
米澤 穂信
名取 佐和子
織守 きょうや
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×