ハチミツとクローバー film story (コバルト文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086007825

作品紹介・あらすじ

浜美大建築科3年生の竹本祐太は、恋愛反射神経ゼロの純朴青年。桜舞い散る季節、そんな竹本が、恋をした。相手は油絵科1年生の不思議系天才少女・花本はぐみ。だけど二人のまわりには、彫刻科8年生の森田忍、建築科の真山巧、陶芸科の山田あゆみなど、個性豊かな面々がズラリ!美大を舞台に、5人の若者の「全員片想い」の恋模様を描いた映画「ハチミツとクローバー」を完全小説化。

感想・レビュー・書評

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  • 繰り返し読んでもあきないです!

  • 【再読】

    映画公開当時に読んだ本。映画も観に行った。当時は中学生で、正直何が言いたいんだかさっぱり分からなかった。原作も普通に面白いなーぐらいでサラッと読んでいた。大人になって原作を読み直したら、とにかく圧倒されて、当時の自分は何一つこの作品のことを理解していなかったんだと痛感した。ただ、映画の方はマイナスなイメージを引きずっていて、未だに2回目は無い。本棚の整理ついでにノベライズを再読した。
    原作の良いところを何とか拾っているかな?といった感じ。映画の尺では描ききれない話なので、展開が早いのは仕方ないか。当時よりは楽しめそうなので、機会があれば映画本編をまた観てみよう。キャストの雰囲気は結構好きなんだよなー。

  • “「子供っておもしろいよねぇ。匂いとか声とかだけでも、描こうと思えば描けちゃうんだよ。でも私たちにはもう…二度とそんなわけわかんないこと……」
    そういいながら、はぐみのスケッチブックをまた開いた。その絵を改めて見て、あゆみは、ふっと笑った。
    「あれ?できる人もまれにいるのか……なーんつって」
    その声ははぐみに聞こえなかったのか「!?」とあゆみを振り返った。
    その顔は、描いている絵からは想像できないほど、無邪気だった。
    あゆみはスケッチブックをパタンと閉じると、よしっと気合を入れて立ち上がり、子供たちに声をかけた。
    「みんな、このおねーちゃんに負けないくらい、もっとむちゃくちゃな絵を描くのだ!」
    土手を吹く春風が、子供たちと楽しそうなはぐみの間を通り過ぎていった。”

    ちょっと煮え切らない終わり。
    映画を小説にしたせいか、展開が早い。

    “「ふーっ、幸せになりたい」
    あゆみは大きくため息をついた。竹本も深くうなずいた。
    「僕もなりたいです」
    「あ~あ、こうなったら四つ葉のクローバーでも探すか?」
    「探すんですけどねえ、そういうものがほんとにあれば……」
    「え?」
    竹本は両手をさすりながら、苦笑いをしていた。その言葉にあゆみは驚いた。
    「……もしかして、四つ葉のクローバー、見つけたことがなかったりして?」
    「え?え?アレって架空のアレなんじゃ?人魚とか龍とか、雪男とかみたいな……」
    あゆみはあきれた。
    「竹本君って、天才的にアンラッキーな人生を送ってきたのねえ……」
    「いや~、そんなしみじみいわれると……」
    さらに落ち込みモードになった竹本を、あゆみは元気づけようと思った。
    「よーし!みんな!いい?これからみんなで四つ葉のクローバー探すよ!この不幸な青年のために!」
    あゆみは立ち上がると、子供たちに声をかけた。そして、竹本も子供たちに混じって、あたりの草むらの中から、四つ葉のクローバーを探すことになった。
    四つ葉のクローバーを見つけた人には幸せが訪れる……そういう言い伝えは知っていた。でも、まさか、こんな大人になって、幸せを願って探すことになるなんて思いもしなかった。”

  • 原作と結構ちがうけどこれはいいと思う。

  • 原作とはちょっと違うけどこれはこれで良い。

  • 小説を読んでから映画を観たのですが、驚くほどの完全小説化です。小さなセリフでさえも一言一句同じ。
    しかも巻末にはインタビュー記事も掲載しているし、これは(映画版)ハチクロのファンは必読でしょう!

    お馴染み浜美の面々が恋に青春に芸術に大騒ぎ!
    もとになったコミックスを読んだことがないけれど(実はテレビドラマも見ていなかったりする)1冊のノベライズにまとめられたにしては(原作ファンの方は言いたいこともあろうかとは思いますが)それほど無理は感じられませんでした。もちろん映画版の小説化ですから無理がないのは当然なのかもしれませんが。

    但しストーリー的にもう一つ惹き付けられなかったと言うのが正直なところです。やはりあれだけの人気を博した作品なのですから原作(コミックス)から入らないと本筋(おもしろさ)が理解できないのかもしれませんね。


    櫻井翔・蒼井優・伊勢谷友介・他のキャストで2006年映画化。

    まあ映画を完全小説化してあるので、感想はノベライズと同じであるが一点だけ気になる点が。
    浜美寮伝説の名車TOYOTA Mark?wagon が映画版では商品名を飛ばされていたのは何故?個人的にお気に入りのクルマだったりしたのですが…
    同車は1997年に生産を完了。ボロさ加減を表現する技術は今ひとつでしたが、それほど量産されなかっというのにそれを探したスタッフには脱帽ものです。いい仕事してます!

    山田あゆみ役の関めぐみがゲゲゲの猫娘を演じてくれたらなどと下らない思いをめぐらせつつ映画評価は★★★

    ps:関めぐみさんってTVドラマ「ライフ」で一匹狼の女子高生をクールに演じた方だったのですね。

  • 浜美大建築科3年生の竹本祐太は、恋愛反射神経ゼロの純朴青年。
    桜舞い散る季節、そんな竹本が、恋をした。相手は油絵科1年生の不思議系天才少女・花本はぐみ。
    だけど二人のまわりには、彫刻科8年生の森田忍、建築科の真山巧、陶芸科の山田あゆみなど、個性豊かな面々がズラリ!
    美大を舞台に、5人の若者の「全員片想い」の恋模様を描いた映画「ハチミツとクローバー」を完全小説化。

  • 5人もいたら誰か両思いになりそうなのに、
    全員片想いってゆうところがいい
    全部ハッピーエンドにする必要なんてないー!
    実際そんなうまくいかないんだからー(´・ω・`)

    今の年齢で読んでよかった。


    「どうして僕ら、ずっと笑ってるだけじゃいられない?」

  • さわやかな恋愛小説、恋がしたくなります

  • さわやかな恋愛小説を読みたい人にはおすすめだと思います。

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