作品紹介・あらすじ
初恋の「田中くん」ではなく、16歳の今の洸を好きだと自覚した双葉。しかし、大事な友達の悠里も洸のことが好きだと知ってしまう。洸に近づきたい-でも、やっと本音で付き合える友達ができたのに、失いたくない…!揺れる双葉の、決心と行動とは。一方、他人を深入りさせず、距離をおこうとする洸の過去も見えてきて…?別冊マーガレットの大人気コミックス、待望の小説版、第2弾。
感想・レビュー・書評
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【アニメ視聴・漫画未読・文庫4巻まで読了】
リーダース研究の後、悠里も洸を好きになってしまったという。友達を失う怖さから双葉は洸を好きではないと思い込もうとするが、やっぱり洸の事が好きでたまらなかった。
この巻は友達と同じ人を好きになってしまったことに悩む双葉と洸の過去が語られます。洸が中学生の時に母親を末期の癌で亡くしてしまい、『大切なものを失くす辛さを味わうなら、大切なものをつくらない』と心を閉ざす原因(過去)が語られます。洸を暗い過去から彼を救おうと双葉が体当たりでぶつかっていき、洸が泣く(感情を表に出す)シーンは山場です!
また田中家の食卓のシーンは家族の絆を感じさせてくれたとても良いシーンでした。
2巻の表紙イラストが可愛くて好きです。
著者プロフィール
岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。
「2022年 『読んで旅する鎌倉時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」
阿部暁子の作品