嘘つきは姫君のはじまり 少年たちの恋戦 平安ロマンティック・ミステリー (嘘つきは姫君のはじまりシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
3.68
  • (8)
  • (12)
  • (14)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 91
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086014939

作品紹介・あらすじ

東宮妃候補の座を降りた宮子が、初瀬の寺へ発って数日後-。宮子の抱える秘密に察しをつけていた次郎君は、その真相を確かめるため、五条の邸を訪れることに。一方、もの想いに沈みながら、宮子の帰りを待つ真幸。そんなふたりが、いよいよ顔を合わせることに…!次郎君は正体を隠しているものの、呼び名や言動から、真幸は彼の正体と、宮子との関係に気づいて!?いよいよ終章突入。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『少年たちの恋戦』
    ということで、真幸と次郎君初対面。
    あまり戦というほどバチバチした感じはしませんでした。二人が戦うというより、それぞれが宮子の為に戦うという感じかなぁ。

    いや、真幸は戦っていたのか…?
    …次郎君と対面したときの受け答えは、覚悟が決まっていてよかったです。

    次郎君は珍しく強く凛々しかったです。
    だけど愛する后は一人でと正面切って大人にぶつけるあたり、九条家のやり方に慣れていないように見えます。
    それが出来てしまったら次郎君ではないのでしょうけれど。
    出来なくてぽっきりなくらいでちょうどいい。
    (コバルトなので何らかのハッピーエンドだと楽観視)

  • だから、しつこいようだけど、かわいそうなのは真幸だって!!!

    想像してた最悪の展開がやはり、繰り広げられたよ(笑)

    有子姫と真幸の話やめて欲しい。
    しかも本編中…。
    有子姫が嫌いな訳じゃないけど、
    ある種の脇役が、主役の相手に手を出すのダメでしょ!
    馨子と結ばれるってなら、まだしも!!

    そして、有子姫に謝って欲しかったわけじゃない!!
    馨子に謝って欲しいんだって!!
    宮子の事を思っててのはわかるけど、
    正直恋愛を後押ししたりするのを見ると嫌悪感しか
    感じなくなってきた。。

    ちなみにもともと有子姫の話だったとするならば、
    恋を知る仮定も一生懸命な姿もかなり
    可愛く思えたと思う。

    宮子に関しては、多分最終的に真幸と決着を
    つけてくれるのだろうけど、あまりに真幸を
    省みなすぎてちょっと、残念。
    恋が大切なのはわかるけど、、
    人を思いやってなんぼの人だから、

    史実とかは興味ないので、話が沿おうかどうかは
    気にならないが、次郎君、頭良いくせに何も出来てないのはどうなのかな??
    つらい境遇がと、言うよりはいまいち見せ場がなくてかわいそう。

    残念だけど、女性三人たちの評価が、どうしても
    少しずつ下がってしまう。それぞれ好きなキャラだった
    だけに、本当に残念。

  • 宮子の秘密に気づき、真相を究明しようとする次郎君と、宮子の帰りを待つ真幸。ふたりは偶然、文殊丸の住む邸で「名刀」をめぐる騒動に巻き込まれてしまう。初めて顔を合わせた二人だったが。

    真幸表紙だよ、表紙!と興奮した一冊。
    姫子さまにいやされつつも、恋戦にやられました。
    宮子に何もなかったら真幸と宮子が市井で慎ましやかに、でも穏やかに暮らすさまが想像できるので、切なくなります。

  • これも登録漏れだよ、まったく……orz

  • めっきりミステリ要素が減った「嘘つきは……」シリーズ。

    次郎君は、宮子の正体に疑いを持ちます。
    馨子姫の家を訪ねて、真幸と直接対決。

    さて、そろそろ文殊丸こと、源頼光。その父・源満仲が出てきそう。

    続きが気になるところで終わってます。次巻を待った方がいいかも。

  • 今回は、サブタイトルが「少年たちの恋戦」とあるので、ある程度予想はしてましたが、さすが真幸。

    宮子が次郎君を好きだということを聞き、宮子のために身を退くという決断は、なかなかできません。しかも次郎君の嘘にひっかからず、宮子と馨子様の嘘を貫き通すあたり、この恋戦は真幸の方が勝ちだと思います。

    東宮なのに、宮子一人を妃に迎えたいと思う次郎君ですが、相手は海千山千の九条家の面々。簡単にはいきません。その上、筆頭とも言える母の中宮と話している途中で身重の母の体調が悪くなり、それを自分のせいだと思い込んで、殻に閉じこもってしまうし、うーん、やっぱり、まだ子供だなぁって。

    そんな知らせを聞いて、宮子は次郎君の元に戻ってきましたけど、次郎君は今後どうなるんでしょうね。

    そろそろ終わりかと思ったら、次郎君のことだけでなく、刀のお話も半分くらいですし、まだ続くみたいです。
    だれてきたんで、私的にはもう終わっていいんですけど、ちょっと話広げ過ぎではないでしょうか。

  • 重い展開に。有子様は宮子と次郎君以上に茨道だなあ。
    史実を考えると次郎君にとってはさらにつらい展開にしかならないのか。
    この状態で7月まで待たされるんですか!

  • ガチで少年たちの恋戦。2人の対面はサブタイから予測しつつも、「おおっ!!」とドキドキしました。馨子様に隠れちゃうけど、次郎君も賢いですよね・・・そして同族の血筋を引いているなぁと。
    有子姫の恋は宮子たちの恋模様に負けず劣らず、むしろ宮子よりも前途多難で叶いようがない気がするんですが、頑張って欲しいなぁ。
    そして次の巻まで な が い。夏ですか・・・。

全12件中 1 - 10件を表示

松田志乃ぶの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×