炎の蜃気楼邂逅編 真皓き残響 琵琶島姫 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086011211

作品紹介・あらすじ

戦国時代、御館の乱に敗れ怨霊大将となった上杉景虎は越後に甦り、仇敵直江信綱と巡り会う。謙信公の命で仲間とともに怨霊退治の旅を続ける二人だが、柏崎の琵琶島城付近では怪しい出来事が起きていた。おなごの霊たちが武者軍団となって恨みをはらしに現れ、なかでもおんな怨霊大将と呼ばれる霊は「景虎」に恨みを持つという。景虎は妻・春姫の怨霊ではないかと、調査に乗り出すが…。

感想・レビュー・書評

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  • 炎の蜃気楼 邂逅編5 琵琶島姫

    23ページの景虎と晴家の対峙する挿絵が秀逸。特に景虎の目。

    景虎の女装が出てきた。

  • 景虎の美女ぶりに萌え~

  • 換生という行為との闘い、自分との闘い、怨霊だった自分との闘い、宿体との闘い……これまでいろんなことに対峙し悩みながらも、ひとつひとつ乗り越えてきた景虎様。
    これ以上まだ何があるの?って思ってたら、奥様との闘いが……。酷。

    今回のお話は女性がたくさん出てきて華やかでした。
    先生が描く女性ってパワフル!
    怨霊になっても集まればきゃいきゃい騒いでって…うん、確かに女性特有かもしれない。
    そんな賑やかな女たち7人に見込まれ、言い寄られて戸惑いつつもまんざらではない晴家さんが微笑ましかった。

    そしてたくさんの華やかな女性たちが登場するも、1番美しくて晴家・直江がうっかり一目惚れしそうになったのは景虎様でした。
    女装の景虎様……絶対麗しい!

    結局は「景虎」違いの謙信公でしたけど、憎みながらも自分だけの景虎様を創り出そうとするその心が痛ましい。
    愛と憎しみは紙一重。表裏一体なんでしょうね。
    愛と憎しみが常にひしめき合って混濁している直江のことを思ってしまいました。
    がんばれ、直江!

    それぞれがバラバラに捜査しながらも、最後には1つのところに行き着いて謎を解明、っていう流れがとても気持ちいい。
    夜叉衆かっこいい。

    謎の化粧師・河鹿の正体も気になるところ。

    直江に背中を守られることを頼もしく思い始めた景虎さまに心がほんわかしました。

  • 女怨霊大将現る。景虎様まさかの女装。やだちょっと景虎様と晴家が可愛いんですけど!!!!

    景虎様に抱きしめられて調伏されたいと半ば本気で願っている私には直江のことを変態と呼ぶ資格はないのかもしれないと今更ながら思いましたごめんね直江…

  • 敏腕化粧師登場。
    河鹿さんの腕がいいのかはたまた本人の資質が良かったか、超美人に変身して部下をどっきりさせる罪つくりな景虎さまの巻。
    美女複数にモテモテで、心中舞い上がる晴家がかわいらしい。

    最初に名前を聞いた時は、ミラージュは上杉謙信の話かと勘違いしたなあ、そういえば。
    受け身にならざるを得ない立場からみた戦国、そして彼らの怨念はシリーズを通しての一つのテーマだと思うので、今回の話が一人の私怨に落とし込まれたのはちょっと残念。

  • 女の子にはべられてウハウハの晴家が笑えた。
    女装を見られた景虎さまが、うっかり人違いだと言っちゃうシーンが好き。
    景虎さまかわいいわぁ〜v

    思いっきり続いてます。続きが気になります。
    お気楽に、泥沼にならずにシリーズ進行してほしいんだけどなあ。
    (09.08.21)

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    図書館(09.08.20)

  • 炎の蜃気楼(ミラージュ) 邂逅編、5作目。「琵琶島姫」コバルト文庫サイズで書店でお探しを。本のサイズって、本屋で探すとき重要ですよねー。

    邂逅編4作目(「十三神将」)で5人そろった夜叉。まだ反発しあいながらも、怨霊退治に越後を奔走する彼ら。
    本編ではツーカーですが、ここでは仲間になったばかりなので、
    探りあいながらコミュニケーションをとる感じが新鮮です。特に生前の年齢差があると、外見は変わらないのに応対に違いがあったり。
    思えば、本編では、長い年月のうちに周りと自分とのバランスをとるのにそれぞれが慣れていっていたのでしょうね。長秀も(笑)


    ※ちょいネタバレですが※

    文章を読んでいると、ちょいはげのヒゲの…と想像していて、挿絵でハッとさせられるってどーなんだ!(笑)
    色部のとっつあんが、晴家とかぶってしょーがない、です。とっつあん!若い!(観察力不足。すみませんッ!)
    この巻からちょっとコミカルな感じが個人的にします。でも全員で協力、とかまだないのかな。
    皆色んな方向から個人プレーで調べていって、大将戦で一同に会す…って昔っから変わってなかったんですね!(笑)
    そんで、景虎女装の巻です。

  • 一度火がついたミラ魂はもう消えません。
    既刊を読み漁りたい欲望は抑えられず、見つけたら即買い! で。

    この『姫』が、奈美かも……と思ってしまったのは『天と地と』の読みすぎでした。

  • 09/04/22 読了。

  • 愛憎がらみの少ないミラージュは、怨霊退治ものとして純粋に楽しめていいワ。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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