図解・気象学入門 改訂版 原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図 (ブルーバックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065326336

作品紹介・あらすじ

数十トンもある雲が落ちてこないのはなぜ? 雨粒はどのようにできる? 高原は太陽に近いのになぜ涼しいの? ジェット気流って何? 高気圧や低気圧はなぜできるの? 台風はどうやって発達する?気象にまつわる素朴な疑問から、気象と天気の複雑なしくみまで、その原理を詳しく丁寧に解説。「しくみがわかる」を重視した入門書です。気象用語の多くを網羅し、気象予報士を目指すスタートにも最適です。たとえば、下記のような「原理(しくみ)」を解説しています。・「湿った空気」は重くない・「赤外線のジャグリング」で気温が決まる・「気圧のセオリー」でわかる低気圧と高気圧・「ジェット気流が低気圧・前線を発達させる本書は、2011年3月に出版され、23刷まで増刷された『図解・気象学入門』の改訂版です。この12年の間、それまではほとんど聞くことのなかった「線状降水帯」といった気象用語が天気予報で盛んに使われるようになりました。「今までと違う」と感じられる異常気象が毎年のように現れ、気象を理解することへの関心はますます高まっているのではないでしょうか。改訂版は、そのような変化に対応できるよう、わかりやすいと好評であった内容はそのままに、新しい気象用語を加えました。さらにわかりやすくするための修正や補充を行った最新完全版となっています。1章 雲のしくみ2章 雨と雪のしくみ3章 気温のしくみ4章 風のしくみ5章 低気圧・高気圧と前線のしくみ6章 台風のしくみ7章 天気予報のしくみ

感想・レビュー・書評

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  • ブクログの献本に当たりました。ありがとうございます。

    入門書だから読みやすいかも、と思ったけれど図や写真を見ないとなかなか理解できない不甲斐ない私。。ある程度知識を持った人でないと読みにくいかも。これは即、現役高校生の次女に譲り渡します。

    総じて思ったのは、雲が気象にとってこんなにも大事な存在とは。気象の様々な現象に雲が影響していて驚いた。
    普段何気なく眺めている雲。
    その存在意義に感心させられた一冊となった。

    この前ニュースで、このままいくと日本は四季から二季へかわるのでは、とあった。異常気象により春と秋がなくなるのは本当に困る。
    自然現象を捻じ曲げてしまったのは人間。
    早く何とかしなければ、という危機感ばかりが残る。

  • ブクログ献本キャンペーンで当選しました。

    毎日の生活に関わる天気。
    天気予報も身近ではあるけれど、じゃあ、その天気ってどういう原理で決まってくるの?と言われると意外と知らないことばっかりだと思う。

    この本では、気象学の入門として、雲、雨と雪、気温、風、低気圧・高気圧と前線、台風、天気予報のそれぞれのしくみについて章を分けて解説がなされている。

    読んでいてなるほどと思いながら読んでもいたけれど、図入りでわかりやすくはあるけれど、けっこう難しくて、一読では正直理解しきれないところもけっこうあったと思う。

    それでも、より天気が身近に感じられるようになった1冊だった。

  • 専門的な科学を分かりやすく伝えてくれるブルーバックスシリーズらしく、順に読んでいくと理解できるが、それでも、うーんとうなってしまう箇所もたくさん。
    日頃から天気予報やその解説を聞くのは好きだが、気象学として改めて学んでみるとその複雑さに驚いた。
    空気や水蒸気の働きとともに緯度、地球の自転、地形、海洋の影響。複雑系と書かれている通りだ。
    気象予報士の資格は、メデイアでお見かけする気象キャスターや仕事で活かされてる方以外に、向学心や好奇心が高じてという方もおられるという。合格率は5%程度との記載が本書にあったが、本書が入門書だとすると、畏敬の念を持った。

  • 雨粒は、重力と空気の抵抗で速度が一定になって落ちているが粒が小さいほど遅い。
    大気は、50キロでは0.1%、国際宇宙ステーションの400キロでは地上の4000億分の1、500キロが大気の限界。
    気圧は、上空にある空気の重さ。
    分子が少ない=密度が小さいと気圧は小さい、ともいえる。
    温度が低いと分子の運動が少なく、気圧は低い。気体の状態方程式に表れている。

    アボガドロの法則=一定の温度、気圧、体積中の分子の数は一定=水蒸気を含むと空気の分子は少なくなる=空気の分子量(窒素78%と酸素21%)よりも水の分子量が小さいので、湿った空気のほうが軽い。=水蒸気を含んだ空気は上に行く。

    沸騰は泡内部の水蒸気圧が1気圧になった温度。気圧が低ければ、もっと低い温度で水蒸気圧と釣り合う。
    雲はエアロゾルを種にしてできる。
    期待が膨張すると温度が下がる=断熱膨張。
    乾燥した空気では、100mで1度下がる。飽和した状態では0.4~0.6度下がる。

    雲は作られては消えている。
    P40

  • [鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]
    https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD02957592

  • 請求記号 451/F 93/2235

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/566413

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著者プロフィール

1940年、滋賀県出身。理学博士(九州大学)
気象研究所主任研究官、気象庁予報課長、札幌管区気象台長などをつとめ、現在は、気象学の普及などを目的とする「気象コンパス」を主宰。
著書に『わかりやすい天気予報の知識と技術』(オーム社)、『図解・気象学入門』(共著、講談社ブルーバックス)、『気象庁物語』(中公新書)など。

「2019年 『天気予報はどのようにつくられるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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