新フォーチュン・クエスト 2 (電撃文庫 ふ 1-2)
- KADOKAWA(アスキー・メディアワ) (1995年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784073032557
感想・レビュー・書評
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#読了
安定のドタバタ冒険。今回はキットンがトラブルを呼び込んできました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書録「新フォーチュン・クエスト2」3
著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫
p69より引用
“ でもなぁ……。結局、金貸しにお金を返
すために、またまた金貸しに借りに来てるわ
けで。これって、典型的な雪だるま式借金の
第一歩なんじゃない?”
方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
仲間の一匹との今後について一段落したの
も束の間、もうひとりの仲間の揉め事解決の
ため、商業都市・エベリンまでやって来た主
人公・パステル達パーティ一行。仲間の手紙
の指定の場所は、名前からは想像できない金
融業者で…。
上記の引用は、利息を返すために他の店で
お金を借りた様子を描いた場面での一節。
お金を借りる時は、自分の収入としっかり照
らし合わせて考えたいものですね。
それにして、なんて世知辛いファンタジー…。
仲間の一人・キットンについて大きく物語
が動く巻となっています。
職業・農夫兼薬剤師で、仲間をサポートする
キャラクターでしたが、存在感が大きくなり
つつあります。
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キットンが記憶喪失になった理由がようやくこの一冊で明らかに・・まさかの理由で、今までにチャレンジしたダンジョンの中で一番プレッシャーがかかったのではないかなぁと。
いつになくパステルもくよくよしていて、でもそれは前巻でクレイの祖父に言われた一言が響いていたのかなと思ったりも。
グズグズしているパステルに突っかかるトラップもいつものようなからかい口調ではなく厳しい感じに不穏な予感が。
ハラハラドキドキのダンジョンの展開は読んでいてあっという間だった。 -
「だから、そういう過去の記憶があるうちは、『困る』ってこった。
なくなっちまったらもう困る必要も原因もないだろ?
だから『困らない』。そういうこと。」 -
キットン族の証を手に入れるために挑んだダンジョン。
パステルが人に頼りすぎていたことを反省するのは自分にもあてはまる。
上がれデシ。に笑ってしまい、家族に怪訝な顔をされました。 -
■書名
書名:新フォーチュン・クエスト〈2〉キットン族の証
著者:深沢 美潮
■概要
パーティの仲間、キットンから助けがほしいっていう手紙が来て、
さっそくパーティは、キットンが待つエベリンへ駆けつけたんだ
けど。ああ、やっぱり、キットンがとんでもないことになっていて…。
(From amazon)
■感想
少し読む順番が前後しましたが、キットンがメインの冒険談です。
今まで曖昧だった、キットンの過去や素性が明らかになります。
ずっとシリーズを読んできた方なら、かなり楽しめるお話になって
いると思いますね。
(こういう小説読む方は、ほとんどの方が、そういう方だと思いま
すけどね。)
このシリーズの登場人物って、実はかなり謎が多かったり、伏線が
撒き散らされていたりするんですよね。
新シリーズでは、これらの伏線を色々と回収していくようです。
個人的には、ルーミの伏線回収が楽しみですが。
話しがそれましたが、キットンの素性などはある程度分かりました
が、また新しい伏線が展開されましたので、これもいずれ回収され
るようですので、楽しみにしたいと思います。
■気になった点
・始める前から常識に捕われていてはいけないんですよ。
常識だってもしかしたら万能でないかもしれない。 -
新フォーチュン第2弾!
あのキットンの記憶の秘密がついに明かされる!? -
1996年6月11日初読