家を捨てよ、街へ出よう

著者 :
  • 主婦の友社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784073000099

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  • 家出少女、自殺未遂男、セックス依存症など
    はみ出してしまった人たちの話。
    著者がそういった人たちと交流しているので
    そういう人たち自身の言葉で語られている。
    読んでいて、ホントにどうしようもない気持ちになります。
    みんな何かが欠けてるんです、人間として。
    「イタイヒト」なんですよ。
    この本ではだいたいが親子関係にその原因を見出していて
    実際にここに出てくる人たちはそうなのですが
    なんというかどいつもこいつも釈然としない。
    だけど、みんながみんな「自分の居場所」を探していて
    どうしようもなくてそうなっちゃってて
    僕も同じようなことを考えてたりするし
    形は違うけど同じくらい「イタイヒト」だったこともあるし
    なんだか気持ちが分かっちゃってつらかった。
    結局、人って自分をありのままで認めてくれる人が
    自分のやりたいことを認めてくれる人が必要で
    それには自分からきちんと本音を語ったり
    環境が合わないならそこから飛び出して見たり
    自分から能動的にならないと変わらないんだろうなぁ。
    ただ、もうどうしようもないところまでいっちゃった人は
    自分から動く力もないので
    黙って話を聞いてくれる人が必要なのかな
    とも思った。
    東京は人は多いけど人との関わりは薄いので
    体温を感じられる人間関係を
    もっと人は必要としているような気がします。

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著者プロフィール

今一生(こん・いっしょう)
1965年、群馬県生まれ。千葉県立木更津高校卒。早稲田大学第一文学部除籍。コピーライターを経て、25歳の時(1990年)からライター・編集者。子ども虐待を主なテーマに取材・執筆・講演を続ける。著書に『子ども虐待は、なくせる』(日本評論社)、『猫とビートルズ』(共著/金曜日)など多数。編著の『日本一醜い親への手紙』シリーズは、累計30万部を突破。2018-2022年、虐待サバイバーと一緒に『子ども虐待防止策イベント』を全国各地で開催し、YouTubeで公開。大学・高校などからの依頼で社会起業やソーシャルデザインを授業で解説したり、自治体からの依頼で起業事例を市民向けに講義するなど、生きづらい人向けに経済的自立の方法を広める活動も。2023年は、『Childism: Confronting Prejudice Against Children』(エリザベス・ヤング・ブリューエル著)を翻訳中で、視聴者登録26万人超えのYouTubeチャンネル『一月万冊』に出演中。講演・執筆などお仕事の依頼はメールで(conisshow@gmail.com)。

「2023年 『さよなら、子ども虐待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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