うつくしい私のからだ

著者 :
  • 集英社
3.09
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784083330742

感想・レビュー・書評

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  • からだのパーツをテーマして書かれた短編集。
    体毛とか、鼓膜とか、ユニークなテーマもあれば
    ありがちに髪とか乳房とかもテーマになっている。

    これはからだのパーツと呼んでいいのか? と思うような
    テーマもあって、「声」と、最後の短編である「命」が
    タイトルとしてふさわしくないような気がした。
    声帯、肉体、とそれぞれきたなら納得したのだけれど……。

    話はどれも似たり寄ったり。
    からだのある部分にコンプレックスをもっていたり
    反対にちょっと誇りに思っていたりするような女性が
    恋愛を通してそのパーツと改めて向き合う、というもの。
    作者がベテランの方なので、言葉選びは昭和っぽい。
    特に印象的な作品もなく、さらさらと読めるかわりに
    残るものや得るものもなかった。

  • からだにまつわる20の切ないストーリー。
    どんなに隠しておきたくても、どう無視しようとしても、やっぱり私の一部。ともに生きていくのだから、優しくみつめてみようか。自分のからだを愛しく思えたときからほんとうの美しさが芽生える。

    筒井さんらしい短編の詰め合わせ。
    身体のパーツをモチーフにするというのがユニークで
    しかもその物語も、どこか心に納得させる落としどころを持っていて、
    同じ女性としてはかなりツボなお話。

    軽く読めるので、お風呂や移動中に最適な1冊。

  • 平易な文章で非常に読みやすい 短篇集
    SF好きには 何の脈絡も無く おへそからお花が生える のが一番良かった こういうヒミツはなんだか素敵
    後は最後のお話 死に直面して初めて人は素直になるの?
    簡単に寝る寝る 今の時代これは当たり前のことなのでしょうか
    だから永遠なんてないってなるんだろうけれど
    こんな簡単にほいほい寝てしまうと なんだか重みもありがたみもなくてなんだかなあと思ってしまった
    でも 身体は個性だから パーフェクトなボディーと他の人は思っていても 本人からすればそれが既にコンプレックスというのはあり得るのだろうなあ
    プよな私にはえぐれな気持ちは到底わからないし
    それ以外の瑣末 他人にとっては瑣末な
    身体のコンプレックスをモチーフにした短篇集
    目の付けどころはなるほど
    でもあまりにあまりに 簡単に寝過ぎ
    恋愛短編集だからしょうがないんだろうけれど
    それからそのあとはどうなるの?という疑問符が
    まあでも個の先この方の本をお見かけしたら読むかもしれません

  • 短編集は読むのに楽で好き。作者はご高齢だけど、若い女性の心情を描くのが上手だなと。図書館でタイトルに惹かれて。

  • 女性の体のパーツをテーマにした短編(掌編?)集。
    奥付に「MAQUIAに連載」って書かれていたのを見て
    納得の内容。

  • 図書館にて。
    体のパーツをテーマにした短編集。
    どれも官能的で美しく、恋愛の辛いところも書きあげていて良かった。

  • かなり前に読破。

  • 超短編集。女の身体の一つ一つにまつわる「恋」の物語。恋をしたり、恋を失ったり、恋が成就したり。泣いたり笑ったり。さくさくさくっと読めてさくさくさくっと面白い。

  • なぜどの話も同じような女の設定なのか?と思ったら、MAQUIAに連載されていたそうで、納得。でも面白かったです。さらりとしていたので。

  • 入浴のおともにかる〜く読みました。

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著者プロフィール

1948年、東京生まれ。成城大学卒業後、スタジオミュージシャン’(ヴァイオリン)を経て、脚本家となる。テレビドラマ「響子」「小石川の家」で向田邦子賞を受賞。映画も多数手がけ、「それから」でキネマ旬報脚本賞、「失楽園」で日本アカデミー賞優秀脚本賞、「阿修羅のごとく」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。映画「食べる女」では、脚本のほかにプロデュースもつとめる。著書に『食べる女 決定版』(新潮文庫)ほか。

「2018年 『いとしい人と、おいしい食卓 「食べる女」のレシピ46』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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