嘘つきは姫君のはじまり 千年の恋人 平安ロマンティック・ミステリー (嘘つきは姫君のはじまりシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 87
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086015486

作品紹介・あらすじ

宮子と次郎君を庇い、深い傷を負った真幸。傷は命に関わるようなものではなかったが、四切刀をめぐる騒動は、ますます大きくなっていく。また、一連の事件は、宮子と次郎君をめぐる周囲の人々の関係も、大きく変化させようとしていた。有子姫の恋、東宮妃問題、兼通の思惑…さまざまな想いが絡み合う中、宮子と次郎君の、それぞれの選択とは-。身代わり姫の恋絵巻、涙と笑いの完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 嘘つきは姫君のはじまりシリーズ完結編。
    氷室冴子っぽい、とのレビューをどっかで読んで久しぶりに手を出したコバルト文庫だけど、楽しんで最後まで読み切った。完全なオリジナルストーリーだったらそうでもなかっただろうけど、このお話は史実を下敷きにしているので史実通りに行くと主人公はどう転がっても幸せになれるはずもなく、どうするんだろうと思っていたら・・・・怒涛のハッピーエンドにドキドキした。でも挿絵は電車で読むには恥ずかしかった・・・。

  • どうなることやらと思ったけれどどうにかなったのね! 素晴らしい。
    メインに入りきれなかったあれこれのエピソードは短編集で出るようですが、一話一冊ずつじっくり読ませていただいてもよくってよ!
    それにしても兼道サマ、最後まですがすがしいまでの身勝手振りでございます。(そこか)

  • 最終巻及び総評として

    最終的に、思っていた通りの結果になってしまいましたが、
    正直残念としか言いようがない。
    そして最終巻兼道ひどい(笑)わかってたけど。

    有子姫と真幸を本編中に匂わせてしまった事も
    (なんなら途中は有子姫が主役かと思ったくらい)
    馨子の対応も、次郎君と宮子も、一つ設定が違っていれば
    面白い作品だったと終わらせる事が出来たのに。

    今までの巻でも思っていたが、どうしてこんなに
    純粋に次郎君&宮子をハッピーエンドに
    思えないのか(応援はしていたが)、真幸を只のライバルやあて馬と
    思えないのか、、、
    たぶん確実に初めの設定のせいだろう。

    宮子の気持ちが次郎君へのような恋でないにしろ、
    初めは真幸に気持ちがあった事が原因だろう。

    もし、真幸の片思い、もしくは馨子が宮子へ「宮子の真幸への
    気持ちは、本当の恋ではない」とか伏線をくれていれば問題なかった。
    もしくは、真幸をコメディにしてくれるとか。。
    そうであれば、今回の話の結末も其々の行方も
    純粋に楽しく読んでいただろう。

    しかし実際は、宮子自身結婚を望んでいたし、
    二人になれる事を喜んでいた。
    出来れば、ヒロインは一筋であって欲しいと思う私には、
    こちらもあるのに、あちらもというようにしか思えなくなってしまっていた。
    もしくは早い段階で、真幸への気持ちに決着を付けていれば
    違ったかもしれないが。
    1巻の表紙にも真幸いたよ。馨子と宮子だけで良かったのに。

    真幸だけ、割りをくってしまった印象が強く、
    それで有子姫とくっつけられても・・・・。

    本当に残念としか言いようがない。
    次郎君と宮子の気持ちのやり取りは面白かったです。

  • 四切刀をめぐる騒動が拡大する中、宮子と次郎君を庇い、深手の傷を負った真幸。これ以上、宮子に後宮で生きる重荷を負わせたくないと考えた次郎君は、宮子に別れを告げ、真幸の元に帰そうとするが。

    相変わらず真幸に涙!
    たぶん身代わり姫の話がなければ、この上なく幸せに二人で暮らしていったことが想像できるので泣けます。最後までいい男だ。

  • 最終巻です。。
    番外編も2冊出るそうですが、もっと読んでいたい(泣)

  • 完結編で大団円。

    最後も入れ替わりで美しく終了。
    春秋党も再び活躍したし、有名な大江山の鬼たちも登場したし、全体を通してそれなりに史実にも忠実で面白かった。あと1冊スピンオフ短編集が出るらしいけど、できればもう1冊位だして、
    1)其の後の馨子様(文殊丸含)
    2)帝になった次郎君と安和の変をどうするのか
    とかを読みたい。史実通りなら、思わせぶりに登場した三ノ宮と安和の変のおかげで、その在位は2年。作中の次郎君の性格からして、いくら政治がキライであったとしても、幼い弟君に任務を押し付けて摂政政治に踏み切るとは思えない。(キライではあってもあれだけかしこければそれなりの手腕を発揮するでしょう。一族に対する責任感もあるし)

    冷泉帝は当時にしては珍しく60過ぎまで長生きだったので、周囲の人がいない晩年はさみしかったでしょうね。この設定だとあと13年くらいしか宮子といられない・・・とか史実にあわせていろいろ考えてしまった。

  • とりあえず、「本編は終了」。
    めでたしめでたし、でよかったなーと。
    最愛の人と結ばれるのが一番いいですからねぇ。

    さて、番外編はいつ出るのかなー(笑)

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