メガバンクがなくなる日―日本経済再生に銀行ができること、できないこと (主婦の友新書)

著者 :
  • 主婦の友社
2.24
  • (0)
  • (1)
  • (7)
  • (4)
  • (5)
本棚登録 : 47
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072792490

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • へぇーと思えるところもあります。

  • メガバンクの問題点について、記載はされており、参考になる部分もあるにはあるが、ネガティブポイントばかりあげつらった本であり、読了感はよろしくない。

    だからなんなんとという感想。
    時間をかけて読むんじゃなかった。

  • タイトルに誘われ、面白い示唆が得らだろうと思って購入。著者の津田氏は都市銀行→外銀2行→VC→独立。ますます興味あり。
    感想。読んでるこっちが恥ずかしくなるほど中身がない、ように感じられた。全189頁の7割近くは著者の愚痴のように感じられ、その内容も週刊誌のメガバンク批判と変わらない。ATMや窓口対応の悪さ、失敗を避ける文化、減点主義等々。で、結局「メガバンクがなくなる日はなんなの?」と我慢して読み進めるとようやく176頁目からその主張に入るが、そこで著者の予想する世界が、超メガバンク誕生or外資の傘下入りorメガバンク分割パターン。メガバンク分割は、みずほなら旧行ごとだな、SMBCと三菱は顧客層ごとだなとか。。居酒屋の会話か。結局この本は著者の愚痴本なのか。購入者を馬鹿にしてるのか。
    ただ、「大きすぎて潰せない」等に代表される、「銀行は最終的に救済される」という慣習を排除しなければ銀行のサービスは向上しない、という主張は、なるほど、と思う。

  • 総じて期待はずれ。
    メガバンクの体質に対する不平不満が延々書いてあるばかりで、今後メガバンクがなくなるという根拠に乏しい。今後の潮流に関する考察もあまり納得感は得られず。

  • 2012.4
    タイトルと著者の経歴に興味が沸き購入。感想としては著者の考えの根底にはメガバンクへの批判があり、期待はずれの内容だった。いわば言いがかりみたいなことが書かれており、銀行員じゃなくても賛成できかねる内容に思う。
    銀行の人事等の部分では少し興味深い内容もあったため☆2つ。
    総じて期待はずれの内容だった。

  • お花畑の住人による愚痴本。
    銀行に長くいたそうですが、本当?という内容。
    いったいどこの銀行が初めて店頭に来た零細業者に何も言わず金貸すんだよ?自分の取引銀行を差し置いて店頭にやって来た自称社長が2000万貸してくれって言ってほいほい貸す銀行があれば私も借りたい。

  • まあ中身は色々込み入っていていいとは思うが愚痴が多い。 自分で愚痴とか書かないで欲しい。

  • 書店で偶然目にし、購入した本。
    著者は都銀、外銀、外資系VC、を渡り歩き、現在はM&Aなどの企業アドバイザーとして活躍している。

    \\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
    正直期待はずれな内容でした。
    徒然と、銀行(主にメガバンク)に対する感想を批判的に並べている印象です。
    タイトルのようにもう少しマクロ的な視点で、銀行業界のこれからを描いて欲しかったです。
    数値等のファクトの使いかたも雑で、逆に説得性に欠ける印象を受けました。
    銀行員として、もう少し納得のいく批判を展開して欲しかった。。。
    読んでも誰の得にもならないと思います。

    参考文献
    13 bankers


    \\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
    まえがき:「銀行」という業態が必要でなくなる?
    ・大きいことはよいことだ、という迷信が産業界で廃れつつある一方、銀行界ではこれがまだ生きている。
    ⇒クロスボーダーM&Aの件数増加、過当競争の削減・海外市場への進出を目的とした日本企業の統合などの昨今のトレンドは?
    ・信託銀行は日本だけの特殊形態

    1章:銀行は本来の機能を果たしているか
    ・みずほのシステム障害(富士銀行はIBM、第一勧銀は富士通、興銀は日立製作所)、統合時の2002年にもシステム障害を起こした
    ・ATM:数年後とのシステム更改や10年単位での大規模な見直しコストが銀行経営を圧迫
    ・震災後の無人店舗の(ATMの)一時閉鎖は顧客志向に反している。
    ⇒日本経済全体での停電対策中に、銀行だけシステムを稼動し、利益をあげて良いものか。
    ・総量規制:貸金業者からの借入は年収の3分の1以内。銀行からの借入は含まれないが、子会社であるカード会社のローンは含まれる。
    ・銀行員の欠点:減点主義、管理至上主義、守備範囲の狭さ
    ・中小企業といえども本人に意欲、力量がないと銀行からの出向は受け入れられない
    ・出身母体を鼻にかけるような人物はすぐに戻される
    ・出向先で花を咲かせたいなら、銀行時代以上に精勤し、積極的にリスクをとる必要がある
    ・いつまでも銀行時代の付き合いを引きずっていると、新天地では絶対に成功しない


    2章:顧客支持と創造性が減っている
    ・メガバンクの解体:メガバンクを適正な規模にまで縮小することが真の顧客志向を完遂するために必要
    ・戦前の野村銀行→野村證券、大和銀行(りそな銀行)
    3章:何のための銀行か
    4章:職場としての銀行の功罪
    5章:メガバンクがなくなる日
    あとがき:小さな銀行が日本を救う?

  • 期待の意味も込めて・・・

    銀行員にとっては読みたくない一冊。
    ではあるものの、銀行というサービス業がまだまだ、
    金融サービス業として顧客と離れたところにいるのは事実だろう。
    本書では、日本のメガバンクの成り立ちから、内部事情、これからと語られている。
    ただ、たとえタイトルである「メガバンクがなくなる日」が本当にきたとしても、メガバンクは何かしらの形で生き残っていくだろうと僕は思う。そして、変化の時代だからこそ、これから先、金融サービス業も一気に変化していくであろう。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

企業アドバイザー。(株)フレイムワーク・マネジメント代表。1957年生まれ。島根県松江市出身。一橋大学、スタンフォード大学ビジネススクール卒。都銀、外銀で20年勤務、外資IT系VC企業の日本代表も務め、2001年に独立。経営戦略(M&Aを含む)、人財や新規事業開発、海外進出等を助言。銀行関係では『地銀・信金 ダブル消滅』『地方銀行消滅』(共に朝日新書)、『2025年の銀行員』(光文社新書)、『誰も書けなかった「銀行消滅」の地図帳』(宝島社新書)、企業買収では『M&A世界最終戦争』(幻冬舎新書)、『敵対的買収を生き抜く』(文春新書)などの著書がある。

「2020年 『銀行トリプル大崩壊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

津田倫男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×