さまよう愛の果て 失われた王国と神々の千一夜物語 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 90
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086007337

作品紹介・あらすじ

ほこりっぽい市場の人込みを、花嫁衣装を着た少女が歩いていた。彼女の名前はアイーシャ。義父に決められた結婚を拒み、輿入れの日に家出してきたのだ。自由な生活と、殺された本当の父の仇討ちのために旅をする彼女は、謎めいたウード弾きの青年に出会う。極彩色の鸚鵡を肩に乗せた彼が語るのは、遠い昔の、黄金の国の物語だった。過去と現在、二つの恋が交錯する純愛ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 転生・悲恋もの。

  • 読み終わったのはずいぶんと前なのですが。
    淡々と進む物語、しっとりとした雰囲気、とっても好みでした。

  • 2009年7月6日
    最後が悲しい話なので星3つ

  • 谷さんらしい淡々な文章だけど、無駄のない構成で楽しめました。
    切なすぎます。

  • 義父に決められた結婚を厭い、輿入れ当日に逃げ出した少女。
    少女と行動する事となった語り弾きの青年と、オウム。

    青年が語る不思議な話は、実は夜な夜なオウムが語る話。
    本当の話なのか、それともオウムが前の主人に仕込まれた話なのか。
    現実と御伽噺のような世界が交差して
    先へ先へと読み進めてしまいます。

    内容は…悲恋、でいいのでしょうか?
    最後の展開がとても寂しくて悲しいものでした。
    どう考えてもこれ1冊読みきりなのでしょうが
    続きを請求したいですw
    でも次も同じ展開だったら…悩みますね。

  • 砂漠をさまよう吟遊詩人と、逃げてきた花嫁。(と、少女を手に入れようとする遊牧民の族長の息子)
    黄金の国を追われた王子と、南国の神の巫女。(と、いつしか少女を恋する片目の王子)
    二人をつなぐ真珠の首飾り。
    前世の悲恋。求め合う魂!いいっすねー。こういうの、めっちゃ好みです。

    ストーリーがあって、はらはらさせるコマ割りが効いていて、漫画的構造ですね〜。
    昔語りをする吟遊詩人のお話、夢なのか現実なのか昔話なのか分からない夢幻の話、というのもいいですね〜。
    五つ星!

  • ラストあたりはホントに涙なしでは読めなかった。
    (07.10.20)

  • アラビア的世界で出会った二人に鸚鵡が神話を語る――のですが、最初は何気ない鸚鵡の話だと思っていましたが、途中から不思議に交錯します。<br>
    幸せな感じの話を読んだ後故に切なさが緊張していて良い感じです。<br>
    この作者は男の一途さをよく取り上げる方だな、というのが第一印象でしょうか。

  • この方の書く恋愛物が、なんつーかツボなんでs 一言で言えば「素直になれない」連中ばかりで、べたべたしてるようでしてない絶妙な距離感が実に好み。

  • うー…悲恋モノです…。せめてせめて現世の2人だけでも救われてくれたらよかったのに…(落ち込み)

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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