クララ白書 (集英社文庫―コバルトシリーズ 52C)

著者 :
  • 集英社
3.83
  • (33)
  • (18)
  • (41)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 228
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086103428

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小学五年くらいではじめて読んでから、中高生のころ何度も読んできたクララ白書。
    途中で谷川史子さん表紙のバージョンも出たけど、私にとってはクララは、この原田おさむさんバージョンだ。
    今回、10年ぶりくらいに読んだ。

    全四冊のうち、この一冊目が一番好きだ。
    懐かしい。そしてこの自由でスピーディーな、しのぶの語り口。あーこれこれこれ!これ!と震えてしまう。
    今見ると中3女子を本気で好きな光太郎(男子大学生)ってちょっとアレだよな、と思った。
    三巻さん、有能すぎるし、虹子さん白路さん高木さんトリオが今も大好きです。
    昔の女子中学生は賢いなあ。

    それにしても文字が多い。字が細かい。
    最近、近刊ラノベをちらりと読む機会があったのだけど、一冊の厚さはそのラノベと同じくらいなのに、クララの文字数はラノベの5倍だと思った(笑)。

    学園祭のみずうみのセリフ、原典といろいろ違うなあと思ったけど、これは演劇用に書き直されてるからなのね。

    あとがきの作者の少女漫画愛がアツい。
    昔はここに出るお名前はほとんど分からなかったけど、(作中に出てくる、青池保子と大和和紀は当時もわかった)
    今は丘けい子さんや花郁悠紀子さん(波津彬子さんのお姉さん。石川の開発姉妹)もわかるようになって嬉しい。という個人的な感想です。

  • お嬢様学校ものの少女小説。
    マリみて数十冊ぶんよりもクララ、アグネス四冊の方が濃く、記憶に残るような気がします。

  • オレンジを食べる黒い犬、鉈ふりのマッキー、男道、奇跡の高城さん、つばき姫…等々強烈な印象で。
    北海道の寄宿舎…それだけで素敵な雰囲気ですが、それを裏切る面白さ。

  • その昔、お隣の席の子に薦められて読んだ本、なつかしっす。今でも読める!映画もあったなぁ、今更だけど見てみたいところです。

  • 氷室冴子さんの本で初めて読んだ本。女子校中等科を舞台に、女子校ならではのもめ事あり?でも恋愛話もほのぼのしていて、小学生高学年で読めそうかな? 安心恋愛小説。このほのぼの感がいい。
    1・2巻あり。

  • 女の子たちがいい感じにドタバタするわけだけど、なんとものどかに平和でというか、絶妙に怖いところを端折っている。カミソリ入の手紙を受け取ったりしてるのに、さらっと流して乗り越える、このしーのちゃんのタフさというか、前向きさにココロを打たれる。
    上級生はスパスパタバコ吸ってたり、時代を感じるよなぁ。寮の部屋で吸っててシスターにバレないってどんだけー、だけど、まぁ色んな不可解さも引っくるめて、勢いがある。
    女の子はこれくらい平和なんがええやね。

  • 2020

  • 所在:実家

著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

氷室冴子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×