天使のカンタレラ (コバルト文庫 ふ 1-43 ユメミと銀のバラ騎士団)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086115193

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙の騎士グレン・グラハム、太陽のリング、
    世界で最も規模の大きいオークションハウス『クリスティーズ』、
    オーディンの扉、双頭のグリフォン、パールホワイトの鎧兜。

    太陽と6星を象徴とした王者の証、太陽のリングを巡って
    とうとう冷泉寺さんの言うところの禍々しい世界へ!
    同じものを競ってのオークションにはならなかったけど、
    電話でオークションに参加している人として
    アルディ家の話が出てくるのも、マリナシリーズファンとしては
    繋がりを感じてうれしい瞬間♡
    この当時、オークションなんてまったく知らない世界だったから、
    読みながら未知のキラキラした世界にドキドキしたなぁ♡

    強い恋の秘薬「天使のカンタレラ」。
    媚薬によっていろんな恋がドキドキと動き出す
    それぞれの恋にきゅーっとしたり切なかったり。

    純粋さと強い意志で太陽のリングに選ばれるあの人。
    この展開、すごく純粋でハッピーで今も昔も大好き!!
    恋はみんなの想いが叶うわけじゃないから
    切なくもあるけど、でもやっぱり恋はステキだなぁ[*Ü*]♡

  • 銀バラシリーズ。番外編を含めて6作目。

    今回の聖宝は、太陽のリング。
    つけている者は、人を服従させることができる別名「王者のリング」。
    ただしリングは自分の意思を持ち、リングに選ばれた者しか身につけることはできない。

    入手方法は、N.Y.で行われるオークション(クリスティーズ!)。
    ちらっとアルディ家の名前が出たりして、マリナシリーズファンとしては嬉しかったり♪

    そんなニューヨークの街から、一年に一度、一日だけ開くオーディンの扉を通り、舞台は別次元の世界にある神聖オーディン帝国へ。

    タイトルの「天使のカンタレラ」は、オーディン帝国皇帝家に伝わる愛の秘薬。
    ふたりで飲めば、恋に落ち、一生深く愛し合う。
    もし無理やり引き離されれば、魂だけになって天国で会おうとするために数年で死んでしまうという魔薬でもある。
    その魔薬を皇子ディアランに飲まされたユメミ。

    総帥であるがゆえ、誰かと結ばれることは一生許されないレオン。
    レオンへの想いをはっきり気付いたところなのに、叶わないのが前提の恋の苦しさから魔薬カンタレラを受け入れてしまったユメミ。
    いったいどうなるのっ!?

    と、ドキドキの恋愛模様はさすがに力の入った書き込みだけれど、他の設定がいつもにましてかなり雑。
    オーディンの扉がしまるまで34時間あったはずがいつのまにか2時間になってたり、光坂くんの登場に無理があったり(旅行姿のレオンを見かけてこっそり後をつけてきた――で、ニューヨークには来られないよね)、扉が閉まっちゃっても結局ディアランの馬なら関係なかったり。などなど。

    そんな残念部分もあるけれど、好きなところもたくさん。
    ヒロシの光坂クンへの不信と軽蔑を、光坂クンをかばうことでどうにかしようとする「母親」のようなユメミと、傷ついても自分でやらせなきゃダメだと少し離れて大きな視点で見守る「父親」のレオン、というのにユメミが気付く場面が好き。
    予想以上の答えを出し、信頼を取り戻す光坂クンの強く健気な行動も大好き。

  • 銀バラシリーズは当時、全部読んでいたのに、偶然ブックオフで見かけて読み始めたら新鮮だった!(笑)
    イースターエッグを作るシーンを読んで、そうそう、夢美はお祭り好きなんだよねと思い出す。

    オーディン王国なる最強にファンタジーな設定が出てきて驚いたけれど、天使のカンタレラを飲んだ以降の夢美を取り巻く面々の心中を察するともう、せつなさ100%
    たまらない気持になる!!

    それにしても、繊細な乙女心とは裏腹に閉じ込められた時に、みんな(男性陣)がやってたし!と、扉にぶつかって道を切り開いていくその夢美のど根性が大好き。

    黄金のダガーまでは大人になってから買って読み返したりしていたけれど、それより先は1度しか読んでなかったからけっこう忘れていて普通に楽しんでしまった。

    当時はお小遣いも少ないから、みんな1個シリーズを決めて(マリナとか、星子とか、破妖とか、折原みととか、アリスとか、炎の蜃気楼とか、オーラバスターとか・・・)それを買って貸し借りするか、図書館で借りていたので夢美も持っていなかったんだよね。
    私の担当は、マリナシリーズと、放課後シリーズと、イズミシリーズだった。

  • 所在:実家

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    藤本ひとみの本の中で一番初めに読んだ本。光坂君の回し蹴りにはすかっとしました。そして、ちょっとどきどき。

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著者プロフィール

長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。著作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『シャネル』『アンジェリク緋色の旗』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』『幕末銃姫伝』『i維新銃姫伝』など多数。青い鳥文庫ではKZのほかに「妖精チームG(ジェニ)」シリーズ、『マリー・アントワネット物語』『三銃士』も手がけている。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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