- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074169474
作品紹介・あらすじ
子の一族の反乱がおさまり、宮廷では皇子が生まれたことで玉葉妃が正室になった。壬氏もまた、宦官ではなく皇弟として政を行うこととなる。一見、何事もなく平和におさまったかに見えたが、都にはすでに不穏な空気が漂っていた。猫猫はといえば、謎の毒菓子事件、蝗害への不安、紙の村の所有権問題……いつものごとく巻き込まれ、首を突っ込むことになる。また、壬氏からの命令で、玉葉后の故郷、西都へと向かうことになった。色とりどりの花たちが咲く舞踏会で何者かの陰謀が渦巻いていく。猫猫はその思惑を暴くことができるだろうか!?
感想・レビュー・書評
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今巻から人物紹介が追記された。
猫猫は羅門と入れ替わるように実家の薬屋に舞い戻る。
西へと旅が始まり、壬氏、阿多、里樹たちとの関係に変化が。なかなか面白いシリーズだが、歯の数のくだりはいささか強引だったが…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。なんや、子の一族(楼蘭妃のところ)のゴタゴタの間に、さくっと皇子が生まれていて、玉葉妃が正室におさまっていた。しかも、そのゴタゴタで壬氏も皇弟で全面的に政治に参加していくことに。しかも、かなり猫猫に執着(どうも恋愛というよりも執着)している。ラストで微妙に色っぽいとも言えないようなシチュエーションになるが、結局なんもなし。猫猫wayに大変リスペクトできる。
子の反乱砦の残党を2人猫猫のところで厄介になる。貧民街の毒菓子の話、アルビノの手品師、蝗害対策、やぶの実家の問題などをこなして、つぎ、壬氏のお供で西方への旅、阿多と里樹妃も参加。なんか、まだよくわからんことが多いので、ちょいモヤるが、馬閃も壬氏もおもしろい。
あと、羅半もおもしろい。いったいどういうふうに収束するのか楽しみである。 -
面白いのひと言です。
猫猫と壬氏、西都へと行くのですがそこでもまた事件が…
芥子の様に癖になる小説です。
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人気の「薬屋のひとりごと」シリーズ5作目。
中華風ファンタジーです。
もともと花街で養父・羅門に育てられた薬師だった猫猫(マオマオ)。
後宮の壬氏のもとで薬師をしていたが、いったん花街に戻る。
壬氏が宦官という仮の姿を捨て、皇弟の身分で動くことになったためだった。
宮廷では、玉葉妃が皇子を生んで正室となった。
猫猫は、玉葉后の故郷である西都へ、壬氏の率いる一行についていくこととなります。
猫猫の実父・羅漢は身分ある将軍で才能はあるのだが、すごい変人。ずっと離れたままで猫猫の方は拒否しているが、じつは娘を盲愛し、それが裏目に出ている(笑)
壬氏は皇弟という貴い身分なので、自分は薬師として学び生活するまでと考えたい若い猫猫だが、色々な意味で~そうは問屋が卸さない?
子一族の謀反の余波、蝗害の心配、身近なもめ事など、次々に巻き込まれながら、西都では慣れない土地での不穏な事件に巻き込まれ、解決に一役買うことに。
スケール感のある事件の動きは、この巻だけでは全貌が見えませんが‥
先も楽しく読めます☆ -
物語は着々と進んでいる。かなり話が広がってきていて、物語が長くなるなと期待させる巻。
ミステリー自体は理数系脳の人やミステリー好きなら早い段階で仕掛けがわかる感じだと思うけど、でもそれを見事にこの世界観に馴染ませているところが良い。 -
猫猫は花町に戻り、壬氏は宦官をやめて王弟としての執務へと移った後の物語。
今までの関係性がガラッと変わり、新しい章が始まったかのよう。
…というか猫猫は後宮を出て花町に戻っても政治的なあれこれに付き合わされるものなのですね笑
新しい出来事が始まったばかりの種蒔きということもあり、可でもなく不可でもない感じだったのでひとまずこんな評価で。 -
壬氏様には毎度同情を覚える(苦笑
不穏で企み事を目論むやつがとにかくたくさん出てきます。多分複数名はこれから先に繋がって伏線回収になるんでしょうね。
阿多姫(元)が一番業も企み事の深さもありそうなので味方でよかったよ
2024.3.2
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次の問題をどのように乗り越えるのか楽しみ。
第一章が終わり続編が始まりました。
新たな人物、そして、新たな謎が出てきて今後どのようになっていくのか楽しみです。
時代背景などがわかりやすくとても読みやすいので、手が止まりませんでした。
この世界観はクセになりますね。
次巻読むのが楽しみです。