- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784079239288
感想・レビュー・書評
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言い回しの一つ一つに「インテリ臭」があり、もちろん落語家なので話が面白い。大なり小なりどこの社会でもありそうな事件なのかもしれないが、かなり面白く読める
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落語協会分裂騒動を描いたノンフィクションとしては言わずもがな、ひとつの小説として読んでも充分に面白い一冊。本書最大のヒール・五代目円楽亡き後、そして七代目円生襲名問題がいつの間にかウヤムヤになってしまった今、まだ読んでない人はもちろん以前読んだ人もぜひ読み返してみてほしい。
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残念ながら、一気に読ませる力がある。
この本の事件があったことが、本当に残念だ。 -
三遊亭圓丈による落語協会分裂についての本。
ほぼ事実と著者は述べているが、
実際どの程度事実なのかはよくわからない。
文章からは圓生への強い愛憎と、
圓生の弟子としての強い自負を感じた。 -
図書館から借りてきた。
落語協会分裂(というより分派とか離脱という方が近いと思う)の前後を、三遊亭圓生の直弟子である圓丈が書いた内情暴露モノ。主観は入っているものの、新作落語会で地歩を築いた圓丈師だけに自分を客観視する視点も入っている。当事者による生々しいドキュメンタリーとして完成度は高いと思う。
七代目圓生の名跡をめぐって、六代目圓生の直弟子である圓窓、圓丈、圓生の惣領弟子だった五代目圓楽の弟子である鳳楽の三者が名乗りを上げている今、読む価値は十分にあった。圓丈が鳳楽の圓生襲名に待ったを掛けた理由も、自分が鳳楽に圓生争奪杯を仕掛けて後に名乗りを挙げてきた圓窓をどう思っているかも、この作品を読めば察しがつく。 -
とっても面白く一気に読んでしまった。
最近落語ファンになった自分にとって、気になっていたけどよくわからなかった円生の例の問題。
これを読んですっきりした。
きっと書かれた側にしたら反論したいだろうなぁ、と心配するぐらいはっきりきっぱり書かれている。
「全てが真実」と100%信じているわけではないけど、大変だったんだねってホント思う。
落語協会分裂問題って、きっとこの時代の落語ファンは色んな意味で悲しかっただろうなぁ。