- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074143511
作品紹介・あらすじ
勉強、スポーツ、芸術、あらゆる分野で優秀な成績を修めていた少女は、親の愛に恵まれずに不慮の事故でその人生を終える。転生先は、ろくに畑の知識もなく、魚を捕まえる術さえしらない農民達が暮らす開拓村。その村の6人兄弟の末娘としてリョウと名づけられる。あまりにも極貧な生活のため、身売りされないため、飢え死にしないため、また、前世では得られなかった親の愛を求めて、前世の知識を生かして、テンション高めで村の改革に奔走する。リョウの活躍で、とりあえず飢え死には免れたと思ったところに、魔法使い達がやってくる。リョウは魔法を目の当たりにし、ここが魔法という超自然現象が存在する異世界だと知る。魔法使いが絶対の支配階級である異世界で、リョウは前世の知識や技術を役立たせながら、農家、貴族の小間使い、山賊……居場所を転々としていく―――。
感想・レビュー・書評
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私は親に褒められたかっただけなのに….
この世界はとても恐ろしいですね.
何でもかんでも魔法に頼ってて
何か困ったことがあったら
「魔王使いえも~ん,なんとかしてよ~」
「しょうがないなぁ~」
みたいな.
武器も防具も魔法で作ってる.
で,その作られた武具は魔法使いには消すことが出来る.
魔法で作られたものはとてもあやふやで儚い.
魔法で綿花を育てて
魔法で糸を紡いで
魔法で布を織って
魔法で服に仕立て上げる.
もしかしたらその服に対して魔法解除を使ったら
全裸になるかもしれないんだぜ.
食料すら魔法で生育したりしてるんだけど
もしその栄養すら無かったことに出来るとしたら
ヒトに魔法解除を使ったらスカスカの死体が出来るかもしれないんだぜ.
食ったものは別だとかそういう理論なのかね?
民衆が使ってる道具もほぼほぼ魔法製.
もしかしたら次の日には何も無くなってるかもしれないんだぜ.
そしてその魔法使いは貴族様.
まぁ,そこまでは無いと思うけど.
良い領主ほど民のためにと魔法を使いまくって過重労働.
たぶんそして早死していくんだろうなぁ.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
交通事故で死んだ女子高生が前世の記憶を持ったまま異世界に生まれ変わり、持っている知識を活かして農業を効率化させたりして活躍する話。
この世界の人々は生まれ持っての素質を持った限られた人しか使えない魔法に頼りきっている。そのため、主人公が生まれた農村では魚を捕まえるための簡単な道具すら存在せず、貧しい暮らしをしている。そんななかで主人公は前世では勉強もスポーツも万能な超優等生であり、そのときの記憶を活かして道具を作ったり農業の技術を伝えたりと天才的な活躍をしていく。
一方で家族に愛されたいという前世からの願いはかなわず、主人公の境遇は次々と変わっていくことになる。
主人公の視点で文章が書かれており、個性的な登場人物たちや妙にゆるい感じの世界観に対して主人公によってツッコミが入っていくコミカルな文体。一方で、主人公の心理描写も丁寧に書かれている。
しばらく読んでいるとこの独特な雰囲気と健気な主人に魅了され、最初から最後まで一気に読んでしまった。 -
あれだ。主人公の年齢と行動やイラストが一致していないからすごい違和感感じるんだ。
きっと1年未満とかそんな感じでいろいろな職業(立場)を
転々とするからのタイトルなんだろうけど、少し落ち着いてほしい感も。