- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784073056621
感想・レビュー・書評
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MMO世界に閉じ込められた!
何とかして脱出しなければ!
最近の流行りの設定だけど古い作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第1回電撃ゲーム小説大賞・金賞受賞作であり、日本初のバーチャルRPGノベル。今でこそバーチャルRPGノベルは人気ジャンルとして定着しているけど、1994年という時代にこの世界観を構築したのは画期的だと思う。電撃文庫というライトノベルの有名レーベルの草分け的作品でもあるよね。読み口はライトながら読後感はビターで、そのギャップも味の一つだと感じる。
スーパーコンピュータ“ギガント”の性能を示すため、256人同時プレイができる仮想現実型RPG“ダンジョントライアル”が作られた。その参加者たちはゲームを楽しむはずだったが、命を懸けた魔王との戦いへと挑むことになる。序盤はまさに王道なRPG小説で、仲間とのかけ合いやRPGの世界観をシンプルに味わえる。中盤から物語が大きく動き始め、冒険を進めながらゲームに仕掛けられた罠に直面し、ゲームと現実が入り交ざった世界で戦うことになっていく。
どこまでがゲームで、どこからが現実なのか。もしかしたら、すべてはゲームなのかも?とさえ疑ってしまう。あのラストは賛否ありそうだけど、やっぱりあの終わり方だからこそ、読者をもゲームと現実の狭間へと引きずり込む魔力があるのだと思う。
それにしても、主人公のゲイルを見ていると盗賊ってカッコいいなって感じる。ぼくだったら僧侶を選ぶかな。このゲームの中だとすぐ死んじゃいそうだけど(笑) -
バーチャルリアリティ!
大好きなRPGの世界に自分が飛び込めたら……そんな憧れが具現化したような物語でした。
主人公がダンジョンに入って、仲間を得て戦いの中で成長して……これだけならベタな王道ファンタジーですが、ここはゲームの中なのか現実か?といった不安の湧き上がってくる感じがほんのりと怖いです。
結末も「え…?」とモヤモヤしてしまうのですが、それが面白かったです。
表紙・挿絵もかっこよくてお気に入りです。 -
さっくり読めて面白い。
でも、30を超えた今の年で初めて読んだときにどう思ったことやら。
けっ、漫画じゃねえか。とか思っちゃうんだろうな。
若いとき出会っといて良かった。 -
日本初のVR RPG小説。
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オチがちょっと…かも。
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この本に出会っていなかったらオンラインゲームに興味を持つ事は無かったかもしれません。
ゲームのキャラクター=自分の分身
というイメージを私に印象付けたSFの作品です。
内容はオーソドックスなダンジョン探索型RPGを人間が操作するキャラクターだけで遊ぶという今のオンラインゲームに近いものを文章化した作品です。 -
RPGゲームが好きだった私には、冒険を進めていく様子を頭の中で想像しながら読むのが楽しくてたまらなかった。それまでシーフという職業はよわっちくて嫌いだったんだけど、好きになりました(笑)
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電撃大賞なんてライトノベルの賞で出てきたと思ってなめておりました。この方の文章力は読ませます。コンピューター技術が発展した今、国をあげたヴァーチャルゲームプロジェクトが企画された。プロジェクト参加者はゲームを行ううち、それが現実なのかゲームなのかわからなくなってしまう…。ヴァーチャルリアリティーという言葉が流行りだした当時、ヴァーチャルの怖さを描いた本作は鮮烈でした。
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学生の頃に買った本。今で言うオンラインゲームの様な世界での話。本当にありそうで怖かった覚えがあります;;勢い良く読める作品です♪