最後の講義 完全版 石黒浩

著者 :
  • 主婦の友社
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本棚登録 : 94
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784074390908

作品紹介・あらすじ

「あなたは人生最後の日に何を語りますか?」 NHK BSで放送され、大反響をよんだ「最後の講義」が、本になってよみがえりました。登壇するのはロボット工学の世界的研究者である石黒浩教授。自分そっくりのアンドロイドを作ったことでも知られています。ロボットを作るのは、人間を探求したいからであり、ロボットを研究することで見えてくる「人間」は、人間存在の根本に迫る問いに応えるものになっていく…。AIが生活の中に入り込み始めた今、石黒教授が語る人間の未来は示唆に富み、この先の生き方にきっと影響を与えるのではないかと思うほど。衝撃の未来が語られた講義と生徒との熱い質疑応答は実に3時間にも及びました。本書は「最後の講義」を書籍化するに当たって、未放映だった部分も収録した完全版!未来を託された若い世代へのメッセージを余すことなくお楽しみください!

感想・レビュー・書評

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  • よかった
    痺れたぜ

    ロボットが好きなんじゃなくて
    人間が好きだから研究してるってところとか
    人間の変わりをAIにしていって
    それでも変わりができなかった時
    それが人間の大事なものなんだと思うって
    すごい発想だと想った

    人間なんかいらなくなっちゃうって
    おもってたけど
    人間の本質を探すために、
    AIを使っていくっていう
    ほんとすげえだった

    アニメキャラになりたくて
    気づいたらオリンピックでてて
    結果も出してるけど
    オリンピックが目標じゃないからっていう
    ただの通過点っていう
    そんな話をおもいだして
    かっこいいと想った

  • 今日が最後の講義だったら。ロボット工学?アンドロイド研究の第一人者の石黒先生。関西人の性なのか,語り口が笑いを取りにきている。石黒氏の研究の狙いはロボットではなく「人間とは何か」,ロボットを人間にするという方向性と人間がロボットになるという方向性が興味深い。日本の独自性を島国仮説としており,島国根性はだいたい悪い意味で使われるが,島国であるがゆえの二極化回避や集団内の協力などの考えが新鮮だった。「足りない情報はすべてポジティブな想像で保管される(p.122)」は想像する人の状況や特性によりそうだなと思いつつ,検証してみたいと思った。

  • NHK『最後の講義』で感動を呼んだ番組が書籍に。ロボット研究の権威である石黒教授が伝えたい「1000年後の人間」とは?

    「あなたは人生最後の日に何を語りますか?」
    NHK BSで放送され、大反響をよんだ「最後の講義」が、本になってよみがえりました。
    登壇するのはロボット工学の世界的研究者である石黒浩教授。
    自分そっくりのアンドロイドを作ったことでも知られています。
    ロボットを作るのは、人間を探求したいからであり、ロボットを研究することで見えてくる「人間」は、
    人間存在の根本に迫る問いに応えるものになっていく…。
    AIが生活の中に入り込み始めた今、石黒教授が語る人間の未来は示唆に富み、
    この先の生き方にきっと影響を与えるのではないかと思うほど。
    衝撃の未来が語られた講義と生徒との熱い質疑応答は実に3時間にも及びました。
    本書は「最後の講義」を書籍化するに当たって、未放映だった部分も収録した完全版!
    未来を託された若い世代へのメッセージを余すことなくお楽しみください!(出版社HPより)

    ★☆工学分館の所蔵はこちら→
    https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=TT22154166

  • アンドロイドを 通して人間をみる。
    何が境なのか、進化は無機質なものにまで及ぶのか?人間自身を列究するより深い領域に入っているように感じた。.

  • 人間も無機物になる!?

    アンドロイドで有名な石黒浩がロボットのこれからについて語った講義録。
    パラ選手を例に挙げて肉体が人間の必要条件ではないと説明していて、言われてみればと思う。じゃあ人間とロボットの境界は?と聞かれるとわからなくなってしまった。

  • 請求記号 548.3/I 73

  • <目次>
    はじめに
    第1章   ロボットで人間をつくる
    第2章   ロボットだけが知っている人間
    第3章   究極の人間とは
    第4章   1000年後の人間
    第5章   質疑応答

    <内容>
    NHKの「最後の授業」の完全文書化。ロボット研究の石黒浩氏なので、テレビは見なかったが本は即買いした。
    石黒氏の本が教科書に載っているとは驚いたが、講演なので読みやすい。内容は従来の本の内容と変わらない。そして、ややまとまりに欠けるかもしれない。アンドロイドの話(伊(石黒氏のアンドロイドはAIではなく遠隔操作)やテレノイド、ハグビーの話などは示唆に富む。最後の質疑応答はかなり高度。石黒氏は感覚で答えているが、研究者として誠実なので面白い。   

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著者プロフィール

石黒 浩
ロボット学者、大阪大学大学院基礎工学研究科教授(栄誉教授)。1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(工学博士)後、京都大学大学院情報学研究科助教授、大阪大学大学院工学研究科教授を経て、2009年より現職。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。オーフス大学(デンマーク)名誉博士。遠隔操作ロボットや知能ロボットの研究開発に従事。人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究の第一人者。2011年大阪文化賞受賞、2015年文部科学大臣表彰及びシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞、2020年立石賞受賞。『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)、『どうすれば「人」 を創れるか アンドロイドになった私』(新潮文庫)、『ロボットと人間 人とは何か』(岩波新書)など著書多数。

「2022年 『ロボット学者が語る「いのち」と「こころ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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