- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086016711
作品紹介・あらすじ
元士族・橋本家のおてんば娘、有栖は怒っていた。ある日突然、縁談を決められてしまったからだ!相手は年上の従兄、春日要-。富豪の両親のもと、何不自由なく育った要は、知的で優しい美貌とは裏腹に、悪戯好きでキザ、おまけに素人探偵気取り…と大変な問題児!どうやら、彼との(強引な)縁談には、ある人形の紛失事件が絡んでいるらしく…!?レトロモダンなロマンティックミステリー。
感想・レビュー・書評
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表紙の印象もあって華やかな雰囲気で面白かったです。読み始めたら止まらなかった。1作目を雑誌で読んだときぜひ文庫化して欲しいと思っていたので、こうしてまた読めて嬉しいです。
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要お兄様めちゃ可愛くてかっこよくてよかった
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初めての松田さん作品でした。すごく読みやすい!
『悪魔のような〜』とか『嘘つきは〜』とか読んでないので、普段どんな感じかわかりませんが、地の文から大正らしさを演出していてとても好印象。
主人公の有栖、婚約者の要も、個人的にはものすごく好きです。有栖が可愛らしい。
ミステリーは読者に解かせようとする、というよりは、ストーリーのためにミステリーがあるといった印象を受けました。犯人もちょっと勘を働かせるとすぐわかります。
計3つの事件が短編のような形で出てくるのですが、私は最後の『おうちに帰るまでが誘拐です』が好きでした。
黒澤さん!
松田さんの他の作品も読んでみたいですが、お小遣いがなぁ…。
新シリーズとかが始まったら、チェックしたいと思います。 -
積んでたのをようやく読了。うーん、この方の会話の運び方が好きだ。結構独特のテンポがあって、それが気持ち良い。一冊完結っぽいですが、楽しかったです。
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大正時代が舞台の1冊読み切りで、短編が3作入っています。
変人と名高い5歳年上の幼馴染の要に、16歳の女学生の有栖が振り回されるお話です。
1作目「わたしの嫌いなお兄様」は消えた人形の謎解き、2作目「乙女小説は永遠に!」は覆面作家の正体探し…といった日常の謎・ミステリを解き明かすライト感覚な推理物になっています。
私は3冊目「おうちに帰るまでが誘拐です」が面白かったです!
要が書いた小説を模した事件が帝都で起こり、素人探偵を自称する要は事件解決に乗り出します。
江戸川乱歩作品の雰囲気がありました。
今はもうない浅草の凌雲閣も出てきます!
飄々とした要の性格は好みでしたが、ヒロインが自分の事を「有栖」と呼ぶのには少々子供っぽさを感じて苦手でした。(^_^;)
まあ、それが有栖の子供っぽさを表現する設定だと思うのですが…。
紆余曲折がありましたが、ラストでは晴れて両想いになるので続編が出たら是非、読みたいと思います。 -
大正浪漫ものの気の強いヒロインってあんまり好きじゃないなーと思ってたんですが、認識を改めます。有栖ちゃんかわいい!
要お兄様も主人公の跳ね返り具合をびくともせず包容して素敵…となりました。
また挿画がいいですね。正直ジャケ買いしました。
結婚式までにもひと悶着ありそうですので、そこまでかいてくれたらもっとよかったのに!と、思っております。
もしくは続刊で書いてほしいです!!